賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

[オリジナル企画]18きっぷ旅2010冬

「青春18きっぷ2010」(52)※最終回

第6日目(新潟→東京・その10) 高崎駅では20時31分発の高崎線の通勤快速上野行に乗った。この列車は前橋始発。 第1日目に我が家を旅立ち、伊勢原駅で乗った小田急線の急行新宿行から数えてちょうど50本目の列車になる。 定刻通りに高崎駅を発車す…

「青春18きっぷ2010」(51)

第6日目(新潟→東京・その9) 水戸駅では待ち時間が20分あったので、改札口を出て最初は南口、次に北口の駅前広場まで行く。メインは北口だ。 水戸駅前の夕暮れの風景を眺め、水戸駅に戻ると、17時00分発の水戸線の小山行に乗車。4両編成の電車で座…

「青春18きっぷ2010」(50)

第6日目(新潟→東京・その8) いわき駅に戻り、改札口を通り抜けると2番線のホームへ。反対側の1番線には上野行の特急「スーパーひたち46号」が停車している。常磐線の上野行特急のほぼ2本に1本はいわき始発だ。 15時12分発の常磐線普通の水戸行…

「青春18きっぷ2010」(49)

第7日目(新潟→東京・その7) 磐越東線の小野新町駅に戻り、14時09分発のいわき行に乗った。3両編成のディーゼルカー。列車は夏井、川前と通り、夏井川渓谷に入っていく。 ここでは阿武隈山地屈指の渓谷美が見られる。急流や滝、淵が連続する変化に富…

「青春18きっぷ2010」(48)

第6日目(新潟→東京・その6) 磐越東線の小野新町駅で下車。まずは駅前にある案内図を見てから歩き出す。駅前には「小野篁館跡」の碑が立っている。 小野篁(たかむら)は遣隋使を務めた小野妹子の子孫で、父は小野岑守(みねもり)。そこには次のような説…

「青春18きっぷ2010」(47)

第6日目(新潟→東京・その5) 郡山駅の改札口を通り抜けると6番線の磐越東線のホームへ。隅っこに押しやられたような郡山駅の6番線だ。 11時20分発の小野新町行に乗る。2両編成のディーゼルカーでかなりの乗客が乗っている。 小野新町行は定刻を過…

「青春18きっぷ2010」(46)

第6日目(新潟→東京・その4) 郡山駅の東口に出る。駅前広場には「楽都郡山」のモニュメント。目の前には郡山のランドマークの高層ビル、「郡山ビッグアイ」がそそり立っている。 郡山は阿武隈川沿いの「中通り」の中心都市。何かと福島と競い合っているが…

「青春18きっぷ2010」(45)

第6日目(新潟→東京・その3) 磐越西線の会津若松駅の周辺をぷらぷら歩き、駅に戻ってきた。 会津若松駅前で目立つのは「白虎隊士」の像。「会津」といえば誰もが「白虎隊」を連想するのではないか。 慶応3年(1868年)3月、会津藩は官軍を迎え討つ…

「青春18きっぷ2010」(44)

第7日目(新潟・東京・その2) 磐越西線で新潟側の最後の駅、豊実を過ぎ、福島県に入っていく。阿賀野川から阿賀川と名前を変えた川沿いを行く。対岸には国道459号が通っている。 福島県側の最初の駅は徳沢だ。 西会津町の中心、野沢駅を過ぎると雪はや…

「青春18きっぷ2010」(43)

第6日目(新潟→東京・その1) 「青春18きっぷ2010」の旅もいよいよ最終日。新潟駅前の「東横イン」を4時30分に出発。雨が降っている。 新潟駅の改札口で青春18きっぷの第5日目の欄に日付印のスタンプを押してもらい、3番線へ。 信越本線の一…

「青春18きっぷ2010」(42)

第5日目(函館→新潟・その9) 新津駅では10分しかなかったが、速攻で駅舎を出た。新津といえば昔からの鉄道の町。ここで信越本線と羽越本線、磐越西線が分岐している。そんな新津駅を少しでも感じとりたかったのだ。 夜の駅前をほんのわずかプラプラ歩き…

「青春18きっぷ2010」(41)

第5日目(函館→新潟・その8) 酒田からは17時22分発の新津行に乗る。2両編成のディーゼルカー。 酒田駅を出ると、東酒田、砂越と通り、最上川を渡る。車窓から最上川の暗い川面を見た。羽越本線は酒田からはそのまま日本海側を南下するのではなく、庄…

「青春18きっぷ2010」(40)

第5日目(函館→新潟・その7) 秋田の久保田城跡を歩き、秋田駅に戻ってきた。ここからは日本海の海岸線に沿って走る羽越本線で、酒田から新潟へと向かう。 14時46分発の酒田行に乗車。4両編成の電車で前2両が酒田行、後2両が羽後本荘止まり。全車両…

「青春18きっぷ2010」(39)

第5日目(函館→新潟・その6) 秋田では1時間半ほど時間があるので、久保田城跡の千秋公園まで行く。 秋田は佐竹氏20万石の城下町。藩政時代は久保田といわれた。久保田が秋田に変ったのは明治以降のことだ。 秋田駅の改札口を出ると、通路の天井から吊…

「青春18きっぷ2010」(38)

第5日目(函館→新潟・その5) 五能線の快速「リゾートしらがみ2号」は須郷岬を通り過ぎ、青森県から秋田県に入っていく。 最初の停車駅は岩館駅。 次はあきた白神駅。 左手には白神山地の山々が連なっているが、この近くから入っていく青秋林道(舗装林道…

「青春18きっぷ2010」(37)

第5日目(函館→新潟・その4) 鰺ヶ沢駅に戻ると、10時12分発の五能線の快速「リゾートしらがみ2号」秋田行の指定券(310円)を買う。この列車は全席指定だ。 鰺ヶ沢駅のホームに立ったときは、どんな列車なのだろうという期待感で、胸がときめいた…

「青春18きっぷ2010」(36)

第5日目(函館→新潟・その3) 五能線の鰺ヶ沢駅では1時間半の時間があるので、ぶらりと町を歩くことにする。 駅を出ると、まっ先に「ケッパレ(がんばれ)、舞の海関」の文字が目に飛び込んでくる。鰺ヶ沢は元小結、舞の海の出身地。相撲解説者として活躍…

「青春18きっぷ2010」(35)

第5日目(函館→新潟・その2) 夜明け前の青森駅周辺を歩き、青森駅へ。青森の地方紙、「東奥日報」を買い、改札口を通過。跨線橋を渡り、奥羽本線の弘前行が停車している6番線へ。 ちょうどそのとき、ブルートレインが到着した。22時00分に札幌を発車…

「青春18きっぷ2010」(34)

第5日目(函館→新潟・その1) 函館駅前の食事処「雅家」で夕食を食べ、駅待合室で夢中になって「青春18きっぷ2011」と「北海道全線完乗」のプランをつくり上げたところで、名残おしい函館駅をあとにする。 改札口を通り抜け、ホームに下りると、ちょ…

「青春18きっぷ2010」(33)

雪の残る森町を歩き、森駅に戻ると、19時40分発の函館行に乗車。1両編成のディーゼルのワンマンカー。この列車は大沼公園駅経由で山側ルートを行く。大沼公園の次の駅、大沼で海側ルートに合流。峠を越え、函館へと下っていく。 20時55分、函館に到…

「青春18きっぷ2010」(32)

長万部では1時間ほど待ち時間があるので、駅の周辺を歩いた。前日の大雪はほとんど消えていた。 駅前から内浦湾(噴火湾)の海岸へ。海を渡る風は冷たい。 天気がよければ豊浦から洞爺、伊達、室蘭と今、室蘭本線で通ってきた海岸線が見えるのだが、水平線…

「青春18きっぷ2010」(31)

東室蘭駅では13時45分発の長万部行に乗る。1両編成のディーゼルのワンマンカー。ボックスシートに座り、車窓に広がる内浦湾(太平洋)の海を眺める。 伊達紋別駅ではかなりの人が乗り、車内はほぼ満員になる。大半の乗客は高校生。伊達紋別を過ぎると、…

「青春18きっぷ2010」(30)

第4日目(旭川→函館・その4) 苫小牧の町歩きを終え、苫小牧駅に戻ると3番ホームへ。室蘭本線の苫小牧始発、12時30分発の東室蘭行が入線。3両編成の電車だ。 定刻通りに苫小牧駅を出ると、王子製紙の苫小牧工場の前を通っていく。 天気は変り、薄日…

「青春18きっぷ2010」(29)

第4日目(旭川→函館・その3) 苫小牧駅到着は10時37分。12時30分発の室蘭本線東室蘭行に乗るので、2時間近くある。ということで苫小牧駅の南口から出て、苫小牧の中心街を歩いた。 駅を出てすぐに目に入るのは王子製紙の苫小牧工場。線路沿いに歩…

「青春18きっぷ2010」(28)

第4日目(旭川→函館・その2) 岩見沢駅の函館本線のホームに降り立つと、「ばんばの像」が目に飛び込んでくる。北海道遺産にもなっている「ばんえい競馬」の像だ。 北海道遺産の「北海道の馬文化」には(ばん馬、日高のサラブレッドなど)と、括弧書きされ…

「青春18きっぷ2010」(27)

第4日目(旭川→函館・その1) 5時30分、旭川駅前の「東横イン」を出発。雪がボソボソ降っている。 雪道に足をとられながら歩き、旭川駅に到着。なんともうれしかったのは「小樽→旭川」間を同行してくれたカブタンが、見送りに来てくれたことだ。 「今度…

「青春18きっぷ2010」(26)

第3日目(函館→旭川・その11) 滝川駅に戻ると、21時39分発の旭川行に乗車。3両編成の電車で車内はすいている。 滝川は交通の要衝の地。滝川駅では、帯広から釧路、根室へと通じている根室本線が分岐する。国道でいえば北海道一の幹線、「札幌-旭川…

「青春18きっぷ2010」(25)

第3日目(函館→旭川・その10) 札幌駅に戻ると、東改札口を通り抜けたところでカブタンと落ち合った。 小樽駅で別れたばかりなのに、 「やー、カブタ~ン、久しぶり~!」 とカソリ。 カブタンも、 「カソリさん、お久しぶり~!」 とそれに合わせてくれ…

「青春18きっぷ2010」(24)

第3日目(函館→旭川・その9) 小樽駅に戻ると、18時04分発の快速「エアーポート184号」に乗り込む。6両編成の新千歳空港行の電車。この「エアーポート184号」で札幌まで行くのだ。 前にもいったことだが、快速列車は「青春18きっぷ」でも乗れ…

「青春18きっぷ2010」(23)

第3日目(函館→旭川・その8) 手宮の「小樽市総合博物館」の見学を終えると、カブタン旦那の車で小樽市内を走り、「庄坊番屋」という店へ。ここでカブタン夫妻と急きょ、忘年会をすることになった。 カブタン旦那には申し訳ないがウーロン茶で我慢してもら…