旅の本 Books on Travel
賀曽利隆「名倉探訪」(初出:『ジパングツーリング』2001年2月号) 我が師、宮本常一先生 「我に師なし、我に弟子なし」 と言いつづけてきた一匹狼のカソリだが、実は一人、師がいる。それは柳田国男をしのぐとさえいわれる偉大なる民俗学者の宮本常一…
賀曽利隆「15歳、疾走1500キロの足跡を追って」(初出:JTB『旅』1996年5月号) 午前4時15分の旅立ち 1996年2月28日午前4時、ぼくは総武本線市川駅前に、50㏄バイクのスズキ・ハスラーTS50とともに立った。ふつうの時間帯だと、バスや…
1987年から88年にかけて、半年がかりでサハラ砂漠を往復縦断した。バイクは200ccのスズキSX200R。軽量のバイクで、徹底的に荷物を削り落とした装備でサハラの砂道を走破しようとしたのだ。 ギリギリまで減らした荷物だったが、どうしても一冊だ…
1 「街道をゆく」(司馬遼太郎) 全43巻は読みでがあるが、1冊読むごとにおおいに旅心が刺激され、その土地に対する思いが深まる。世界編を含め、何よりもの旅の「ガイドブック」になる。司馬遼太郎、ほんとうはもっともっと、自由奔放に旅したかったのだ…