賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ユーラシア大陸横断(その2)ダリネレチェンスク→オブルチェ

2002年7月3日(水)曇りのち雨 ダリネレチェンスク→オブルチェ 717キロ ウラジオストクでの2日間の遅れ(バイクの引き取りに手間取った)を取り戻すため、今日はハバロフスクの先のオブルチェまで走る。 8時にホテルのレストランで朝食を食べ、9…

ユーラシア大陸横断(その1)ウラジオストク→ダリネレチェンスク

(『ツーリングGO!GO!』2002年11月号 所収) 2002年7月2日(火)晴れ ウラジオストク→ダリネレチェンスク 423キロ ロシア税関のすべての書類がそろい、保税倉庫でバイクを引き取れたのは18時過ぎ。我ら「ユーラシア軍団」は、ヨーロ…

「ユーラシア大陸横断」、出発前日のメッセージ(2002年)

(『賀曽利隆ONLINE』より転載、2002年6月25日) 「道祖神」のバイクツアー、「カソリと走ろう!」シリーズの第7弾目、「ユーラシア大陸横断」に明日(※2002年6月26日)、出発します。 東京から富山の伏木港へ。 船でロシア・沿海州のザルビノ港に渡…

カソリの峠越え(17) 四国編(6):四万十川流域の峠 (Crossing Ridges in Japan: Shikoku Region)

(『月刊オートバイ』1995年9月号 所収) 「四国一周」の峠越え第6弾は、四万十川流域の峠。 四万十川下流の町、中村を出発点にして、まず最初は、支流の黒尊川流域の峠を越え、愛媛県の宇和島に出た。 次に、同じく支流の吉野川流域の峠、檮原川流域…

カソリの食文化研究所:第26回 中国編

(『ツーリングGO!GO!』2004年12月号 所収) 日本各地の麺を食べ歩いているカソリ、中国・済南の軽騎鈴木製110㏄バイク、QS110を走らせての「中国・東北部走破行」では、おおいなる興味を持って各地で麺を食べた。 食べるだけでなく、食…

秘湯めぐりの峠越え:第12回 美幌峠

(『アウトライダー』1995年4月号 所収) 釧路湿原の細岡展望台 知床半島の温泉めぐりを終えたあと、釧路から国道391号を北へ。RMXを走らせ、弟子屈(てしかが)に向かう。 国道391号は釧路湿原の東側を通っているが、ちょっと寄り道して、釧…

カソリの食文化研究所:第25回 仁賀保編

(『ツーリングGO!GO!』2004年11月号 所収) 秋田県の鳥海山麓、仁賀保の「キッチンさかなやさん」で、とれたての岩ガキを食べられるという情報をキャッチした。ここは「ツーリングマップル」にも出ている店。すぐさまスズキDR-Z400Sで…

カソリの食文化研究所:第24回 熊川編

(『ツーリングGO!GO!』2004年10月号 所収) 「鯖街道」で訪ねた若狭の熊川宿を再訪した。 京都・錦市場から若狭・小浜までの鯖街道を走ったときは、「若狭の鯖」で頭がいっぱいだった。「鯖、鯖、鯖…」と、まるで呪文を唱えるかのよに「鯖」を…

秘湯めぐりの峠越え:第11回 知床峠

(『アウトライダー』1995年4月号 所収) 和商市場でイクラ丼を食べる 1994年10月11日、「インドシナ一周10000キロ」を走ったバイク、スズキRMX250Sとともに、東京発釧路行きのフェリー、近海郵船の「サブリナ」号に乗った。 東京…

カソリの峠越え(16) 四国編(5):高知・愛媛県境の峠 (Crossing Ridges in Japan: Shikoku Region)

(『月刊オートバイ』1995年8月号 所収) 四国一周の峠越えの第5弾は、高知・愛媛県境の四国山脈の峠だ。 高知県の大豊町を出発点にし、高知・愛媛県境の四国山脈の峠を高知側から愛媛側へ、愛媛側から高知側へ‥‥と、ジグザグに越えていった。 このあ…

カソリの食文化研究所:第23回 京都→小浜編

(『ツーリングGO!GO!』2004年9月号 所収) 京都から若狭・小浜までの「鯖街道」を走ろうと、東京を午前5時に出発。スズキDR-Z400Sで東名→名神と駆け、午前11時には京都東ICに到着した。距離はちょうど500キロ。すぐさま京都市内…

「オーストラリア2周」後編:第3回 アリススプリングス→パース

※全行程7670キロ(ダート3本2912キロ) (『バックオフ』1997年5月号 所収) 大陸中央部のアリススプリングスは、オーストラリア・ダート・ルートのキーポイントのような町だ。 「すべてのダートはアリススプリングスに通ず!」 と、いっても…

秘湯めぐりの峠越え:第10回 天辻峠編

(『遊ROAD』1994年4月号 所収) 真冬の峠越えに出発! 午前5時、目をさますと、土砂降りの雨が降っている。バイクにとって、冬の雨ほど辛いものはない。まだ雪のほうがいい。 「行くと決めたからには、行くんだ!」 冬用のウエアを着込んで身支度…

いよいよ前半の天王山(?)カタール戦

明日からいよいよ「60代日本一周」冬の東日本編に出発するカソリからメール届きました。 ~~~~ 原稿を送ります。 今夜は不安いっぱいですが、 ウザワ先生(※管理人)のお言葉を信じて、 いい結果を期待しましょう! ~~~~ で、ワタシの返答。 ~~~…

岬めぐり31:瀬詰崎(長崎)

瀬詰崎(長崎)10月13日 長崎半島から島原半島に入り、最南端の瀬詰崎へ。対岸の天草がよく見える。その間は4キロほどでしかない。天草との間は流れの速い早崎瀬戸。天草灘から島原湾に向かって潮が川のような速さで流れていた。 島原半島最南端の瀬詰…

岬めぐり30:野母崎(長崎)

長崎半島突端の野母崎 野母崎の権現山からの眺め 野母崎(長崎)10月13日 長崎駅で名物駅弁「トルコライス」を食べ、長崎半島突端の野母崎に向かった。軍艦島を見ながら走り、野母漁港へ。そこから野母崎の権現山に登り、山上展望台から長崎半島を一望し…

「オーストラリア2周」後編:第2回 アデレード→アリススプリングス

※全行程4131キロ(ダート5本2613キロ) (『バックオフ』1997年4月号 所収) さー、シンプソン砂漠の横断に挑戦! 最大の難関だ。 大陸中央部のアリススプリングスを離れて行くときは、“豪州の熱風カソリ”、思わずスズキDJEBEL250X…

「オーストラリア2周」後編:第1回 シドニー→アデレード

※全行程4134キロ(ダート3本875キロ) (『バックオフ』(1997年3月号 所収) 1996年9月15日は、ぼくにとっては、一生涯、忘れることのできない記念すべき日だ。「オーストラリア2周後編」(ダート編)の出発日なのである。東京・新宿駅…

カソリの食文化研究所:第22回 士別編

(『ツーリングGO!GO!』2004年8月号 所収) 札幌からさらに北へ。 スズキDR-Z400Sで北の大地を突っ走り、塩狩峠を越えて士別へ。目指すのは郊外の丘陵地帯にある「羊と雲の丘」。ここで北海道ならではの羊肉料理を食べるのが、一番の目的…

岬めぐり29:神崎鼻(長崎)

日本本土最西端の神崎鼻 神崎鼻からの眺め。対岸には平戸島 29、神崎鼻(長崎)10月12日 日本本土最西端の岬。すばらしい天気で平戸島の左手には五島列島の島々が見えた。このあと佐世保に急ぎ、弓張岳山頂の展望台に立ち、yoshiさんと一緒に東シナ海…

岬めぐり28:波戸岬(佐賀)

波戸岬に近い名護屋城跡。壱岐が見えている 岬の灯台 岬にまつられている荒岬神社 岬突端の海岸で。対岸には松島(左)と加唐島 28、波戸岬(佐賀)10月12日 この日は玄海国定公園屈指の名所、七ッ釜でyoshiさんと出会い、一緒にまわった。呼子の朝市…

岬めぐり27:鐘ノ岬(福岡)

鐘ノ岬突端からの眺め。筑前大島が見えている 岬の織幡神社 織幡神社境内の海女像。ここは日本の海女漁発祥の地 岬に近い鐘崎漁港 27、鐘ノ岬(福岡)10月11日 岬近くの鐘崎は活気あふれる漁港。この鐘崎が日本の海女漁発祥の地だ。鐘崎の海女さんたち…

岬めぐり26:部崎(福岡)

門司港駅。ここから九州最北端の部崎へ 和布刈神社から見る関門海峡と関門橋 部崎に近い太刀浦港のコンテナヤード 部崎の灯台 26、部崎(福岡)10月11日 九州鉄道網の基点、門司港駅前から九州最北端の部崎に向かった。和布刈神社で関門橋をくぐり抜け…

岬めぐり25:梶取岬(山口)

国道188号沿いの梶取岬 牛島(手前)や長島(左)、祝島(奥)、小祝島(右)の瀬戸内海の島々を眺める 25、梶取岬(山口)10月10日 大阪から国道2号で一気に西へ。その途中、神戸の和田岬を落としたのは悔やまれる。 岡山、広島と通り、山口県の…

岬めぐり24:田倉崎(和歌山)

岬近くの淡嶋神社 田倉崎を一望 田倉崎からの眺め。対岸には友ヶ島 岬突端の断崖 24、田倉崎(和歌山)10月9日 「四国一周」を終え、徳島から南海フェリーで和歌山に戻り、紀ノ川を渡ったところで加太の田倉崎へ。淡嶋神社に参拝し、岬突端の道の尽きる…

岬めぐり23:竹居岬(香川)

四国本土最北端の竹居岬 岬の観音寺 岩窟への小道 岬の岩窟にまつられている馬頭観音 23、竹居岬(香川)10月8日 高松から小半島の庵治半島に入り、庵治温泉に立ち寄り、そして四国本土最北端の竹居岬に立った。目の前の海には四国最北端の小豆島が長々…

岬めぐり22:佐田岬(愛媛)

岬への小道 青石の海岸 四国最東端の佐田岬の灯台 岬突端からの眺め。九州が見えている 22、佐田岬(愛媛)10月7日 四国最西端の岬。細長くつづく佐田岬半島の突端で、西日本を内帯、外帯に二分する大断層線の中央構造線が通っている。岬周辺は中央構造…

岬めぐり21:足摺岬(高知)

岬の入口。ジョン万次郎の銅像が建っている 足摺岬の灯台 岬突端の断崖 第三十八番札所の金剛福寺 21、足摺岬(高知)10月7日 四国最南端の岬。黒潮の海を渡って吹いてくる風の温かさが違う。椿のトンネルの遊歩道を歩き、岬突端の灯台へ。断崖がストン…

岬めぐり20:室戸岬(高知)

国道55号沿いの「室戸岬」の碑 「御厨人窟」。ここは空海修行の地 二十四番札所の最御崎寺 室戸岬の灯台 20、室戸岬(高知)10月5日 国道55号で国定公園にもなっている阿南室戸海岸を南下したが、四国八十八ヵ所巡りの順礼者を何度となく見かける。…

岬めぐり19:蒲生田岬(徳島)

岬への遊歩道 四国本土最東端、蒲生田岬の灯台 四国最東端の伊島を眺める 岬近くの大池 19、蒲生田岬(徳島)10月5日 南海フェリーで和歌山から徳島に渡り、四国本土最東端の蒲生田岬に立った。すっきりと晴れ渡り、四国最東端の伊島(阿南の橘港から連…