賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

カソリの島旅(64)見島(山口)

(『ジパングツーリング』2002年4月号 所収) 萩港から15時45分発の萩汽船の高速船「おにようず」(258トン)に乗って見島へ。バイクはコンテナに入れて運ばれる。 見島までは70分の船旅。左手の相島、右手の大島の間を通っていく。萩港からは…

2010台湾一周(15)台中→台南(その5)

6月19日(土)晴 台湾南部の中心都市、台南に入っていく。ここは台北、高雄、台中に次ぐ第4の都市。 16世紀後半、漢民族がこの地に移り住み、台南の都市としての歴史がはじまった。 1653年には台湾南部に進出したオランダ人が、台湾支配の根拠地と…

カソリの林道紀行(33)東北編(その5)

みちのく5000(5) (『バックオフ』1995年11月号 所収) “みちのく5000”のフィールドも、いよいよ北へ。飯豊連峰周辺から朝日連峰周辺のダートを激走! さらに宮城・山形県境の奥羽山脈峠越えルートへ。 今回のエリアDでもダート走行は20…

2010台湾一周(14)台中→台南(その4)

6月19日(土)晴 北港の朝天宮前を出発し、嘉義へ。 嘉義のレストラン街にある「青松餐庁」で昼食。大変なご馳走だ。フカヒレスープにはじまり、タコ、ウナギののったサラダが出た。つづいて炒米粉、炒飯、アワビ、カラスミ、エビ、豚足、タラ風白身の魚…

カソリの島旅(63)青海島(山口)

(『ジパングツーリング』2002年4月号 所収) 角島から国道191号に戻ると長門市へ。 「仙崎かまぼこ」で有名な仙崎漁港から仙崎瀬戸にかかる青海大橋で青海島に渡る。 青海島は北長門国定公園の中心的存在の島で、すばらしい風景が連続する。島の北…

カソリの島旅(62)角島(山口)

(『ジパングツーリング』2002年4月号 所収) 彦島から下関に戻ると、下関駅前に立った。ここが国道9号の終点であるのと同時に、国道191号の起点になる。 「本州西部編」もいよいよ、最後の行程。下関から日本海経由のルートで東京に向かうのだ。 …

カソリの島旅(61)彦島(山口)

(『ジパングツーリング』2002年4月号 所収) 本州最西端の町、下関。 ぼくは下関に来るたびに、胸がキューンとしてくる。下関は大陸への夢を限りなくかきたててくれるのだ。 下関では下関駅から徒歩1分の「下関ステーションホテル」(1泊朝食つき5…

カソリの島旅(60)笠戸島(山口)

(『ジパングツーリング』2002年3月号 所収) 長島から室津に戻ると、今度は室津半島西岸の道を北上。 沖合の佐合島、牛島、馬島といった島々を見る。今、走ってきた長島もよく見える。その向こうには祝島。この祝島も八島同様、興味のひかれる島だ。 …

カソリの島旅(59)長島(山口)

(『ジパングツーリング』2002年3月号 所収) 平郡島から戻ると、柳井港の待合室で朝食。売店でハンバーグ弁当(500円)を買って食べた。さー、出発だ。 「雨になんか負けるもんか!」 と叫んでカソリ、走り出す。 さきほど平郡島船からのフェリー見…

2010台湾一周(13)台中→台南(その3)

6月19日(土)晴 十分に楽しめた「雲林布袋戯館」を出発し、台南を目指して南へ。 天気が晴天なこともあって、日差しが強く、南下するにつれて気温がグングン上がる。アドレスで切る風も熱風をかきまぜているかのようで、あまり涼しくはない。 北港に到着…

カソリの島旅(58)平郡島(山口)

(『ジパングツーリング』2002年3月号 所収) 周防大島に別れを告げ、大畠に戻ると、国道188号で柳井へ。 松山へのフェリーが出る柳井港から16時30分発のはフェリー「へぐり」で平郡島に渡った。 平郡島の東港まで90分の船旅。これがよかった…

2010台湾一周(12)台中→台南(その2)

6月19日晴 8時30分、台中を出発。町中のガソリンスタンドで給油しているところへ、昨夜のスズキ販売店のイベントに参加してくれたDR-Z400SMのライダーとブルーのアドレスのライダー、2人が来てくれた。 「台南までカソリさんと一緒に走りた…

カソリの島旅(57)周防大島(山口)

(『ジパングツーリング』2002年3月号 所収) 広島から国道2号で大竹を通って山口県に入る。 岩国の駅前食堂でラーメンライスの夕食を食べ、ナイトランの開始。海沿いの国道188号を行く。 大畠で国道437号の大島大橋を渡り、瀬戸内海では淡路島…

カソリの林道紀行 東北編(その4)

みちのく5000(4)阿武隈山地編 (『バックオフ』2005年10月号 所収) “みちのくの狼”カソリにとって、今回の阿武隈山地は未知の世界。 我が日本地図からスッポリ抜けた空白のエリアなのだ。 それだけに、期待は、ものすごく大きかった。 そして…

カソリの島旅(56)能美島(広島)

(『ジパングツーリング』2002年3月号 所収) 倉橋島からは早瀬瀬戸をまたぐ早瀬大橋で能美島に渡る。 能美島は大柿町、能美町、沖美町、江田島町の4町から成り、人口は42000人と、4万人を超える。 島民の数は倉橋島よりもはるかに多い。 この能…

「カソリの全・国道走破行」

ぼくが日本のすべての国道を走破しようと思いたったのは「30代編日本一周」を終えた1978年のことだった。それ以降、1本の国道に焦点を当て、起点から終点、もしくは終点から起点まで走った。 相当数の国道を走破した1993年、頭をガーンと殴られる…

カソリの峠越え(27) 中国編(10):因幡の峠(パート1) (Ridges in Chuugoku Region)

(『月刊オートバイ』1993年8月号 所収) 現在の鳥取県は昔の国名でいえば、因幡(いなば)と伯キ(ほうき)の2国が一緒になっている。鳥取県の東半分が因幡の国で、西半分が伯キの国ということになる。 鳥取市や鳥取砂丘のある方が因幡で、倉吉市や米…

カソリの林道紀行(31) 番外編

Noryさんから福島県浜通りの林道のコメントをいただきましたが、とくにいわき市は日本屈指の林道の宝庫。昨年(2009年)の9月13日、14日の2日間で走った「いわきの林道情報」をお伝えします。 いわき市の林道走破行 01、目兼横川林道 ダート…

カソリの林道紀行(31)東北編(その3)

みちのく5000(3) (『バックオフ』2005年9月号 所収) 「クワー、たまらないぜー!」 緑のトンネルを走りながらそう叫ぶ。“みちのくの狼”カソリ、ただいま、東北のダートを激走中。最高におもしろいぜ、この世界は‥‥。 ということで、第2弾目の…

2010台湾一周(11)台中→台南(その1)

6月19日(土)晴 台中では「文華道会館」に泊ったが、翌朝は5時起床。トイレ、シャワーのあと、さっそく朝の町歩きを開始。ホテルの隣りはバイク店。キムコの大きな看板が掲げられている。「キムコ(光陽機車)」は台湾最大の2輪車メーカー。キムコにS…

カソリの島旅(55)倉橋島(広島県)

(『ジパングツーリング』2002年3月号 所収) かつての軍港、呉から国道487号を南下し、音戸瀬戸をまたぐ音戸大橋を渡って倉橋島に入っていく。 北の音戸町、南の倉橋町の2町から成る倉橋島は、人口16000人を超える大きな島だ。 音戸町と倉橋…

2010台湾一周(10)台北→台中(その5)

6月18日曇のち晴 大甲から台中へ。 台中は人口120万人。台湾中部の中心都市で、北部の台北、南部の高雄に次ぐ台湾第3の都市になっている。ちなみに台北の人口は260万人、高雄は200万人だ。 アドレスV125Gを走らせ、中心街へ。スカイウェー…

カソリの島旅(54)上蒲刈島(広島)

(『ジパングツーリング』2002年3月号 所収) 下蒲刈島の三之瀬から蒲刈大橋を渡って上蒲刈島に入る。上蒲刈島は1島全域が蒲刈町になっている。なお下蒲刈島は下蒲刈町で、上蒲刈島とは町が違う。 上蒲刈島の中央部にそびえる七国見山(457m)が島…

カソリの島旅(53)下蒲刈島(広島)

(『ジパングツーリング』2002年3月号 所収) 大芝島から国道185号に戻ると、西へ。安浦町を通り、川尻町に入る。ここから有料の安芸津大橋で下蒲刈島に渡る。 安芸津大橋だが2輪の料金は550円。ところが原付だと50円でしかない。原付だと島へ…

■カソリより告知■道祖神 海外ツーリングの宴2010(10/30-31)へのお誘い

管理人より: カソリより告知が届きました。以下、リンクを掲載します。 ご興味のある方はぜひ。 === 道祖神 海外ツーリングの宴2010 へのお誘い 2010年10月30日(土)~31日(日) http://www.biketour.jp/event/detail.php?id=6

2010台湾一周(9)台北→台中(その4)

6月18日(金)曇のち晴 新竹での昼食は旨さ満点、ボリューム満点。さすが「世界の食大国・台湾」だけのことはある。 台湾の食に大満足したところで、町の中心にある城コウ廟を参拝。そのあとスズキの販売店を訪ねた。 到着すると、爆竹を「バンバンバンバ…

カソリの島旅(52)大芝島(広島)

(『ジパングツーリング』2002年3月号 所収) 竹原港に戻ると、国道185号を西へ。大崎上島の大西港へのフェリーの出る安芸津港を通り、黒地瀬戸をまたぐ全長470メートルの大芝大橋で安芸津町の大芝島に渡った。 大芝島を一周したが、海岸スレスレ…

2010台湾一周(8)台北→台中(その3)

6月18日(金)曇のち晴 台北を出発。朝方、地下鉄でやってきた板橋を通り、平鎮へ。 台鈴工業の平鎮工場を見学。ここではアドレスなどのスクーターが生産されている。 昨年(2009年)の12月、アドレスで中国の「広州→上海2200キロ」を走ったが…

四国八十八ヵ所めぐり(140)番外編(広州→上海・その2)

福建省の省都、福州からは、うれしいことに、空海の中国上陸地点である霞浦の町まで行けた。霞浦郊外の赤岸には「空海大師記念堂」が建っている。「空海大師記念堂」には空海像がまつられている。この赤岸が空海の上陸地点なのだ。 いまでは海岸線ははるかに…

海道をゆく(23)「紀伊半島編」ガイド2

(『ツーリングGO!GO!』2005年9月号 所収) 37、紀見峠 橋本からR371で和泉山脈東端の紀見峠へ。新道はトンネルで峠を抜けるが、林間を縫って登る旧道は峠越えルート。大阪・和歌山の府県境の峠で、紀伊・和泉の国境にもなっている。紀見峠…