賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

海道をゆく Along Coasts

海道をゆく(23)「紀伊半島編」ガイド2

(『ツーリングGO!GO!』2005年9月号 所収) 37、紀見峠 橋本からR371で和泉山脈東端の紀見峠へ。新道はトンネルで峠を抜けるが、林間を縫って登る旧道は峠越えルート。大阪・和歌山の府県境の峠で、紀伊・和泉の国境にもなっている。紀見峠…

海道をゆく(22)「紀伊半島編」ガイド1

(『ツーリングGO!GO!』2005年9月号 所収) 01、勢和多気IC 伊勢道の勢和多気ICは東京方面から紀伊半島に行くときにはじつに便利。伊勢湾岸道が豊田JCTで東名とつながり、四日市JCTで東名阪道とつながり、さらに東名阪道と伊勢道がつ…

海道をゆく(21)「紀伊半島編」

(『ツーリングGO!GO!』2005年9月号 所収) (紀伊半島・海道ルートを走る) 出発点は伊勢道の勢和多気IC。高速を下りると、紀伊半島一周ルートのR42を南下した。荷阪峠を越え紀伊に入る。そのとたんに太陽の光が強くなった。 峠下の紀伊長…

海道をゆく(20)「能登半島編」ガイド

(『ツーリングGO!GO!』2005年8月号 所収) 1、金沢城 すっかり新しくなった金沢駅前をスタートし、まずは「加賀百万石」の城下町、金沢のシンボルの金沢城へ。石川門をくぐり、金沢城公園を歩いた。藩祖、前田利家の銅像ともご対面。「いやー、…

海道をゆく(19)「能登半島編」

(『ツーリングGO!GO!』2005年8月号 所収) 「金沢→富山」の「能登半島一周」ツーリングでは、海岸線に徹底的にこだわった。能登半島を見るのには、海岸線が一番だと考えたからだ。金沢駅前を出発し、金沢城や近江町市場など金沢市内をまわると、…

海道をゆく(18)「関東・東編」ガイド

(『ツーリングGO!GO!』2005年6月号 所収) 1、「旅立ち」の地 「関東・東編」の「東京→大洗」も出発点は日本橋。そこからはR14(千葉街道)で千葉に向かった。隅田川を渡ると両国。ここには大相撲の国技館と江戸東京博物館がある。その先の…

海道をゆく(17)「伊豆半島&静岡編」ガイド

※これ以降、本カテゴリのタイトル番号を通番に変更しています。 (『ツーリングGO!GO!』2005年6月号 所収) 1、潮吹崎 伊豆半島「岬めぐり」の最初の岬。岬先端の岩場には潮吹岩がある。満潮時や荒天のときには、入口が狭く、中が広い徳利型の岩…

海道をゆく(10)「関東・西編」ガイド

(『ツーリングGO!GO!』2005年6月号 所収) 1、日本橋 R1、R4、R6、R14、R15、R17、R20と、日本の最重要国道の起点。まさに「日本国道路元標」の地。日本の道はここからはじまるのだ。 ぼくにとっても日本橋は特別な場所。い…

海道をゆく(9)「しまなみ海道編」

(『ツーリングGO!GO!』2005年5月号 所収) ■一言コメント■(※本ブログでは地図欠落) 1、千光寺公園 千光寺山頂展望台からの眺めは絶景!(尾道) 2、駅前渡船 大人100円 バイク10円 5分おきに出る(尾道) 3、歌港 百島へのフェリーが…

海道をゆく(8)「小豆島編」

(『ツーリングGO!GO!』2005年5月号 所収) ■一言コメント■※本ブログ記事では地図欠落 1、福田港 姫路港へのフェリーが発着 2、八人石 大坂城築城の残石 3、大角鼻 岬の突端には灯台 4、マルキン記念館 マルキン醤油の資料館 5、坂手港 高松…

海道をゆく(7)「淡路島編」

(『ツーリングGO!GO!』2005年5月号 所収) ※地図につけた解説。このブログ記事では地図を省略してあります。 (一言コメント) 1、江崎 淡路島最北端の岬 2、岩屋港 タコフェリー発着の港 3、洲本城跡 三熊山の山頂に天守閣 4、生石鼻 沼島…

海道をゆく(6)「丹後半島編」ガイド

(『ツーリングGO!GO!』2004年9月号 所収) 12、天橋立 松島、厳島とならぶ「日本三景」のひとつ。若狭湾奥の宮津湾と阿蘇海を分ける全長3272mの砂州。砂州には7000本以上もの松がある。天橋立内の道は125cc以下のバイクならば走行…

海道をゆく(5)「若狭海岸編」ガイド

(『ツーリングGO!GO!』2004年9月号 所収) 1、レインボーライン 常神半島の付け根を走る有料道路。若狭の海と山、湖を存分に味わえる。美浜町の笹田から三方町の海山までの11・24キロ。 圧巻は駐車場からリフトで登れる梅丈岳山頂からの眺…

海道をゆく(4)「越前海岸編」ガイド

(『ツーリングGO!GO!』2004年9月号 所収) 1、越前玉川温泉 越前岬にも近く、越前海岸探訪の拠点には最適だ。1965年に湧出した比較的、新しい温泉で、秋田県の玉川温泉と区別するために温泉名に越前をつけている。アルカリ性単純泉の湯は肌…

海道を行く(3) 北海道編 番外編その6

(『ツーリングGO!GO!』2005年7月号 所収) 51、宗谷岬(感動度☆☆☆☆☆) 北緯45度31分14秒の「日本本土最北端」の岬。「日本最北端」は北緯45度33分28秒の択捉島北端のカムイワッカ岬になる。宗谷岬に着いたときはまさにミラクル。…

海道を行く(3) 北海道編 番外編その5

(『ツーリングGO!GO!』2005年7月号 所収) 41、納沙布岬(感動度☆☆☆☆☆) 東経145度49分01秒の「日本本土最東端」の岬。「日本最東端」は東経153度59分11秒の南鳥島になる。岬の灯台に立ったときは心底、驚いた。今までも何度か…

海道を行く(3) 北海道編 番外編その4

(『ツーリングGO!GO!』2005年7月号 所収) 31、釧路の和商市場(美味度☆☆☆☆☆) 釧路の和商市場といえば、我らライダーにとっては函館の朝市と並ぶ北海道の2大市場。海産物の並ぶ市場内を歩いたあと、「市場亭」で「いくら丼」(1470円)…

海道を行く(3) 北海道編 番外編その3

(『ツーリングGO!GO!』2005年7月号 所収) 21、R278(絶景度☆☆☆) 「函館→森」間の海沿いのルート。本州への最短地点の汐首岬、コンブ漁の盛んな南茅部(今は函館市)、間歇泉のある鹿部温泉と通り、森でR5に合流。汐首岬を過ぎると、海…

海道を行く(3) 北海道編 番外編その2

(『ツーリングGO!GO!』2005年7月号 所収) 11、茂津多岬(面白度☆☆☆☆) 狩場山地の山々がそのままストンと海に落ちた先端が茂津多岬。R229には断崖を貫くトンネルが連続し、トンネルを抜け出た道路わきに「茂津多岬」の碑がある。ここは神…

海道を行く(3) 北海道編 番外編その1

■カソリの北海道一周ガイド■ (『ツーリングGO!GO!』2005年7月号 所収) (札幌→函館)編 1、羊ヶ丘展望台(美味度☆☆☆☆) 「北海道一周」の第1歩。ここからは広々とした牧草地の向こうに札幌の市街地を望む。札幌ドームが正面に見える。牧場の…

海道を行く(3) 北海道編

(『ツーリングGO!GO!』2005年7月号 所収) 4月19日・4月20日 札幌→大成 走行距離427キロ 札幌ドーム近くの「北海道ホンダ」でXR250モタードを借りると、すぐさま「北海道一周」に出発した。海岸線をメインルートとし、反時計回り…

海道を行く(2) 関東編

(『ツーリングGO!GO!』2005年6月号 所収) 3月14日午前10時、東京・日本橋に立った。昨日までの曇天とはうってかわって天気は快晴。さすが「晴れ男、カソリ」。旅の相棒となるホンダCB1300SBのアクセルを軽くひとひねりして第1京…

海道を行く(1) 若狭・丹後編

(『ツーリングGO!GO!』2004年9月号 所収) 「よーし、若狭・丹後の海を味わい尽くしてやる!」 若狭湾の奥、小浜湾の海を目の前にしたとき、ぼくはそう叫んだ。右手には内外海半島、左手には大島半島。2つの半島にはさまれた小浜湾は波静かな海…