賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(13)

■2013年3月9日(土)晴「伊勢原→白米鉱泉」357キロ(その2) 3月9日12時、東北太平洋岸最南端の鵜ノ子岬を出発。国道6号に出ると、JR常磐線の勿来駅前でスズキの250ccバイク、ビッグボーイを止める。駅前には「八幡太郎義家」で知られ…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(12)

■2013年3月9日(土)晴「盛岡→白米鉱泉」357キロ 「東日本大震災」の2年後の東北太平洋岸を見ようと、3月9日4時、神奈川県伊勢原市の自宅を出発。相棒はスズキの250ccバイクのビッグボーイ。ほぼ新車でブルーのカラーリングが太平洋をイメ…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(11)

■2012年3月20日(火)雪のち晴のち一時雪 「盛岡→東京」632キロ 夜明けとともに雪の盛岡を歩いた。チラチラ雪が降っている。 盛岡駅前から歩きはじめ、開運橋を渡ったところでは凍った雪道に足を滑らせてたてつづけに2度、3度と転倒した。バイク…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(10)

■2012年3月19日(月)雪のち晴のち雪 「田老→盛岡」335キロ ひと晩中降った雪は明け方には止んだ。まずはひと安心。朝湯に入り、朝食は古山夫妻と一緒に食べる。食べ終わったところで古山夫妻と別れた。 8時、「グリンピア三陸みやこ」を出発。あ…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(9)

■2012年3月18日(日)晴のち雪 「気仙沼→田老」157キロ スズキ二輪のMさんと「スズキきずなキャリイキャラバン」のみなさんと一緒に、早朝の気仙沼を歩く。海岸地帯はまだ復興とはほど遠い状態だが、瓦礫のとり除かれたあとに花壇がつくられ、草…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(8)

■2012年3月17日(土)晴のち雨 「松島→気仙沼」117キロ 前日と同じように夜明けとともに起き、「松島センチュリーホテル」の朝湯に入り、湯から上がると松島を歩いた。天気予報は雨だったが、青空が広がっているのがうれしい。 7時、朝食。8時3…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(7)

■2012年3月16日(金)晴 「松島→松島」59キロ 夜明けとともに起き「松島センチュリーホテル」の朝湯に入る。湯から上がると早朝の松島を歩いた。まだ人出のない「日本三景」の松島を存分に楽しんだ。 7時、朝食。8時30分、スズキ二輪のMさんと…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(6)

■2012年3月15日(木)雨のち晴 「大船渡→松島」298キロ 「富山温泉」の朝湯に入り、7時30分、出発。出がけに社長の富山さんから、「よく来てくれた」といってヤクルトを5本もらった。宿泊費が3000円だというのに…。このあたりにも東北人の…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(5)

■2012年3月14日(水)晴のち曇 「田老→大船渡」163キロ 「グリンピア三陸みやこ」の朝湯に入る。大浴場の湯にどっぷりつかる。温泉でないのがちょっと残念。朝食を食べ、7時44分のバスで三陸鉄道北リアス線の田老駅に戻る。田老駅前に到着した…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(4)

■2012年3月13日(火)晴のち雪 「石巻→田老」230キロ 民宿「小滝荘」の朝食を食べ、7時出発。スズキV-ストロームを走らせ、相川漁港へ。ちょうどそこでは三陸産ワカメの水揚げが始まっていた。みなさんの生き生きとした表情が印象的。やっとワ…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(3)

■2012年3月12日(月)晴 「相馬→石巻」201キロ 相馬市の蒲庭温泉「蒲庭館」の朝湯に入り、大広間での朝食。この近くには東北電力の原町火力発電所があり、その復旧工事の作業員のみなさんで宿はほぼ満員。温泉卵、のり、塩ジャケの朝食を食べ、8…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(2)

■2012年3月11日(日)曇のち晴 「いわき→相馬」263キロ 四倉舞子温泉「よこ川荘」で迎えた3・11の朝。「東日本大震災」から1年がたった。渡辺哲さんと一緒に「よこ川荘」の周辺を歩く。隣の温泉旅館「なぎさ亭」は大津波に襲われ、3階建の建…

「鵜ノ子岬→尻屋崎2012~2018」(1)

早いもので、まもなく東日本大震災から8年目の3・11を迎える。この日付に合わせて、大津波に襲われた東北太平洋岸の全域を見ようと、毎年、「鵜ノ子岬→尻屋崎」をバイクで走っている。鵜ノ子岬は東北太平洋岸最南端の岬。尻屋崎は東北太平洋岸最北端の岬…