賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

カソリの林道紀行(24)関東編(その2)林道旋風

(『バックオフ』1996年6月号 所収) 一路、北へ。 目指せ“上毛三山”! 4月6日午前6時、夜明けを迎えたばかりの東京・日本橋に、我ら「野武士軍団」の面々が集合。DJEBEL250XCの賀曽利隆、XLR250RMの坂間克己、アフリカツインの…

カソリの林道紀行(23)関東編(その1)

賀曽利隆の雪中オフロー道 目指せ! 野反峠&尻焼温泉露天風呂!! (『バックオフ』1995年3月号 所収) 1995年の“走り初め”は雪中ツーリングだ。 アイスバーンにおびえ、雪道に悪戦苦闘する雪中ツーリングこそ、走り初めにふさわしい! ということで…

日本列島岬めぐり:第40回 佐田岬(さだみさき・愛媛)

(共同通信配信 1990年) 佐田岬は四国最西端の岬だ。 八幡浜から佐田岬半島を行く。国道197号で向かったのだが、この半島は日本で一番細長く、付け根から岬までは50キロ以上もある。 国道197号はかつて、ゴロあわせで「イクナ酷道」といわれほ…

四国八十八ヵ所めぐり(112)

2009年5月1日(小豆島・その15) 旧池田町(小豆島町)から土庄町に戻り、第46番の多聞寺、第47番の栂尾山、第48番の毘沙門堂とまわる。 多聞寺は大きな寺。ここでは鐘楼門の山門をくぐり、本堂、大師堂と参拝し、地下通路の護摩堂にも入って…

日本列島岬めぐり:第39回 部崎(へさき・福岡)

(共同通信配信 1990年) 九州最北端の岬、部崎には、門司港駅前から向かった。昭和17年の関門トンネルの完成以前は、九州鉄道網のターミナル駅だっただけに、門司港駅には歴史を積み重ねてきた風格が残っている。 まず、和布刈神社に寄った。この神社…

日本列島岬めぐり:第38回 都井岬(といみさき・宮崎)

(共同通信配信 1990年) 宮崎から都井岬に至る約90キロの日南海岸は、国定公園に指定されている。国道220号と南郷町から入っていく県道はロードパークと呼ばれているが、どこから見ても、目の覚めるような海の青さだ。 沿道にはフェニックスやリュ…

日本列島岬めぐり:第37回 佐多岬(さたみさき・鹿児島)

(共同通信配信 1990年) 大隈半島の鹿児島湾岸を走る国道269号を南下し、佐多町の伊座敷からは県道で日本本土最南端の岬、佐多岬に急いだ。岬に立って東シナ海に沈む夕日が見たかったのだ。 だが、岬入口の漁村、大泊に着いたときには夕方の5時を過…

四国八十八ヵ所めぐり(111)

2009年5月1日(小豆島・その14) 「小豆島八十八ヵ所めぐり」の出発点、土庄町の土庄港に戻ってきた。小豆島は東部の小豆島町(内海町と池田町の2町が合併)と西部の土庄町の2町からなっているが、土庄港は小豆島へのフェリーが発着する一番、重要…

四国八十八ヵ所めぐり(110)

2009年5月1日 池田周辺の札所めぐりがつづく。 第38番の光明寺、第39番の松風庵とめぐり、いったん池田港の岸壁に立ったあと、池田の町並みを見下ろす山上へと登っていく。 第41番の仏谷山、第42番の西の滝へ。 仏谷山の本堂と大師堂は洞窟の…

四国八十八ヵ所めぐり(109)

2009年5月1日(小豆島・その12) ひきつづいて池田周辺の札所をめぐる。 第34番の保寿寺庵を参拝。ここでは本尊の無量寿如来の真言「オンアミリタテイセイカラウン」を3度、唱える。高台に立つ保寿寺庵からは県道250号沿いの家並みを見下ろし…

四国八十八ヵ所めぐり(108)

2009年5月1日(小豆島・その11) 池田周辺の札所をめぐる。 第31番の誓願寺では、見事な彫刻がほどこされた鐘楼門の山門をくぐると、本堂前の大蘇鉄が目に飛び込んでくる。樹齢1000年以上といわれているが、主幹の高さは2メートル、根回り6…

海を渡った伊万里焼を追って(9)

インドのボンベイに行ってから6年後の1990年、50ccバイクで「世界一周」したが、そのときトルコのイスタンブールで「古伊万里」を見た。 『50ccバイク世界一周2万5千キロ』(JTB 1992年刊)では、イスタンブールでの「古伊万里」との出会…

海道をゆく(21)「紀伊半島編」

(『ツーリングGO!GO!』2005年9月号 所収) (紀伊半島・海道ルートを走る) 出発点は伊勢道の勢和多気IC。高速を下りると、紀伊半島一周ルートのR42を南下した。荷阪峠を越え紀伊に入る。そのとたんに太陽の光が強くなった。 峠下の紀伊長…

四国八十八ヵ所めぐり(107)

2009年5月1日(小豆島・その10) 草壁の「高橋旅館」の朝食を食べ、7時30分に出発。「さー、アドレスよ、今日も頼むぞ!」とひと声かけて走り出す。 まずは草壁港へ。高松行きフェリーのわきにアドレスを停めて記念撮影だ。 草壁からは島国道の国…

四国八十八ヵ所めぐり(106)

2009年4月30日(小豆島・その9) 「小豆島八十八ヵ所」の第26番・阿弥陀寺と第27番・桜ノ庵をめぐる。 阿弥陀寺では山門の鐘楼門をくぐり、本堂を参拝。 桜ノ庵の本尊は十一面観音だが、その真言が奉納されている。これはほとんどの札所でも同様…

海を渡った伊万里焼を追って(8)

1987年7月7日、「海を渡った日本の焼きもの」を追って、インドのボンベイに飛んだ。香港、マカオ、中国、マレーシア(マラッカ)にひきつづいてのインド・ボンベイになる。 インドは共同通信文化部の土岐浩之さんと一緒だ。 我々はボンベイの町を歩い…

四国八十八ヵ所めぐり(105)

2009年4月30日(小豆島・その8) 高松行きのフェリーの出る草壁港に行き、岸壁にスズキ・アドレスV125Gを停めて小休止。ひと息入れたところで、草壁周辺の「小豆島八十八ヵ所」の札所をめぐる。 第22番の峯之山庵へ。そこからは草壁の町並み…

四国八十八ヵ所めぐり(104)

2009年4月30日(小豆島・その7) 「小豆島八十八ヵ所」の第14番、清瀧山は草壁から寒霞渓へと登っていく道沿いにあるが、そこで折り返し、草壁方向に下っていく。その途中に第20番の仏ヶ滝がある。 小豆島の88ヵ所は寺と庵、山岳の3つの札所…

カソリの新・峠越え:神奈川(24)阿部倉峠

葉山大道の交差点から三浦半島横断の県道27号を行くと、滝の坂峠を越え、さらに阿部倉峠を越える。 横浜横須賀道路の高架橋の下をくぐり抜けた「大楠山登山口」の交差点が阿部倉峠で、三浦半島を相模湾側と東京湾側に二分する分水嶺の峠だ。 県道27号の…

カソリの新・峠越え:神奈川(23)滝の坂峠

愛車スズキDR-Z400Sのエンジンをかけ、伊勢原から三浦半島に向かっていく。久しぶりの「新・峠越え」の舞台は三浦半島だ。 DR-Z400Sの走行距離はただいま8万2000キロ。あと1万8000キロで10万キロ、何としても10万キロを目指す…

四国八十八ヵ所めぐり(103)

2009年4月30日(小豆島・その6) 小豆島は土庄港のある土庄町と池田港のある池田町、草壁港と坂手港のある内海(うちのみ)町の3町から成っていた。それが池田町と内海町が合併して小豆島町となり、現在は2町から成っている。 「小豆島八十八ヵ所…

2010年台湾一周(4)

6月17日(木)曇・東京→台北(その4) 「康華大飯店」(ゴールデン・チャイナ・ホテル)のレストランでの食事を終えると、同ホテルのセレモニー・ルームへ。そこが「台湾一周」の記者会見場。スズキの125㏄スクーター、ブルーのアドレスV125Gに…

おセンチ・カソリのW杯談義:スペイン、辛くも勝った…

8強激突の第4弾目、スペイン対パラグアイ戦が終わりました。 スペインの楽勝かと思われた試合はもつれ、前半は0対0。前半の終了間際には、パラグアイの見事な展開で決められたのですが、辛くもオフサイドに救われたスペイン。 後半早々はさながらPK戦…

超ストライカー・カソリのW杯談義:ドイツ、驚異の圧勝!

8強激突の第3弾目、ドイツ対アルゼンチン戦が終わりました。 試合開始早々のミュラーの得点で、ドイツは怒涛の攻撃。まさに嵐のような攻撃でしたね。アルゼンチンはそれによく耐え、メッシにボールを集め、次第に反撃体勢をつくっていきました。前半を1点…

鬼才カソリのサッカー談義:ウルグアイ対ガーナ

おー、何という結末… 8強激突の第2弾目はウルグアイ対ガーナ。1対1で延長戦に入り、それでも決着がつかず、PK戦に突入と思われた延長後半のロスタイムのこと。信じられないような劇的なドラマを見たのです。 「おー、何ということ…」 ガーナの猛攻の前…

天才カソリのサッカー談義:ブラジル、敗れる!

ブラジル対オランダはすさまじい戦いでした。前半は1対0で、点数以上にブラジルの楽勝ペースに見えたのですが、後半早々の痛恨のオウンゴールで同点になると、オランダが一気に息を吹き返しました。ピッチを自由自在に使ってのオランダペースに変り、見事…

カソリからコメント:鄭宇倫さんへ

管理人より: 拍手コメント(私信)をいただき、それをカソリに転送したところ、以下のようなメッセージが届きました。 === 鄭宇倫さんへ 「台湾一周」では一緒に走ってくださってありがとう。今回はいたるところで台湾のみなさんの暖かな心に触れ、台湾…

カソリのW杯談義:さー、8強が激突!

W杯も今日から8強の激突。これが一番、おもしろいですよね。 カソリの予想ではドイツ、スペインのヨーロッパ勢とウルグアイ、ブラジルの南米勢の4強が勝ち残ると予想しています。 その結果、優勝はブラジル、2位はドイツ、3位決定戦ではスペインが勝つ…

2010台湾一周(3)

6月17日(木)曇・東京→台北(その3) 台北の中心街を貫く松江路にある台鈴工業の本社ビルに到着。そこでは董事長(会長)の黄さんにお会いする。日本の上智大学に留学しただけあって、日本語が上手だ。 「賀曽利さん、よく来てくれました」と歓迎され、…

2010台湾一周(2)

6月17日(木)曇・東京→台北(その2) 成田発9時40分のチャイナエアラインCL107便は12時10分(日本時間の13時10分)、桃園国際空港に着陸。空港には台湾のスズキ、台鈴工業総経理(社長)の藤照博さんが出迎えに来てくれていた。 何とも…