賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

カソリ打ち合わせ@新宿

管理人でございます。 本日昼に、カソリ氏と今後のブログ運営等について打ち合わせをしてきました。 その結果: (1)過去ログの一部について、有料課金記事に移行する。 具体的には、まず「チベット横断」を少額課金コンテンツにする。 ⇒まだ読みきってい…

カソリの島旅(80)弓削島(愛媛)

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収) 愛媛県の生名島から、いったん広島県の因島に戻り、愛媛県の弓削島に渡る。 因島の長崎港から弓削島の明神港までは人&バイクで550円。生名島への150円と比べると、3・6倍の料金になるが、所要時間…

2010台湾一周(20)台南→墾丁(その5)

6月20日(日)晴 台湾第2の都市、高雄の中心街に入っていく。アドレスも誇らしげな顔をしている。 「高雄」というと、かつての有村ラインの大型フェリー「飛龍」を思い出す。名古屋、大阪から那覇、石垣を経由して台湾まで行っていたが、その終点が高雄…

カソリの島旅(79)生名島(愛媛)

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収) 尾道駅前の「尾道第一ホテル」で朝食を食べ、7時30分に出発。尾道大橋で向島に渡り、さらに因島大橋で因島へ。 広島県の向島と因島は「本州西部編」ですでに紹介したが、因島の土生(はぶ)港まで行き、…

カソリの島旅(78)丸亀→尾道

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収) 12時40分発のフェリーで広島から丸亀港へ。 丸亀からは海沿いの県道21号を西へと走る。 隣町、多度津町の多度津港には塩飽諸島の高見島、佐柳島に行く三洋汽船のフェリー「新なぎさ」が停泊していた…

2010台湾一周(19)台南→墾丁(その4)

6月20日(日)晴 台南から高雄へ。その間は50キロほど。人口200万の高雄は台湾第2の都市だ。 高雄の市街地に入ると、まずは郊外の蓮池タンに行く。蓮の花が咲く淡水湖ということだが、蓮も蓮の花も見えなかった。 湖畔には高雄のシンボルの極彩色の…

カソリの島旅(77)広島(香川)

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収) 本島港8時20分発のフェリーに乗り、丸亀港で下船するときのことだ。おばあちゃんに声をかけられた。 「兄さん、どこをまわっているの?」 「今、島をめぐりながら日本一周してるんですよ」 「大変だねー…

カソリの林道紀行(35)東北編(その6)

みちのく5000(6)北上山地縦断編 (『バックオフ』1995年12月号) やったぜー! 今回の「北上山地縦断編」でダート1000キロを突破した。 全走行距離5000キロ、ダート1000キロを目標にスタートした「みちのく5000」だが、早々と…

カソリの島旅(76)本島(香川)

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収) 直島発14時20分のフェリーで高松港へ。60分の船旅だ。 「宇野→直島→高松」の瀬戸内海横断はよかった。なにか、久しぶりに高松に戻ったような気分になる。 高松からは海沿いの県道16号を西へ。今度…

カソリの島旅(75)直島(香川)

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収) 豊島の家浦港9時30分発の小豆島フェリー「せとしお」で本州側の宇野港へ。 フェリーは豊島と井島の間を通り、直島の精練所のすぐ近くを通り、備讃諸島の島々の間を縫って進む。 宇野港までの40分は、…

カソリの島旅(74)豊島(香川)

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収) 土庄港発18時50分の小豆島フェリー「せとしお」で豊島に向かう。 黒々とした灯ひとつ見えない小豊島のわきを通り過ぎると、豊島の家々の灯が見えてくる。その向こうには高松の町明かり。異様なくらいに…

カソリの島旅(73)小豆島・本島(その2)

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収) 全行程43キロの「三都半島周遊」を終え、土庄港に戻ると、今度は「小豆島・本島一周」に出発だ。 土庄港から国道436号を行く。反時計回りでの一周。道の駅「小豆島オリーブ公園」と「小豆島民俗資料館…

カソリの島旅(72)小豆島・本島(その1)

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収) 全行程14キロの「小豆島・前島一周」を走り終えて土庄港に戻ってきた。 さーて、次は小豆島の本島だ。小豆島・本島は瀬戸内海では淡路島に次ぐ第2の大島になっている。 土庄港からは“島国道”の436号…

2010台湾一周(18)台南→墾丁(その3)

6月20日(日)晴 台南運河の西側に広がる安平は歴史の古い町。安平古堡を見学したあと、台南名物「安平豆花」の店に行く。そこでは甘い汁の中に豆腐が入っている「安平豆花」を食べる。朝から厳しい暑さで、いささかグッタリ気味だった体は、「安平豆花」…

カソリの島旅(71)小豆島・前島

(『ジパングツーリング』2002年5月 所収) 四国鉄道網の拠点、JR高松駅とその周辺は、すっかり変わって新しくなった。フェリー乗り場も変わった。 駅に隣接した小豆島行き専用のフェリーターミナルから18時45分発の四国フェリー「第七しょうどし…

2010台湾一周(17)台南→墾丁(その2)

6月20日(日)晴 台南の「康橋商旅」を出発。台南運河を渡って安平へ。 ここでは安平古堡を見学。1624年にオランダ人によって築かれた台湾支配のための要塞で、ゼーランディア城と呼ばれた。レンガ造りの壁に囲まれいるが、そのレンガは船でバタビア…

カソリの島旅(70)徳島→高松

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収) 朋ちゃんと味醂さんに見送られて、徳島港を出発。徳島の中心街に入り、JR徳島駅前に立つ。そこでSMXと記念撮影をし、ほんとうの出発だ。 国道11号で吉野川の河口を渡り、国道28号に入っていく。 …

カソリの林道紀行(34)東北編(その5-2):前回(山形編)の林道&温泉データ編

みちのく5000(5) (『バックオフ』1995年11月号 所収) ■林道篇■ 1・五枚沢・葡萄沢林道 ダート距離 43km(一部往復) 走りごたえ ☆☆☆☆☆ 景色のよさ ☆☆☆☆☆ 福島県側が五枚沢林道で山形県側が葡萄沢林道。 県境の峠は飯豊連峰赤崩山の山頂…

カソリの島旅(69)東京→徳島

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収) (東京→徳島) さー、「四国編」の開始だ。 徳島を出発点にし、反時計回りで四国を一周しながら四国の島々をめぐるのだ。小豆島や芸予諸島などの瀬戸内海の島々がメインになる。 2001年11月12日、…

2010台湾一周(16)台南→墾丁(その1)

6月20日(日)晴 台南では台南運河沿いのホテル「康橋商旅」に泊った。5時30分起床。トイレ、シャワーのあと6時、町歩きに出発。ホテル前の民生路を歩く。早朝の民生路はまだ交通量も少ない。 道路を見てすぐに気づくのは、スクーター用のレーンが実…

日本列島岬めぐり:第50回 観音崎(かんのんざき・神奈川)

(共同通信配信 1990年) 「雨はふるふる 城ヶ島の磯に 利休ねずみの雨がふる」 北原白秋の「城ヶ島の雨」の詩碑が建つ城ヶ島は、三浦半島南端の小島。 この城ヶ島と対岸の三崎漁港を見てまわったあと、三浦半島南東端の岬、剣崎に立った。灯台のある断…

日本列島岬めぐり:第49回 御前崎(おまえざき・静岡)

(共同通信配信 1990年) 浜松の中田島砂丘は、日本三大砂丘の一つに数えられている。遠州の強風が砂丘の表面に幾何学模様の風紋を描いている。風紋の上に自分の足跡を残しながら砂丘を登り、砂丘のてっぺんから遠州灘を見下ろした。 そんな浜松から天竜…

日本列島岬めぐり:第48回 伊良湖岬(いらこみさき・愛知)

(共同通信配信 1990年) 朝一番の午前8時発、伊良湖行き「伊勢湾フェリー」に乗って、鳥羽港を離れた。1時間ほどの航行だが、船尾の長いすに座りながら、間遠になっていく伊勢・志摩の山々を眺める。船旅の良さをしみじみと感じる一時だ。 伊勢湾は東…

カソリの島旅(68)能登島(石川)

(『ジパングツーリング』2002年4月号 所収) 金沢では金沢駅近くのビジネスホテル「キバヤシ」(1泊4000円)に泊まり、翌朝、一気に能登半島の輪島へ。雨が降っている。 輪島に着くとすぐさま輪島港へ。 大きな漁港で、漁船が港を埋めつくしてい…

カソリの島旅(67)境港→金沢

(『ジパングツーリング』2002年4月号 所収) 境港から米子へ。 米子から国道9号で鳥取へ。その途中、白兎海岸からは鳥取県では唯一の島、大島を見た。 鳥取に着くと、夕暮れの鳥取砂丘を歩き、砂丘温泉「ふれあい会館」(入浴料400円)の湯に入っ…

カソリの島旅(66)隠岐2(島根)

(『ジパングツーリング』2002年4月号 所収) 島前・西ノ島の別府港から17時30分発の「フェリーおきじ」(隠岐汽船)に乗って島後の西郷港へ。西郷港到着は18時50分。島前は3つの島からなっているが、島後はひとつの島で、とくに島名はない。…

カソリの島旅(65)隠岐1(島根)

(『ジパングツーリング』2002年4月号 所収) 山口県の萩を出発したのは午前9時。ここからが大勝負なのだ。鳥取県の境港発14時40分のフェリーで隠岐・島前の西ノ島に渡ろうと思うのだ。 SMX50に「悪いな、悪いな」と何度も声をかけ、エンジン…