賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2011-01-01から1年間の記事一覧

台湾往復縦断2011(28)

高雄から国道3号で旗山へ。 古くから製糖業で栄え、古い家並みが今でも残る旗山に着くと、スズキの販売店を訪問。販売店の社長には旗山名産の落花生をいただいた。 ここで一緒に走ってきたライダーのみなさんは高雄へと戻っていった。 旗山からさらに国道3…

台湾往復縦断2011(27)

海鮮食堂での昼食を食べ終えると、もう一軒、高雄のスズキの販売店を訪問。そこにも何人ものライダーが来てくれた。 うれしいことに、そのうちの1人のライダーは、昨年の台湾一周の「カソリTシャツ」を着ている。今年は彼の新車のNEXに「生涯旅人!」の…

台湾往復縦断2011(26)

高雄の海鮮食堂で昼食だ。 「燈塔海産」という店。店頭には鮮魚やエビ、貝などの魚介類が並んでいる。 台鈴のみなさんとの楽しい食事が始まる。 魚卵料理、エビ料理、カキ料理、白身魚のあんかけ…と円卓には次々と海鮮料理が出てくる。スープも味噌味の魚汁…

台湾往復縦断2011(25)

台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)を走らせ、台湾第2の都市、高雄の中心街に入っていく。台南からのライダーたちも一緒だ。 高雄駅に近い三鳳宮を参拝。2号運河に面した三鳳宮はいかにも台湾らしい3層の極彩色の廟。まつられている神仏も台…

台湾往復縦断2011(24)

台南の赤嵌楼の見学を終えると、「冬瓜(とうがん)茶」の店で小休止。ここは人気の店で有名人もよくやってくるという。 冬瓜といえば料理やスープに使われるが、台湾では砂糖を加えて水で煮る「冬瓜茶」がよく飲まれる。「缶冬瓜茶」があるほど。さっぱりし…

台湾往復縦断2011(23)

「グランドホテル」を出発。台南の中心街を走り抜け、赤嵌楼(せきかんろう)へ。 台湾最古の建築物の赤嵌楼は、もともとは台湾南部を支配したオランダ人によって1653年に建てられた城。当時はプロデンシャ城(紅毛楼)と呼ばれ、植民地支配の中心になっ…

台湾往復縦断2011(22)

台南の夜明け。 「グランドホテル」6階の部屋から明けゆく町並みを眺めた。 台南は北回帰線以南で、熱帯圏になる。 台北、高雄、台中に次ぐ台湾第4の都市だが、「台湾の京都」といわれるほどの古都。オランダ統治時代の1624年、この地に政庁が置かれて…

台湾往復縦断2011(21)

「カキ三昧」をした東石海岸を出発。 西日を浴びながらTEKKEN(鉄拳)を走らせ新営へ。ここでは太子宮を参拝した。 新営からは国道1号で台南に向かう。その途中で夕日が沈む。快晴の西の空に沈む夕日はきれいだった。 国道1号沿いの軽食堂でかき氷を…

台湾往復縦断2011(20)

北回帰線上の町、嘉義からTEKKEN(鉄拳)を走らせ、台湾海峡に面した東石へ。 東石の町を走り抜け、東石漁港に行く。ここは漁港だけではなく、ちょっとした観光地になっている。人工の海浜や広々とした園地もある。ここは夕陽の名所としても知られてい…

台湾往復横断2011(19)

嘉義に近い新港に到着すると、奉天宮へ。ここは「新港媽姐」と呼ばれ、媽姐をまつっている。 媽姐は台湾人の大好きな女神。媽姐をまつるは媽姐廟は台湾中に数多くある。媽姐は宋代に実在したといわれる女性。霊力によって海難救助をしたということで航海の女…

台湾往復縦断2011(18)

斗六のレストラン「阿國獅」での昼食を終えると出発。ここでも3人の若きライダーが待ち構えていて、一緒に台南まで同行させてほしいという。 「いいですよ。どうぞ、どうぞ!」 斗六から新港へ。 その途中では「国家廣播対物館」を見学。ここは台湾の「国立…

台湾往復縦断2011(17)

台湾中部・斗六のスズキの販売店を出発し、中心街に入っていく。「阿國獅」という店で昼食。ここは有名な店らしく、テレビでの取材の写真が何枚も壁に飾られている。 いかにも台湾らしいのは調理場が通りに面していること。大勢の人たちに見られるようになっ…

台湾往復縦断2011(16)

竹山の町を出発すると、斗六に向かっていく。 その途中のルートはすごくいい。まるで緑のトンネル。道の両側には亜熱帯樹がおい茂る。台鈴の125ccスクーター、TEKKEN(鉄拳)でその緑のトンネルを走り抜けていく気分はもう最高だ。 「おー、これぞ…

台湾往復縦断2011(15)

台中のホテル「碧根行館」の朝食を食べ、台南を目指して出発。ホテルの前には、 「カソリさんと一緒に走りたい!」 という若きライダー3人が待ち構えていた。 台中から南東へ。 台湾平野の広々とした水田が広がる。 その中を台鈴の125㏄スクーター、「T…

台湾往復縦断2011(14)

台中の夜明け。5時前には空は明るくなる。 すばやくトイレ、朝シャワーをすませ、ひと晩泊まったホテル、「碧根行館」を飛び出した。 さー、朝の町歩きの開始だ。 昨夜、あれほどにぎわった「夜市」の通りは、人一人、歩いていない。厚化粧の女性が化粧を落…

台湾往復縦断2011(13)

台中の「八喜膳房」での夕食を終えると、夜の台中市内を走り、名物の夜市へ。 サポートカーの脇にTEKKEN(鉄拳)を停める。何しろ治安の良い台湾なので、こうして夜の駐車場に停めておいても全く心配はない。 さっそく台鈴のみなさんと一緒に夜市を歩…

台湾往復縦断2011(12)

台湾中部の中心都市、台中に入っていく。さすが台北、高雄に次ぐ台湾第3の都市だけあって中心街のネオンはまばゆいばかり。さながら光の洪水。発展をつづける台湾を象徴するかのような台中の夜景だ。 中心街のスズキの販売店に到着。そこには「鉄拳TEKK…

台湾往復縦断2011(11)

新竹を出発。台鈴の125㏄スクーターのTEKKEN(鉄拳)を走らせ、台湾中部の中心都市、台中に向かう。その途中では、まずは苗栗のスズキの販売店を訪問。販売店の社長夫妻に鯉のぼりを贈った。 社長からは、 「旅の安全を祈ってますよ」 といってお守…

台湾往復縦断2011(10)

龍潭から竹東を通って新竹へ。 その途中ではサポートカーに乗る李さんが、TEKKENに乗るカソリの写真を何枚もとってくれる。カソリのTEKKENの後ろには台鈴のみなさんのみならず、龍潭からのライダーのみなさんのスクーターもつづく。みなさん、カ…

台湾往復縦断2011(9)

台鈴の125㏄スクーター、TEKKEN(鉄拳)を走らせ、龍潭の町に入っていく。 ここではスズキの販売店「栄春車業」を訪問。冷えたスイカとパイナップルを出してくれる。汗を流しながらTEKKENに乗ってきたので、これがじつにうまい。 スイカとパ…

台湾往復縦断2011(8)

2011年5月27日8時30分、台鈴工業本社前を出発。台鈴製125㏄スクーターのTEKKENに乗って台北市内を走り出す。台鈴の曽さんの乗るNEXが先導役。そのほか台鈴のみなさんが乗るスクターがフォローしてくれる。 スクーター天国の台湾だけあ…

台湾往復縦断2011(7)

「康華大飯店」の朝食を食べ、松江路を渡り、台鈴工業の本社ビルへ。 そこでは董事長(会長)の黄さんや総経理(社長)の藤さんらが出迎えてくれた。まずはみなさんと一緒に行天宮を参拝。そこで旅の安全を祈る。 台鈴の本社ビルに戻ると、いよいよ「台湾往…

台湾往復縦断2011(6)

台北の夜明け。 「康華大飯店(ゴールデンチャイナホテル)」の部屋ですばやくトイレ、シャワーをすませると、 「それ、行け!」 とばかりに、夜明けの町に飛び出していく。 ぼくは異国の町の朝歩きが大好きなのだ。 ホテル前の大通り、松江路にはまだ街路灯…

台湾往復縦断2011(5)

台北の中心街、松江路に面した台鈴工業の本社に戻ると、台鈴製125㏄スクーターの「TEKKEN(鉄拳)」を降り、今度は歩いて海鮮料理店に行く。 台鈴の李さんの一言がうれしい。 「カソリさん、おいしいもの、食べさせてあげますからね」 店に入ると、…

台湾往復縦断2011(4)

中山公園の特設会場でのトークショーを終えると、李さんら台鈴のみなさんと一緒に台鈴工業の本社に戻る。 その途中では「東区粉園」という店でタピオカ(キャッサバの澱粉)の入った氷菓を食べ、つづいて「清蒸肉園」という店では蒸肉団子の軽食を食べた。 …

台湾往復縦断2011(3)

「康華大飯店」に戻るとフロントで両替。1万円を替えたが、3300元。1元が3・03円、ほぼ3円というレートだ。 そこへ台鈴工業の李さんが来てくれた。「台湾一周2010」では全コースを同行してくれたが、今回の「台湾往復縦断」でもはやり全コース…

台湾往復縦断2011(2)

羽田発10時20分の全日空NH1185便は12時45分(日本時間の13時45分)、台北の松山空港に着陸。台北の天気は晴、気温29度。空港には台湾のスズキ、台鈴工業総経理(社長)の藤照博さんが出迎えに来てくれた。 藤さんとは「台湾一周2010…

台湾往復縦断2011(1)

5月26日、羽田空港。 昨年の「台湾一周」にひきつづいての「台湾往復縦断」に出発。羽田から台北の松山空港に飛ぶのだが、いやー、羽田は便利だ。 神奈川県伊勢原市の我が家から小田急→相鉄→京急と乗り継ぎ、1時間30分で到着。成田空港とはエライ違い…

「伝説の賀曽利隆オンライン」(47)

(2003年9月18日) 「東北縦断」から帰ってきました。今回は東北の林道を徹底的に走ってきましたが、東北は「林道の宝庫」だと、あらためて実感した次第です。 東京からスズキDJEBEL250XCを走らせ青森へ。 下北半島に入り、本州最北端の大…

「伝説の賀曽利隆オンライン」(46)

(2003年8月23日) ついに1500峠を達成しました。 帯広を出発点にし、宗谷岬をゴールにしての「北海道の峠越え」をしてきたのですが、国道273号の三国峠を皮切りに、全部で15峠を越えました。 最後は国道275号の天北峠でした。 15峠の…