賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

カソリと走ろう! Let's Run with Kasori!

カソリと走ろう!(11)「韓国縦断バイク旅」

(『モーターサイクリスト』2006年1月号 所収) バイクで韓国に行けるようになった。これはすごいことだ。我らツーリングライダーにとって韓国が身近な国になった。さっそくカソリ、大きな期待を抱いて自宅前から愛車で走り出し、「韓国縦断」へと出発…

カソリと走ろう!(10)「サハラ砂漠縦断」

※管理人注:この記事にはライダーの事故死についての記述があります。読み進める上で読者のご判断をお願いいたします。 ~~~~~~~~~~~~~~ (『バックオフ』2005年4月号 所収) 「チュニス→タマンラセット」 今回の「サハラ砂漠縦断」の出発…

カソリと走ろう!(9)「南部アフリカ」

(『バックオフ』2004年4月号 所収) 我ら「アグラス軍団」、ナミビアのウインドフックを出発点にし、アフリカ大陸最南端のケープ・アグラスを目指した。 灼熱のナミブ砂漠越え。 はてしなくつづく砂丘地帯、一木一草もない土漠地帯…を走り抜け、国境の…

カソリと走ろう!(8)「アラスカ縦断」

(『バックオフ』2003年10月号 所収) 「極北の世界」は我が憧れの地。ついにその、北の大地を走るときがやってきた。 「アラスカ軍団」の面々とともにアラスカ最大の都市、アンカレッジを出発。北米大陸の最高峰、マッキンリー山を眺めながら北へ、北…

カソリと走ろう!(7)「ユーラシア大陸横断」

(『バックオフ』2002年10月号 所収) 2001年の夏、ぼくはモデルチェンジしたスズキDR-Z400Sを試乗した。 試乗を終えたとき、大陸横断への夢にかられ、 「よーし、このDR400でユーラシア大陸を横断しよう!」と本気でそう思った。 人…

カソリと走ろう!(6)「キャニング・ストックルート走破」

(『ゴーグル』2004年11月号 所収) バイクでの北極点、南極点到達という偉業を成しとげた風間深志さんと甲州から信州にかけての林道を走ったのは、今から30年以上も前のことになる。カソリ28歳、カザマ25歳のときのことだった。 当時、風間さんは『月…

カソリと走ろう!(5)「サハリン縦断」

(『ゴーグル』2004年10月号 所収) 2000年8月1日、スズキDJEBEL250GPSバージョンとともに、神奈川県伊勢原市の自宅前に立ったときは、ぼくは体がゾクゾクッと震えるほど興奮した。 それは「道祖神」のバイクツアー、「カソリと走ろう…

カソリと走ろう!(4)「チベットの聖山カイラスへ」

(『ゴーグル』2004年9月号 所収) 人生、「一寸先は闇」。 何が起きるか、わからない…。 前回の「モンゴル周遊」を終え、帰国してすぐにぼくは50代に突入したが、体力も気力も充実していた。 9月には「東北一周」を走り、10月には九州の「峠越え」で5…

カソリと走ろう!(3)「あわや遭難…の、モンゴル周遊」

(『ゴーグル』2004年8月号 所収) 「生老病死」は誰もが避けて通れない人間の四大苦だ。 ぼくは30代の後半になったときにいやというほど「老」を感じた。気力も体力もすっかり衰えてしまった自分を感じ、愕然とした。 「何とかしなくては…」 40歳にな…

カソリと走ろう!(2)「夢のタクラマカン砂漠」

(『ゴーグル』2004年7月号) 人間は夢見る動物だ。 夢を見て、夢を追いつづけてこその人間。夢を見なくなったときは人間廃業といっていい。「夢」を「憧れ」に置き換えてもいい。これは年には関係のないことで、棺桶に足を突っ込みかけても夢を見つづ…

カソリと走ろう!(1)「目指せ! エアーズロック」

(『ゴーグル』2004年6月号 所収) 「人との出会い」、ぼくはこれがツーリングの最大の魅力だと思っている。いや、ツーリングのみならず、人生で一番おもしろいのが「人との出会い」といっても過言ではない。 ぼくは今(※2004年)、56歳。20歳のときに…