賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

台湾往復縦断2011

台湾往復縦断2011(65)

「康華大飯店」(ゴールデン・チャイナ・ホテル)に台鈴の李さんが迎えに来てくれた。昨日までの「台湾長征」サポート隊長の姿とは違って、今日は台鈴の社員という顔をしている。 ホテル前の松江路を渡り、台鈴の本社へ。 そこには「台湾往復縦断」1150…

台湾往復縦断2011(64)

基隆7時45分発の彰化行きの列車で台北へ。 八堵駅、汐止駅ではどっと通勤客が乗り込み、松山駅でかなりの人が降りた。台北駅ではゴソッと降りた。 台鉄(台湾鉄道)でのほんのわずかな旅だったが、今度は機会があったら鉄道で台湾を一周してみたい。台湾…

台湾往復縦断2011(63)

2011年6月2日。「台湾往復縦断」の最後の日だ。 夜明けとともに起き、6時、「康華大飯店」(ゴールデン・チャイナ・ホテル)を出発。朝食までの時間を使って基隆まで行くのだ。 ホテルに隣りあった新しい地下鉄の駅、行天宮駅から蘆州線→淡水線で台北…

台湾往復縦断2011(62)

台鈴のみなさんとの夕食を終え、台鈴の本社前に戻ると夜の松江路をプラプラ歩いた。「康華大飯店」(ゴールデン・チャイナ・ホテル)に戻ると、2人のライダーが訪ねてきた。スズキのDR-Z400SMに乗る呉さんと、BMWのF650GSに乗る陳さん。 …

台湾往復縦断2011(61)

台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)での「台湾往復縦断」1150キロを走り終え、台鈴工業の本社前に到着すると、松江路と道をはさんで反対側にある「康華大飯店」(ゴールデン・チャイナ・ホテル)へ。部屋に荷物を入れ、すばやくシャワーを…

台湾往復縦断2011(60)

台北市内のスズキの販売店、3軒の訪問を終えると、台北の中心街へ。蒋介石を記念した中正紀念堂前の自由広場で台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)を停めた。 ここが「台湾往復縦断」のゴール。TEKKENは1150キロをノントラブルで走っ…

台湾往復縦断2011(59)

新北のスズキの販売店「東明車業」を出発。台鈴の125ccスクーターTEKKEN(鉄拳)を走らせ、板橋駅前を通って台北市内に入っていく。 台北市内では3軒のスズキの販売店を訪問した。 最初の「蘭帝輪業」では社長夫妻の出迎えを受け、店内で果物や菓…

台湾往復縦断2011(58)

新荘のスズキの販売店「金力盛車業行」を出発。ここからは2人のライダーが同行したいという。 「どうぞ、どうぞ!」 ということで台鈴のみなさん、2人のライダーと一緒に、次の目的地、新北に向かって走る。 その途中では天気が崩れ、ザーッと雨が降ってき…

台湾往復縦断2011(57)

三峡から台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)を走らせ、台北近郊の新荘の町に入っていく。中心街にあるスズキの販売店「金力盛車業行」を訪問。店のアド・ネオンは「歓迎・鉄人賀曽利隆」を盛んに流している。 社長には大歓迎され、新荘の老舗店…

台湾往復縦断2011(56)

台北郊外の町、三峡で昼食。李さんら台鈴のみなさんと海鮮料理の「帝一嶺饗庁」に入った。たっぷりと時間をかけて食事を楽しむのが台湾流。会話を楽しみながら食べ、出てくる料理を次々にたいらげていく。さすが食大国! 昼食の円卓に出てきたのは次のような…

台湾往復縦断2011(55)

三峡ではスズキの販売店を訪問。店内には何と「歓迎 賀曽利隆先生」のポスターが額に入れられて掲げられていた。 うれしいやら恥ずかしいやら…で、赤面するカソリ。 店のご夫妻には大歓迎され、あたたかなもてなしを受けた。三峡名物、クロワッサン風の「三…

台湾往復縦断2011(54)

復興から台北近郊の三峡へと、台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)を走らせる。いよいよゴールの台北が近づいてきた。 三峡の町に到着すると「清水祖師廟」を参拝。 清代の乾隆34年(1769年)に創建された清水祖師廟は、台湾で最も美しい…

台湾往復縦断2011(53)

拉拉山から北横公路(国道7号)を走り、復興郷の中心、復興の町に到着。北横公路は大渓と宜蘭を結ぶ台湾横断のルートだが、復興が実質的な起点になるので、町には「北横」の碑が建っている。 台鈴の125ccスクーター、TEKKENを町中に停め、「角板山…

台湾往復縦断2011(52)

拉拉山は台湾屈指の桃の名産地。朝食を食べ終わると、「京仁山荘」のおかみさんは名産の水蜜桃を出してくれた。6月から8月にかけてが最盛期とのことで、旬の水蜜桃はまだ固く、カリカリッと青リンゴをかじるようにして食べた。トロッとした熟した桃とは違…

台湾往復縦断2011(51)

拉拉山の夜明け。山々が幾重にも重なり合い、深い谷が刻まれている。谷間を走る幹線道路の北横公路(国道7号)が見下ろせる。その風景は九州山地の「三大秘境」、椎葉、米良、五家荘を思わせるもの。この一帯は山地民タイヤル族の世界だ。 「京仁山荘」の周…

台湾往復縦断2011(50)

拉拉山の「景仁山荘」に到着すると、台鈴のみなさんと一緒の楽しい夕食だ。 サラミ風料理 野菜炒め シイタケ料理 白身の魚(川魚) 揚げたエビ 焼き豚 タケノコ料理 鶏肉 イカ料理 野菜&野草料理 豚肉、タケノコ、シイタケ入りのスープ と、テーブルには次…

台湾往復縦断2011(49)

蒋介石の別荘「蒋公行館」のある棲蘭を出発。北部横断(横貫)公路の国道7号を行く。台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)を走らせ、峠を目指して登っていく。 パワフルなエンジンのTEKKENなので難なく峠道を登りつめ、宜蘭県と桃園県の境…

台湾往復縦断2011(48)

環山の「平等国民小学校」の訪問を終えると、台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)を走らせ、国道7号を北へ。名無しの峠を越えて台中県から宜蘭県に入っていく。ここは山地民タイヤル族の住む大同郷。最初の村、南山村の入口にはタイヤル族の像…

台湾往復縦断2011(47)

東西横断(横貫)公路の梨山からは国道7号を北へ。20キロほど行った環山の町で台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)を停めた。この山間の小さな町にある「平等国民小学校」を訪問するのだ。 立派な建物の小学校に到着すると、39名の全校生徒…

台湾往復縦断2011(46)

3000メートル級の山々の連なる合歓連峰から国道14号を下り、東西横断公路(国道8号)とのT字路に出た。そこは大禹嶺。東西横断(横貫)公路最高所の峠で標高2565メートル。台湾を台湾海峡側と太平洋側に2分する中央分水嶺の峠だ。 大禹嶺を境に…

台湾往復縦断2011(45)

標高3275メートルの台湾の国道最高所峠、国道14号の武嶺(ウーリン)を出発。台鈴の125ccスクーター、TEKKENを走らせ、峠道を下っていく。 中央山脈の3000メートル級の山々を眺めながらの走行はたまらない。極上の山岳ツーリング。国道1…

台湾往復縦断2011(44)

国道14号の太魯閣国家公園(ナショナルパーク)の展望台を出発。台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)のアクセルを開き、山岳道路をさらに登っていく。 驚かされてしまうのはTEKKENのエンジンのパワフルさだ。 125ccにもかかわらず、…

台湾往復横断2011(43)

清境を出発。山岳路の国道14号を北へ。中央山脈の高峰群を右手に見ながら、台鈴の125㏄スクーター、TEKKEN(鉄拳)を走らせる。 それにしてもすごい眺めだ。山々はそそり立ち、見下ろす谷は恐ろしくなるほど深い。 路肩を踏外したら、それこそ谷…

台湾往復縦断2011(42)

台湾山脈の山中、清境の夜明け。高峰群の山の端が色づき、やがて朝日が昇る。 「清境」の地名から、日本の八ヶ岳山麓の「清里」を連想したが、こうして夜が明けてみると伊那谷の「下栗」を思い浮かべる。 目がくらむほど谷が深く、見上げるほど山は高く、急…

台湾往復縦断2011(41)

哺里を出発し、国道14号で霧社に向かっていく。前方には青く霞んだ台湾山脈の山々が連なっている。 平地から山地へ。 TEKKEN(鉄拳)を走らせ、グングンと高度を上げ、夕暮れの山道を登っていく。 霧社の町の手前に「霧社事件」の記念碑がある。 「…

台湾往復縦断2011(40)

日月潭のビジターセンターを出発。湖畔の道を走り、国道21号で哺里の町に入っていく。ここは1999年の台湾大地震の震源地に近く、大きな被害を出したところだが、大地震の傷跡は今ではほとんど見られない。 台湾大地震の時は日本からいちはやく支援を受…

台湾往復縦断2011(39)

国道21号で陳有蘭渓の谷間を抜け、水里の町に到着。ここから台湾有数の観光地の日月潭へ。周囲35キロの日月潭は台湾最大の湖だ。 2月に完成したという新しいビジターセンターでTEKKEN(鉄拳)を停め、ティールームで「日月潭紅茶」を飲んだ。 完…

台湾往復縦断2011(38)

「塔塔加遊憩区」からは国道21号を北へ。濃霧の中にそそり立つ2本の楠、「夫婦樹」は目に残る。 名無しの峠を越えると断崖絶壁の狭路を下っていく。すごい道。右手はまさに「千尋の谷」で、垂直に何百メートルも落ちている。 断崖絶壁の狭路から2車線の…

台湾往復縦断2011(37)

標高2622メートルの「塔塔加遊憩区」に到着すると、展望台に立ち、台湾山脈の主峰群を眺めた。晴れていたが、残念ながら3000メートル級の山々には雲がかかり、台湾の最高峰、玉山(3952m)は見ることができなかった。 雲がかかっていなければ、…

台湾往復縦断2011(36)

阿里山の石棹の町から「阿里山森林遊楽区」に向かっていく。ここが阿里山観光のメイン舞台。北回帰線よりもわずかに北の国道18号を登っていく。切り立った断崖を縫う道。転落したらはるか下の谷間に真っ逆さまだ。慎重にTEKKEN(鉄拳)を走らせた。…