賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2009-01-01から1年間の記事一覧

東海道53次(往路・番外編)72 ※この項の最終回

大阪(大阪)4月8日 京都から国道1号で洞ヶ峠を越え、大阪府に入る。淀川をはさんだ対岸が、天下分け目の天王山。枚方、寝屋川、守口と通り、大阪市に入っていく。そして大阪駅近くの梅田新道の交差点でスズキ・アドレスV125Gを停める。ここが国道1…

東海道53次(往路編)71

京都6(京都)4月8日 京都の峠越えはまだまだつづく。山陰道の国道9号で老ノ坂峠へ。桂川を渡り、桂離宮の近くを通り、老ノ坂峠のトンネル入口に到達。さらに峠のトンネルを抜け、亀岡まで下り、来た道を京都の中心街まで戻った。 老ノ坂峠といえば、天…

東海道53次(往路編)70

京都5(京都)4月8日 花背峠、百井峠、芹生峠の3峠を越えたあと、静原から府道40号で江文峠を越え、大原へ。三千院を参拝し、国道367号で京都・滋賀府県境の途中峠まで行った。この道は「京の七口」の「大原口」になる。日本海に通じる「魚(とと)…

カソリの中国40年旅(7)

2003年には中国製スズキの125ccバイク、GS125で瀋陽を出発点にし、中朝国境を走った。 そのときの中国旅は『ツーリングGO!GO!』(2004年2月号)の記事より紹介しよう。 「七人の侍」、瀋陽を出発! 2003年9月25日はぼくにとっ…

カソリの中国40年旅(6)

1994年のタクラマカン砂漠につづいて、1999年にはチベットを走った。ラサを出発し、聖山のカイラスを目指したのだ。そのときの中国旅は、『バックオフ』(2000年冬号)に書いたもの。 ~~~ ⇒チベット横断2009の記事で「番外編」としてすで…

東海道53次(往路編)69

京都4(京都)4月8日 「東横イン四条大宮」を7時に出発。スズキ・アドレスV125Gを走らせ、京都の峠越えをする。 京都は四方を山々に囲まれた盆地の町。それだけに峠越えには絶好のフィールド。 堀川通を北へ。上賀茂神社、京都産業大学の前を通り、…

東海道53次(往路編)68

京都3(京都・福井)4月7日 京都に来たからにはと金閣寺を見たあと、周山街道の国道162号を行く。御経坂峠を越え、清滝川沿いの高雄、槇ノ尾、栂ノ尾の「京都三尾」を通り過ぎていく。 高雄には神護寺、槇ノ尾には西明寺、栂ノ尾には高山寺がある。清…

東海道53次(往路編)67

京都2(京都)4月7日 京都では京都市内の「東横イン四条大宮」に泊まり、翌朝、「おにぎり&味噌汁」の朝食を食べ、8時出発。 まずは山城の一の宮、上賀茂神社に行く。一ノ鳥居をくぐると、白砂の馬場と広々とした神苑が開ける。上賀茂神社名物の枝垂桜…

東海道53次(往路編)66

京都1(京都)4月6日 東海道53次目の大津宿からは京都へ。東海道のゴール、三条大橋を目指す。 国道1号に合流し、坂を登りつめたところが逢坂山峠。そこには「逢坂山関址」の碑が建ち、小公園になっている。 峠から右側の旧道に入ると、鰻料理の老舗「…

東海道53次(往路・番外編)65

琵琶湖一周(滋賀)4月6日 大津宿を出発。琵琶湖西岸の国道161号を行く。堅田を通り、今津へ。その途中では湖岸の白髭神社に参拝。鳥居は琵琶湖に浮かんでいる。 琵琶湖北岸の海津からは滋賀・福井県境の山中峠を越えて敦賀へ。「日本海さかな街」で海…

東海道53次(往路編)64

第53番目・大津宿(滋賀)4月6日 草津宿から大津宿までは旧東海道を行く。車が1台、やっと通れるくらいの狭い道。一方通行だが、2輪は通行可。 国道1号を横切り、近江国の一の宮、建部大社に参拝し、瀬田の唐橋を渡って大津市内に入っていく。京阪の…

東海道53次(往路編)63

第52番目・草津宿(滋賀)4月5日 旧東海道で草津宿に入っていく。JR東海道本線の草津駅近くが追分。ここで東海道と中山道が分岐する。覚善寺の山門前には追分の道標。追分には草津本陣跡もある。 アーケードの商店街が旧東海道。一方通行の道だが、2…

東海道53次(往路編)62

第51番目・石部宿(滋賀)4月5日 水口からは国道1号で石部へ。旧東海道に入り、草津線の石部駅前に行く。そこには東海道五十三次公園、駅の近くには石に刻まれた東海道五十三次図がある。 石部宿からは旧東海道で草津宿に向かう。その途中には六地蔵の…

東海道53次(往路編)61

第50番目・水口宿(滋賀)4月5日 水口は東海道の宿場町であるのと同時に加藤氏2万5000石の城下町。町中には水口城跡や水口城資料館がある。水口歴史民俗資料館では水口城や水口宿の資料が見られる。ここの「どじょう汁」は東海道の名物料理になって…

東海道53次(往路編)60

第49番目・土山宿(滋賀)4月5日 鈴鹿峠を越えて滋賀県に入り、国道1号を下っていく。国道沿いの田村神社に参拝。うっそうとした森に囲まれた田村神社には、坂上田村麻呂がまつられている。ここは弘仁13年(822年)の創建といわれる古社だ。 国道…

東海道53次(往路編)59

第48番目・坂下宿(三重)4月5日 関から国道1号で鈴鹿峠に向かっていく。その途中で旧東海道に入り、沓掛を通り、峠下の坂下宿へ。ここには「鈴鹿馬子唄会館」がある。 鈴鹿の馬子唄で知られる鈴鹿峠だが、館内には「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土…

カソリの中国旅40年(5)

バイクで中国を初めて走ったのは1994年の「タクラマカン砂漠一周」。そのときの「中国旅」を『世界を駆けるゾ! 40代編下巻』(フィールド出版・2000年11月刊)より紹介しよう。 第3章 タクラマカン砂漠一周 「中央アジアの探検家になるんだ!…

カソリの中国旅40年(4)

3度目の中国は1988年。長女が小学校6年生になったときのこと。子供たちの夏休みを利用し、7月26日、妻と長女、次女、長男の一家5人で大阪南港から上海行きの船「鑑真号」に乗り込んだ。 上海到着は7月28日。中心街のホテル「上海大カ」に泊まり…

カソリの中国旅40年(3)

2度目の中国は1984年。5月22日、マレーシア航空で香港・景徳空港に降り立った。15年ぶりの香港はすっかり装いを変え、近代的な大都市になっていた。あちこちにあった大陸からの難民でごったがえすスラム街も、きれいさっぱりとなくなっていた。高…

東海道53次(往路編)58

第47番目・関宿(三重)4月5日 亀山から国道1号で関へ。旧東海道で関宿に入っていく。関宿の入口は「東の追分」。ここは東海道と伊勢別街道の分岐点。伊勢神宮の一の鳥居と常夜灯、道標が残っている。 旧東海道沿いには古い家並みがつづく。まるでタイ…

東海道53次(往路編)57

第46番目・亀山駅(三重)4月5日 庄野宿から国道1号で亀山へ。旧東海道で亀山宿に入っていく。道はカラー舗装化されている。 亀山駅に行き、駅前食堂の「坂本屋」で「カツカレー」(650円)を食べ、亀山城へ。城内には亀山神社がある。 城の石垣に立…

東海道53次(往路編)56

第45番目・庄野宿(三重)4月5日 石薬師宿から庄野宿までは田園の小道をゆく。庄野宿は本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠15軒という小さな宿場だったこともあって、今でも東海道の宿場の面影がじつによく残っている。 旧小林家住宅は庄野宿の資料館になって…

東海道53次(往路編)55

第44番目・石薬師宿(三重)4月5日 四日市から国道1号で亀山へ。その途中では石薬師宿と庄野宿の2宿を通っていく。 4車線の国道1号から旧東海道に入っていくと、小沢本陣跡がある。 国道1号をまたぐと、宿場名の由来にもなっている石薬師寺がある。…

東海道53次(往路・番外編)54

伊勢→四日市(三重)4月5日 伊勢神宮の参拝を終え、国道23号で四日市に戻る。その途中では参宮街道の白子宿と白子港を見てまわる。白子港は井上靖の名作『おろしや国酔夢譚』の大黒屋光太夫船出の地。 それともう1ヵ所、伊勢国の一の宮、都波岐神社に立…

カソリの中国旅40年(2)

ぼくが初めて中国大陸を見たのは今から40年以上も前のことになる。 1968年4月12日、横浜港からオランダ船の「ルイス号」に友人の前野幹夫君と乗り込んだ。2台のスズキTC250も一緒。カソリ、「アフリカ大陸縦断」を目指しての20歳の旅立ちだ…

カソリの中国旅40年(1)

「広州→上海」2200キロの中国ツーリングから帰ってきた。 今回の中国旅はいろいろな意味で、すさまじいものだった。またそれを成しとげたことによって、自分が新たなステップを踏み、別な世界に昇っていったような気もする。 12月2日、出発点の広州に…

管理人より:ツバルからのアクセスにビックリ。

管理人です。寒いですね。本当に寒いです。 ワタスはこんな寒い中にバイクで走ったりはできません(笑)。 さて、アクセス解析を久しぶりに見ていてスッたまげたのですが、9月以降、ツバル(地球温暖化で話題の)からアクセスがあります。 全世界的にアクセ…

東海道53次(往路・番外編)53

伊勢2(三重)4月5日 伊勢神宮の外宮から内宮へ。伊勢の町中を走り抜け、最後は国道23号に出る。その終点に内宮はある。五十鈴川にかかる木橋の宇治橋を渡る。源流から河口までが伊勢神宮内の五十鈴川は微塵の汚れもない日本一の清流だ。 杉木立の参道…

東海道53次(往路・番外編)52

伊勢1(三重)4月5日 JR参宮線の伊勢市駅に近い「タウンホテルいせ」の朝食を食べ、8時30分出発。さー、お伊勢参りの開始だ。 スズキ・アドレスV125Gを走らせ、まずは伊勢神宮の外宮へ。参道を歩き、拝殿に手を合わせる。その帰り道、「神宮奉…

東海道53次(往路編)51

第43番目・四日市宿(三重)4月4日 桑名から国道1号で四日市へ。四日市宿には本陣2軒、脇本陣1軒、旅籠98軒があったというが、今の四日市にはそんな東海道の面影はない。 中心街を走り抜けると日永の追分。ここは東海道と参宮街道(伊勢街道)の分…