賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

海道をゆく(5)「若狭海岸編」ガイド

(『ツーリングGO!GO!』2004年9月号 所収) 1、レインボーライン 常神半島の付け根を走る有料道路。若狭の海と山、湖を存分に味わえる。美浜町の笹田から三方町の海山までの11・24キロ。 圧巻は駐車場からリフトで登れる梅丈岳山頂からの眺…

海道をゆく(4)「越前海岸編」ガイド

(『ツーリングGO!GO!』2004年9月号 所収) 1、越前玉川温泉 越前岬にも近く、越前海岸探訪の拠点には最適だ。1965年に湧出した比較的、新しい温泉で、秋田県の玉川温泉と区別するために温泉名に越前をつけている。アルカリ性単純泉の湯は肌…

チャンピオンズリーグ2009決勝戦:マンチェスターU VS バルセロナ!

管理人@カソリがいないので今回も管理人の独白、です。 昨日は日本代表(チリ戦)と明け方のCL決勝で疲れました・・・まだ寝不足。 日本代表には一言。「本田、スゲーーーー!!」(伊達に金髪ではない=笑) 来週のウズベク戦が楽しみです。 さて、本題のC…

秘湯めぐりの峠越え(30)水分峠(その1・大分)

(『アウトライダー』1995年10月号 所収) 九州の中央部はすごいところで、“温泉のカソリ”にはぴったりのフィールドなのだ。それこそ、ゴロコロという感じで、温泉があちらこちらに点在している。とくに大分県はすごい!のひと言につきる。 で、それら…

「東アジア走破行」(3)韓国一周(2000年)

一路、下関へ 「サハリン縦断」を終え、東京に戻ると、今度は「韓国一周」に出発した。 バイクでの「韓国一周」は、ぼくの長年の夢。これほど近い日本と韓国だが、韓国へのバイクの持ち込みは禁止されていたので、それは夢のまた夢でしかなかった。ところが…

日本食べある記(6)岡崎の八丁味噌

(『市政』1991年6月号 所収) 愛知県の岡崎市は、徳川家康の故郷としてよく知られている。根強い家康ブームも手伝って、家康生誕の地・岡崎城には、一年中、絶えることなく観光客が訪れる。 岡崎には2つの名産品がある。 ひとつは、石である。 “石都…

東海道53次(往路編)12

第9番目・小田原宿(神奈川)4月1日 小田原は北条早雲にはじまる北条五代の城下町。その当時は西の大内氏の山口と並び、日本での最大級の都市だった。 江戸時代の小田原は大久保氏の城下町。本陣4軒、脇本陣4軒、旅籠は95軒を数える大きな宿場。城を…

東海道53次(往路編)11

第8番目・大磯宿(神奈川)4月1日 大磯は相模国の国府の置かれていたところ。地名にも「国府」が残っている。国道1号と県道13号の交差点は「国府新宿」。 国道1号沿いには見事な東海道の松並木。その先の二宮には相模国の二の宮、酒匂神社がある。 大…

東海道53次(往路編)10

伊勢原(神奈川)4月1日 平塚宿からは次の大磯宿に向かう前に、我が家のある伊勢原に寄り道をした。相模湾の平塚から大山山麓の伊勢原までは10キロほどでしかない。 伊勢原では我が家に近い比々多神社に参拝。これからの旅の安全を祈願した。ここは相模…

東アジア走破行(2):サハリン縦断(2000年)

コルサコフ港に到着! 2000年8月9日、「サハリン軍団」の総勢19名のメンバーとバイクをのせた東日本海フェリーの「アインス宗谷」(2628トン)は午前10時、稚内港を出港した。甲板に全員が集まり、100円の缶ビール(稚内港を離れると自販機…

東海道53次(往路編)9

第7番目・平塚宿(神奈川)4月1日 相模川を渡ると平塚宿。七夕で有名な平塚だが、旧東海道は平塚駅の北側を通っている。 「脇本陣跡」とか「高札場跡」、「本陣跡」といった石碑が立っているが、それのみでかつての東海道の宿場がらみのものは残っていな…

東アジア走破行(1)

ぼくが初めて海外に飛び出していったのは1968年4月のことで、20歳の旅立ちだった。250㏄バイクのスズキTC250を走らせ、2年あまりをかけてアフリカ大陸を一周した。22歳になって日本に帰ってきたときは、「自分の生きかたはこれしかない!…

東海道53次(往路編)8

第6番目・藤沢宿(神奈川)4月1日 藤沢宿では時宗の本山、遊行寺を参拝。藤沢の町は東海道の宿場町として、またこの遊行寺の門前町として発展した。 遊行寺の正式な寺名は清浄光寺だが、遊行上人の寺ということで、一般的には遊行寺と呼ばれている。境内…

東海道53次(往路編)7

第5番目・戸塚宿(神奈川)4月1日 戸塚宿入口あたりで国道1号は2本に分かれる。右は横浜新道へ、左は戸塚駅前へ。さらにいえば横浜新道も国道1号。このあたりでは国道1号のルートナンバーの立つ道が3本もある。 開かずの踏み切りで戸塚駅脇の東海道…

東海道53次(往路編)6

権太坂(神奈川)4月1日 保土ヶ谷宿と戸塚宿の間で越える峠。国道1号で横浜横須賀道路の狩場IC入口を過ぎると権太坂の登りがはじまる。ゆるやかな峠で、そこは武蔵と相模の国境でもある。 権太坂を下ると横浜の環状2号との交差点。そこで引き返し、次…

東海道53次(往路編)5

第4番目・保土ヶ谷宿(神奈川)4月1日 東海道線の保土ヶ谷駅近くの国道1号沿いには本陣跡が残っている。脇本陣跡も残っている。 国道1号の本陣跡の旧家前から東海道線の踏み切りを渡る狭い道が旧東海道で、旧街道に沿って保土ヶ谷の商店街が細長く延び…

東海道53次(往路編)4

第3番目・神奈川宿(神奈川)4月1日 神奈川宿は幕末の横浜開港の地。東神奈川駅周辺が神奈川宿の中心だった。宿場内の寺院は諸外国の公館として使われ、国道15号の左側には神奈川台場跡が残っている。 この先、横浜駅の手前で国道15号は国道1号に合…

東海道53次(往路編)3

第2番目・川崎宿(神奈川)4月1日 国道15号で東京・神奈川境の多摩川を渡り、第2番目の川崎宿へ。ここには東海道の宿場がらみのものは何も残っていない。 鶴見を過ぎた生麦には国道15号の左側に「生麦事件の碑」が建っている。生麦事件は幕末に日本…

東海道53次(往路編)2

第1番目・品川宿(東京)4月1日 品川宿は東海道53次の第1番目の宿場。品川駅前を通り過ぎ、八ツ山橋を渡った北品川のあたりが品川宿の中心だった。 国道15号沿いには品川神社。品川宿を過ぎると鈴ヶ森。国道15号の左側には鈴ヶ森の刑場跡が残され…

東海道53次(往路編)1

日本橋(東京)2009年4月1日 午前7時、日本橋を出発。ザーザー降りの雨の中、スズキの125㏄スクーター、アドレスV125Gを走らせる。 いよいよ始まった「60代編日本一周」の第2部。その皮切りは「巡礼編」。「四国八十八ヵ所めぐり」の四国…

日本食べある記(5)函館のイカソーメン

(『市政』1991年5月号 所収) 函館は北海道の玄関口である。 私はバイクで北海道を何度となく走りまわっているが、そのときはいつもフェリーで津軽海峡を渡っている。函館に上陸しないことには、どうしても北海道にやってきたという気分になれないのだ…

番外編:チェルシーVSバルサ

管理人です。 カソリと管理人の2人で「サッカー談義」というのがスジなのですが、 カソリが60代編2度目の日本一周シリーズに出ているので談義になりません! しかし! しっか~し!! サッカーファンならずとも、今朝方の欧州チャンピオンズリーグ、チェル …

シルクロード横断:第56回(最終回) イスタンブール

バスツアーを終えると、イスタンブールをプラプラ歩いた。 まずはターミナルのシルケジ駅に行く。列車の本数が少ないので、駅構内はトルコ最大の都市、人口1000万人を超えるイスタンブールのターミナル駅とは思えないほど閑散としている。トルコは世界で…

シルクロード横断:第55回目 イスタンブール

ボスポラス海峡探訪のあとは、バスツアーでイスタンブールをまわった。 まずは「アヤソフィア寺院」だ。「アヤ」とは「聖なる」の意味のギリシャ語。英語風にいえば「セントソフィア寺院」になる。 325年にローマ皇帝のコンスタンチヌスによって起工され…

シルクロード横断:第54回目 イスタンブール

イスタンブールの「セディホテル」の朝食を食べ終わると、急坂を下り、欧亜を分けるボスポラス海峡沿いの道を歩いた。 対岸の、まさに手の届くようなところにアジア側のウスクダルの町並みが広がっている。ちょうど関門海峡の下関側に立ち、門司側の町並みを…

シルクロード横断:第53回目 アンカラ→イスタンブール

2006年10月10日。この日はいつもより早い出発。まだ暗い5時前には起き、5時30分にはホテルの朝食を食べる。 我ら「シルクロード軍団」、最後の「目指せ、イスタンブール!」の掛け声をかけ、6時には走り出した。 スズキDR-Z400Sでアナ…

シルクロード横断:第52回目 カッパドキア→アンカラ

2006年10月9日8時、カッパドキアのネブシェヒルを出発。名残惜しいカッパドキア。キジルイルマック川を渡る。アナトリア高原最大のこの川は首都アンカラの東側から黒海へと流れ出る。キジルイルマック(赤い川)川は、その名前とは違って、スーッと…

シルクロード横断:第51回 カッパドキア

世界の奇景、カッパドキアに到着した翌日は、ネブシェヒルの「ユクセラーホテル」にバイクを置いて、我ら「シルクロード軍団」はバスツアーを楽しんだ。 エルジャス山の麓、標高1200メートルの高原地帯のァッパドキアは、太古からの火山活動と侵食作用に…