賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

旧満州走破行 Manchuria 2004

「旧満州走破行2004」(88)

10月19日(火)晴のち雨 瀋陽→東京 第29日目 中国・東北地方(旧満州)を離れる日がやってきた。 5時起床、5時45分朝食。クロワッサンとフランスパン、コーヒーの朝食をすばやく食べると、6時15分、「商貿飯店」を出発。瀋陽国際空港へ。 瀋陽…

「旧満州走破行2004」(87)

10月18日(月)曇のち晴 瀋陽(その4) 第28日目 瀋陽の町歩きを終え、連泊の「商貿飯店」に戻った。 日が暮れたところでホテルを出発。夕暮れの町を歩き、上海料理の店「梅龍鎮」に入った。 「旧満州走破行」最後の夕食。アヒル肉、アヒルのレバーと…

「旧満州走破行2004」(86)

10月18日(月)曇のち晴 瀋陽(その3) 第28日目 瀋陽駅から中山路を歩き、中山広場にやってきた。 大連でも中山広場を歩いたが、「中山広場」の名称は中国・辛亥革命(1911年)の指導者、孫文の号の「中山」に由来している。孫文の広東省の出身…

「旧満州走破行2004」(85)

10月18日(月)曇のち晴 瀋陽(その2) 第28日目 午後は瀋陽駅から歩き始めた。 瀋陽駅の駅舎はロシア人が建てたもので、今でもそっくりそのまま残っている。 瀋陽駅は中国東北地方の拠点。ここから東北各地に列車が出ている。北京や上海への列車も出…

「旧満州走破行2004」(84)

10月18日(月)曇のち晴 瀋陽(その1) 第28日目 「商貿飯店」でクロワッサンとフランスパン、バター&ハニー、コーヒーの朝食を食べ、中国東北地方最大の都市、瀋陽の中心街を歩く。人口750万人の大都市。ここはかつての清朝の都。満州国時代の奉…

「旧満州走破行2004」(83)

10月17日(日)晴のち曇 大連→瀋陽(その4) 第27日目 今回の旅の出発点の瀋陽に戻ってきた。 瀋陽北駅近くの高層ホテル「商貿飯店」に泊まり、瀋陽の目抜き通りを歩いたあと、ホテル近くの海鮮料理店「海浩灌湯包酒店」で夕食だ。 「貝三昧」の夕食…

「旧満州走破行2004」(82)

10月17日(日)晴のち曇 大連→瀋陽(その3) 第27日目 大連駅にやってきた。上野駅にそっくりな駅舎。13時発の瀋陽北駅行きの特快に乗る。その前に内蒙古自治区の赤峰行きの列車が出ていった。 発車ベルが鳴り、瀋陽北駅行きの特快は定刻通りに大連…

「旧満州走破行2004」(81)

10月17日(日)晴のち曇 大連→瀋陽(その2) 第27日目 旅順から大連に戻ると、「大連自然博物館」を見学。そのあと博物館近くの海岸を歩いた。岩場では多くの人たちが釣りをしていた。 海岸近くの海鮮料理店で昼食。アナゴの入ったチマキやカマスの唐…

「旧満州走破行2004」(80)

10月17日(日)晴のち曇 大連→瀋陽(その1) 第27日目 翌日は大連から日露戦争(1904年~1905年)の激戦地、旅順へ。 旅順は今でも軍港で、1996年以降、一部が解放された。市内の人口は7万人。町を路面電車が走っている。 1950年に…

「旧満州走破行2004」(79)

10月16日(土)晴 ハルビン→大連(その4) 第27日目 大連はマイクロバスでまわった。王さんという日本語の上手な女性ガイドが同行してくれている。中心街を観光したあとは大連の名所、老虎灘(老虎海岸)へ。老虎が海岸にうずくまって海水を飲んでい…

「旧満州走破行2004」(78)

10月16日(土)晴 ハルビン→大連(その3) 第27日目 大連中心街の中山広場から大連港へ。ここは上海、天津に次ぐ中国第3の港。かつては石炭と木材の積み出し港だった。大連港には1920年代の写真があったが、基本的には当時とほとんど変っていな…

「旧満州走破行2004」(77)

10月16日(土)晴 ハルビン→大連(その2) 第27日目 ハルビン・スズキでのセレモニーが終るとハルビン空港へ。12時45分発の廈門航空廈門行きのMF8606便に乗り込んだ。この飛行機で大連に行く。 定刻通りにハルビン空港を飛び立つと、眼下に…

「旧満州走破行2004」(76)

10月16日(土)晴 ハルビン→大連(その1) 第27日目 ハルビンの「民族飯店」での朝食を食べ、スズキQS110に乗ってハルビンスズキへ。そこでは大歓迎を受けた。爆竹が鳴らされ、くす玉が割られた。アドバルーンには「熱烈慶祝日本友人賀曽利先生…

「旧満州走破行2004」(75)

10月15日(金)晴 チャムス→ハルビン 第26日目 チャムスのホテルのレストランで粥と饅頭の朝食を食べ、7時出発。ハルビンへと向かう。「旧満州走破行」のバイクで走るのも、今日が最後の日になってしまった。 旅の終わりは寂しいもの。スズキQS11…

「旧満州走破行2004」(74)

10月14日(木)晴 撫遠→チャムス(その2) 第25日目 中国最東端の町、撫遠から二龍山経由の道でチャムスへ。二龍山の町で昼食を食べ、幅広の2車線の道をひたすらチャムスを目指してスズキQS110を走らせた。 この一帯はビート(砂糖大根)の産地…

「旧満州走破行2004」(73)

10月14日(木)晴 撫遠→チャムス(その1) 第25日目 撫遠のホテルで朝食を食べ、7時30分に出発。「中国石油」のスタンドでスズキQS110に給油し、二龍山経由の道でチャムスに向かう。2車線の道が一直線に延びている。交通量は極めて少ない。…

「旧満州走破行2004」(72)

10月13日(水)晴 撫遠(その4) 第24日目 中国最東端の地、「東極」から撫遠に戻ると、「東北田舎料理」の店で「豚肉三昧」の夕食。豚の内臓や豚の尻尾、豚の顔皮や耳皮、豚の腸、豚の骨つき肉、豚鍋をヤカンに入れてあたためた焼酎を飲みながら食べ…

「旧満州走破行2004」(71)

10月13日(水)晴 撫遠(その3) 第24日目 中国最東端の地、黒龍江とウスリー江の合流地点の「中国東極」に立ったあと、黒龍江の川岸を歩いていく。対岸のロシア側にはロシア正教の教会が見える。東極から黒龍江の上流側にわずかに行ったところには、…

「旧満州走破行2004」(70)

10月13日(水)晴 撫遠(その2) 第24日目 中露国境を流れるウスリー川に沿って小道を歩く。 1時間ほど歩くと黒龍江(アムール川)とウスリー川の合流点に到着。ここが中国・最東端の地、「中国東極」だ。 2004年10月13日午前10時のことだ…

「旧満州走破行2004」(69)

10月13日(水)晴 撫遠(その1) 第24日目 撫遠のホテルで朝食を食べ、中国・最東端の地に向けて出発。スズキQS110を走らせ、東へ、東へと荒野に延びる一本道を行く。すれ違う車はまったくない。やがて遠くに山並みが見えてくる。ロシアの山だ。…

「旧満州走破行2004」(68)

10月12日(火)雨のち曇 同江→撫遠(その3) 第23日目 撫遠のスズキ販売店でのセレモニーを終えると、町の食堂で夕食だ。 魚のフライ、香菜を添えた生魚、煮魚、干豆腐で巻いたサケ、魚のすり身のスープと、「魚三昧」の夕食。これらはすべて撫遠を流…

「旧満州走破行2004」(67)

10月12日(火)雨のち曇 同江→撫遠(その2) 第22日目 撫遠のホテルでひと休みしたあと、中心街の食堂で昼食。もっぱら肉で、骨つき肉、豚の内臓、青菜で巻いた牛肉を野菜炒めやマッシュポテト、トウモロコシパンと一緒に食べた。 肉料理で満腹になっ…

「旧満州走破行2004」(66)

10月12日(火)雨のち曇 同江→撫遠(その1) 第22日目 同江のホテルのレストランで朝食。主食は粥と饅頭。粥は白米とトウモロコシの2種。おかずは野菜炒め、紅豆腐、キューリの漬物、それと南京豆だ。炒った南京豆は中国の朝食には欠かせないものだ…

「旧満州走破行2004」(65)

10月11日(月)チャムス→同江(その3) 第21日目 富錦の食堂「山東坤麺館」での昼食を食べ終えると、同江に向かってスズキQS110を走らせる。紅葉の道を行く。富錦から100キロほど走ると、黒竜江河畔の町、同江に到着だ。 同江の広々とした町…

「旧満州走破行2004」(64)

10月11日(月)晴 チャムス→同江(その2) 第21日目 チャムスのスズキの販売店でのセレモニーを終えると、黒龍江の河畔の町、同江に向けて出発。すぐに有料道路に入るが、中国各地にある有料道路はどこもバイクは無料だ。 道路沿いには広大な農地が広…

「旧満州走破行2004」(63)

10月11日(月)晴 チャムス→同江(その1) 第21日目 チャムスの夜明け。ホテルの部屋から人口60万の大都市を見下ろすと、すぐさま外に出、1時間ほどプラプラと夜明けの町を歩いた。 チャムスは黒龍江省北東部の中心地。交通の要衝の地で鉄道、道路…

「旧満州走破行2004」(62)

10月10日(日)晴 ハルビン→チャムス(その2) 第20日目 方正の町の食堂でうまい蒸し餃子を食べ、それをパワー源にしてチャムスに向かった。 方正を出ると、広々とした稲田を見る。稲穂は重そうに穂を垂らしている。収穫間近の稲田だ。なんとはなしに…

「旧満州走破行2004」(61)

10月10日(日)晴 ハルビン→チャムス(その1) 第20日目 さー、いよいよ「ハルビン→ハルビン」の第2弾目を開始。第2弾目では中国最東端の地、撫遠を目指す。 ひと晩泊まった松花江近くのホテル「民族飯店」の朝食を食べ、7時出発。スズキQS11…

「旧満州走破行2004」(60)

10月9日(土)晴 チチハル→ハルビン(その3) 第19日目 チチハルから大慶に通じる街道沿いの食堂で昼食を食べ、出発点のハルビンに向かっていく。 大慶の周辺にあるのが大慶油田だ。 中国でも有数の油田として知られている大慶油田は、すでに衰退期に…

「旧満州走破行2004」(59)

10月9日(土)晴 チチハル→ハルビン(その2) 第19日目 黒龍江省第2の都市チチハルから中国産油地帯の中心、大慶に向かっていく。その途中で有料道路を通ったが、バイクは無料だ。 中国では道路整備を早めるためなのだろう、こうして一般道でも、頻繁…