賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

カソリの食文化研究所:第18回 比内編

(『ツーリングGO!GO!』2004年4月号 所収) 「東京→青森」の「東北縦断・食べまくり」をした。 スズキDR-Z400Sを徹底的に走らせ、 「カソリの鉄の胃袋パワー」 を全開にして、次から次へと食べまくった。 まさにカソリの本領発揮だ。 東…

管理人の畏友・スガワラユウコ画伯に

トップページのイラストを描いていただきました~! 代価は某秘密地下クラブ(笑)の飲み代若干と、管理人気合の「アラちゃん」写真+フォトフレーム付(まだ渡してませんけど)…というまさにボランティアベース丸出し。 すみませんね! 画伯。 お詫びがてら…

カソリの1万円旅(2):駆けた! 入った! 東伊豆12湯

(『旅』1991年5月号) 1000円札9枚と、100円玉10個をギュッと握りしめて、250ccバイクのスズキDR250Sで神奈川県伊勢原市の自宅を出発したのは、1991年2月28日の、まだ暗い、午前5時のことだった。 この1万円で、東伊豆の海岸…

カソリの1万円旅(1):「伊豆半島一周」の温泉めぐり

(『ジパングツーリング』1998年10月号 所収) “バイク1万円旅”のおもしろさは、自分の持っている体力、知力の限りを尽くしてやるところにある。それだから「1万円でできそうなツーリング」などは論外で、1万円でできるかどうかわからない、ギリギリ…

「オーストラリア2周」前編:第9回 ダーウィン→ケアンズ

(『月刊オートバイ』1997年9月号 所収) 大陸縦断ルートの「ダーウィン-アデレード」間の往復7500キロを走破し、また、ダーウィンに戻ってきた。 オースラリア人は北部地方を“トップエンド(地の果て)”と呼んでいるが、その中心地がダーウィンだ…

カソリの食文化研究所:第17回 信州編

(『ツーリングGO!GO!』2004年1月号 所収) 信州名物の「おやき」を食べようと、諏訪盆地の下諏訪から、佐久平(佐久盆地)の岩村田まで、スズキDJEBEL250GPSバージョンで中山道を走った。 この間の中山道には、昔ながらの面影を今に…

カソリの食文化研究所:第16回 気仙沼編

(『ツーリングGO!GO!』2003年12月号 所収) 気仙沼漁港のカツオの水揚げは、他港を圧倒して日本一だ。 「日本一」を見たくなるのは、我らツーリングライダーの本能のようなもの。 「戻りがつお漁」がはじまったというニュースを聞くと、水揚げ…

「オーストラリア2周」前編:第8回 アデレード→ダーウィン

(『月刊オートバイ』1997年8月号 所収) ダーウィンから大陸を縦断してたどり着いたアデレードでは前回同様、バックパッカーズの「ラックサッカーズ」に宿泊。ここは日本人ライダーの溜まり場だが、なんと“王様”や“広さん”とうれしい再会をした。 この…

カソリの峠越え(15) 四国編(4):祖谷の峠 (Crossing Ridges in Japan: Shikoku Region)

(『月刊オートバイ』1995年7月号 所収) 四国の峠越え第4弾目は徳島県の祖谷(いや)の峠だ。 祖谷といえば、かつては富山県の五箇山や熊本県の五家荘とともに、“日本三大秘境”などとよくいわれた。 祖谷は西祖谷山村と東祖谷山村に分かれているが、…

カソリの峠越え(14) 四国編(3):讃岐山脈の峠 (Crossing Ridges in Japan: Shikoku Region)

(『月刊オートバイ』1995年6月号 所収) 四国一周の峠越え第3弾は、讃岐山脈の峠だ。 讃岐山脈というのは、香川・徳島両県の境の山脈。阿波(徳島県)と讃岐(香川県)の境なので、阿讃山脈ともいわれる。 東西に長く連なる山脈で全体になだらかな山…

カソリの食文化研究所:第15回 女川編

(『ツーリングGO!GO!』2003年10月号 所収) ホヤは三陸海岸を代表する珍味といっていい。 その姿、形から、「海のパイナップル」ともいわれている。形容するのが難しいほどに独特の味のするホヤを食べると、「三陸海岸にやってきたなあ!」とい…

秘湯めぐりの峠越え:第9回 巣郷峠編

(『遊ROAD』1994年2月号 所収) 三又温泉の山里の味覚 秋田・岩手県境の奥羽山脈の峠、巣郷峠への出発点は、秋田県横手市のJR奥羽本線横手駅前。巣郷峠は東北横断ルートの国道107号の峠だが、横手から東北本線の北上へ、国道と並行してJR北…

カソリの食文化研究所:第14回 魚沼編

(『ツーリングGO!GO!』2003年9月号 所収) 清流の川魚、アユは日本の夏には欠かせない味覚。 アユが解禁になると、それを待ちかねたように釣人が川に急ぐのも、友釣りでのアユ釣りのおもしろさのほかに、一時も早くアユを味わいたいという気持ち…

「オーストラリア2周」前編 第7回:ダーウィン→アデレード

(『月刊オートバイ』1997年7月号 所収) オーストラリア北部の中心地ダーウィンからスチュワートハイウエーを南下し、アリススプリングス経由で大陸を縦断し、アデレードまで行った。 その間では、ノーザンテリトリーの3湯の温泉に入った。どこも、自…

「オーストラリア2周」前編 第6回:ポートヘッドランド→ダーウィン

(『月刊オートバイ』1997年6月号 所収) インド洋岸の港町ポートヘッドランドからダーウィンに向かって北に走ると、猛烈な暑さ。スズキDJEBEL250XCに乗っていても目の前がまっ白になる。頭がクラクラし、思考能力ゼロになってしまう。 R1…

韓国食べ歩き:第31回(最終回)

(『あるくみるきく』1987年1月号 所収) 東アジアの食文化 さて、韓国の主食だが、日本と同じように「飯」といっていい。 飯は米などの穀物を穀粒のまま炊いた「粒食」形態の食べ物。日本でも飯を主食にし、「飯」と「食事」が同義語になっているほど…

韓国食べ歩き:第30回

(『あるくみるきく』1987年1月号 所収) 印象に残った食事は… ところで食べ歩いた韓国食を振り返ってみると、ひとつ、強く印象に残っている食事がある。それはソウルを出発する前に、市場の一角にある食堂で食べた朝食である。 朝食の時間帯、その食堂…

韓国食べ歩き:第29回

(『あるくみるきく』1987年1月号 所収) 圧倒的に量の多い韓国食! 光州(クワンジュ)からソウルへの帰路も鉄道で。 特急「セマウル号」に乗った。「セマウル号」のゆったりしたシートにもたれかかり、車窓を流れていく風景に目をやりながら、私はあ…

カソリの食文化研究所:第13回 浜松編

(『ツーリングGO!GO!』2003年8月号 所収) 夏の厳しい暑さを乗り切るのには食べるのが一番。その中でも栄養価の高いうなぎの効果は絶大だ。 うなぎには良質なタンパク質やカルシウム、ビタミンA、Eなどが豊富に含まれているが、とくに夏バテに…

カソリの食文化研究所:第12回 富山編

(『ツーリングGO!GO!』2003年7月号 所収) ぼくは富山のますずしが大好きだ。 国道8号で日本海沿いに走ると、条件反射的に富山駅まで行って「ますずし」の駅弁を買ってしまう。 これぞ、まさにパブロフの法則。 富山駅の「ますずし」は日本一の…

カソリの食文化研究所:第11回 長浜編

(『ツーリングGO!GO!』2003年6月号 所収) 琵琶湖の「ふなずし」(なれずし)を食べようと、近江(滋賀県)の長浜に向かった。 ところで「すし」といえば誰でもが知っている食品だ。今の時代だとすぐに握りずしを思い浮かべるが、その語源は「酸…

カソリと走ろう!(9)「南部アフリカ」

(『バックオフ』2004年4月号 所収) 我ら「アグラス軍団」、ナミビアのウインドフックを出発点にし、アフリカ大陸最南端のケープ・アグラスを目指した。 灼熱のナミブ砂漠越え。 はてしなくつづく砂丘地帯、一木一草もない土漠地帯…を走り抜け、国境の…

カソリと走ろう!(8)「アラスカ縦断」

(『バックオフ』2003年10月号 所収) 「極北の世界」は我が憧れの地。ついにその、北の大地を走るときがやってきた。 「アラスカ軍団」の面々とともにアラスカ最大の都市、アンカレッジを出発。北米大陸の最高峰、マッキンリー山を眺めながら北へ、北…

涙の14円。

わがサイト初のアフィリエイト収入! 14円(笑) でも本当にうれしいです。さっきから上さんとワインで乾杯です。 管理人は、現在の本職として「インターネットで、いかにお客さんにコンテンツに対してお金を払ってもらえるか」に取り組んでおります(もう足…

カソリと走ろう!(7)「ユーラシア大陸横断」

(『バックオフ』2002年10月号 所収) 2001年の夏、ぼくはモデルチェンジしたスズキDR-Z400Sを試乗した。 試乗を終えたとき、大陸横断への夢にかられ、 「よーし、このDR400でユーラシア大陸を横断しよう!」と本気でそう思った。 人…

カソリの食文化研究所:第10回 浜松編

(『ツーリングGO!GO!』2003年5月号 所収) 春一番の林道を走ろうと、静岡県の奥浜名に向かった。 東京からスズキDJEBEL250GPSバージョンで東名高速を一気に走る。 浜松ICで降り、浜松の中心街に入っていく。浜松城跡で徳川家康像…

カソリの食文化研究所:第9回 越前町編

(『ツーリングGO!GO!』2003年4月号 所収) 「日本で一番うまいカニ」といったら、これはもう文句なしに「越前ガニ」だ。 その越前ガニを 「食べた~い!」 と思った。 思い立ったが吉日、カソリの旅日和。すぐさま愛車のスズキDJEBELE2…

カソリの食文化研究所:第8回 輪島編

(『ツーリングGO!GO!』2003年3月号 所収) 冬ツーリングには、なんたって鍋だ。 絶対に鍋だ。誰が何といおうとも鍋なのである。 とはいっても、ただの鍋では我慢できないカソリ。「食文化研究家」の心をくすぐるような、研究意欲を満たしてくれる…

祝10000アクセス。

昨日、管理人自ら9999アクセスと10000アクセスを踏んでしまいました(笑)。 ご覧いただいている皆様、ありがとうございます。 さしあたり1000記事めざして邁進いたします。 今後とも何卒。 PS賀曽利大師は四国あたりをめぐってます。 バイク"乗れてる"大図…

カソリの食文化研究所:第7回 氷見編

(『ツーリングGO!GO!』2003年2月号 所収) 富山湾の海流は、時計回りだ。 そこでは古くから、湾内を流れる海流を利用して、ブリの定置網漁が盛んにおこなわれてきた。富山湾のブリ漁の本場が氷見漁港。ここに水揚げされる「氷見ブリ」はまさにブ…