賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

広州→上海2009

「広州→上海2200キロ」(18)

12月11日8時、桐郷の「銭塘新世紀大酒店」のレストランでの朝食。ここで食べたワンタンはうまかった。 朝食のワンタンを食べながら、カソリ、食文化に想いを馳せた。 「ワンタン」は漢字で書くと「饂飩」になる。「ウドン」も漢字で書くと「饂飩」。つ…

「広州→上海2200キロ」(17)

12月10日7時、朝食。楽清のホテル「東海暇日賓館」のレストランで、朝粥と炒飯を食べ、8時出発。アドレスV125Gのエンジンをかけ、「さー、行くぞ!」と、いつものようにひと声かけて走り出す。アドレスは今日も快調だ。 国道104号を北へ。朝か…

「広州→上海2200キロ」(16)

12月9日。空海(弘法大師)が40日近く滞在した町、霞浦では「霞浦珠杯大酒店」に泊まったが、夜が明けると、部屋の窓から町並みを見渡した。正面にはゆるやかな山並みが連なり、その麓から町中にかけては隙間なく、びっしりと家々が建ち並んでいる。高…

「広州→上海2200キロ」(15)

12月8日。8時、朝食。饅頭、油條、粥を食べる。8時30分、出発だ。 国道104号を行く。山々が連なる。雨に濡れた峠道で事故。バイクがらみの事故だった。まだパトカーも救急車も来ていない。トラックに衝突したバイクの運転手はトラックの後輪に頭を…

「広州→上海2200キロ」(14)

12月7日。夜明けとともに同安の町歩きを開始。孔子廟の前では市民が集まって体操をしていた。きれいに掃き清められた道を歩いていく。高層ビルが何棟も建設中。裏町を歩くと、野菜や豚肉を売る店が何軒も並んでいた。 町歩きを終えて「同安賓館」に戻る。…

「広州→上海2200キロ」(13)

12月6日、夜明けとともに起きる。汕頭の町を歩き、「金城大酒店」に戻ると、7時30分、朝食。ホテル近くの食堂で粥とジャージャ麺を食べる。 8時出発。アドレスV125Gを走らせ、国道324号を行く。汕頭から潮州までは町つづき。潮州を過ぎると田…

「広州→上海2200キロ」(12)

12月5日6時30分、広州郊外の夢崗にある「紅橋賓館」での目覚め。シャワーを浴びたあと、夜明けの町を歩く。高層住宅が何棟も建っている。麺や油條などの軽食屋はすでに店を開けている。若者たちを多く見かける。この一帯は広州郊外の研究学園都市とい…

「広州→上海2200キロ」(11)

12月4日8時、「銀昌国際飯店」を出発して「大長江」に行く。社長室に通され、石岩社長と対談。吉林出身の石岩社長は、ぼくの2004年の「旧満州走破行」(当サイトの連載参照)で吉林を通ったことを喜んでくれ、 「私もカソリさんのように、バイクで中…

「広州→上海2200キロ」(10)

夕食は「大長江」近くのレストランで。王さんと小王さんがすべてを用意してくれた。ここでもスープに始まり、エビピラフ、カニやイカのあんかけ、小魚のフライ、貝料理、ホタテ、海鮮鍋など海鮮料理を中心にして10皿以上の料理が出た。円卓を囲んでみんな…

「広州→上海2200キロ」(9)

「大長江」のゲストハウスで昼食をいただいたあとは、日本から送り出した「広州→上海」を走るアドレスV125Gとのうれしい対面だ。木箱の梱包を解き、さっそく「大長江」の敷地内を走りまわった。 アドレスの軽快なエンジン音が響き渡る。 「やったね!」…

「広州→上海2200キロ」(8)

8時、「銀昌国際酒店」を出発。我々は車で「大長江」へと向かう。 「大長江」に到着すると、昨日の王さんと女性の王(小王・ショーワン)さんの案内で第1工場のエンジンの組み立てラインを見せてもらった。そのあとマイクロバスに乗って第2工場へ。ここで…

「広州→上海2200キロ」(7)

12月3日。夜明けとともに起き、江門の中心街にあるホテル「銀昌国際酒店」を出発。江門の町を歩く。 ホテル前の大通りは、この時間からけっこうな交通量。スクーターが目につく。バスも走っている。幅の広い歩道にはスクーターの駐車レーンがある。さすが…

「広州→上海2200キロ」(6)

江門の中心街のレストランで夕食を食べ終わると、我々はさらに夜の町を歩いた。目抜き通りの店々のウインドウショッピングを楽しんだあとは裏通りを歩き、裏通り沿いにある市場に入った。煌々と明かりの灯る夜市では、色とりどりの野菜や果物がきれいに並べ…

「広州→上海2200キロ」(5)

我々は江門の「銀昌国際酒店」に泊まると、全員で夜の町をプラプラ歩く。建ち並ぶ金専門店の金の装飾品はまばゆいばかり。金持ち国、中国を印象づけるような光景だ。 夕食は町中のレストランで。まずは中国製のビールで乾杯! ガチョウ、スペアリブ&レンコ…

「広州→上海2200キロ」(4)

12月2日14時15分、広州着。中国人スタッフの出迎えを受ける。宋さんと運転手の楊さん、張さんの3人。さっそく2台の車で「大長江」のある江門へ。ここが「広州→上海2200キロ」の出発点になるのだ。 広州から高速道路を200キロほど走り江門に…

「広州→上海2200キロ」(3)

日航機は日本列島の上空を飛んでいく。富士山を過ぎると、南アルプスの連山がよく見える。名古屋上空では伊勢湾岸道の名港トリトンや木曽川の河口がよく見えた。大阪上空では大和川の河口からその南につづく埋立地の臨海工業地帯を見下ろした。まるで実物大…

「広州→上海2200キロ」(2)

12月2日6時、「成田ビューホテル」の朝食を食べ、6時45分に出発。ホテルの専用バスで成田空港へ。そこでスズキのMさん、カメラマンのKさん、女性ライターのTさん、通訳の二村さんと落ち合った。 二村さんは中国語ペラペラ。中国人以上に中国語に精…

「広州→上海2200キロ」(1)

2009年12月1日18時、神奈川県伊勢原市の自宅を出発。さー、「広州→上海2200キロ」の開始だ。 伊勢原駅から小田急線→地下鉄千代田線→JR山手線と乗り継ぎ、西日暮里発20時06分の京成イブニングライナー59号に乗車。21時04分、成田に…