賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「青春18きっぷ2010」(38)

第5日目(函館→新潟・その5)

 五能線の快速「リゾートしらがみ2号」は須郷岬を通り過ぎ、青森県から秋田県に入っていく。

 最初の停車駅は岩館駅。

 次はあきた白神駅。

 左手には白神山地の山々が連なっているが、この近くから入っていく青秋林道(舗装林道・秋田県側は通行可)を行けば、「八森ぶなっこランド」を通って二ツ山の登山口まで行ける。このルートは世界遺産白神山地への最短ルート。登山口の駐車場から秋田・青森県境の二ツ森(1086m)の山頂までは徒歩約40分。

 なお、五能線青森県側の駅、白神岳登山口駅(快速は停まらない)からは白神岳登山口まで2キロほどの舗装林道が延びている。登山口の大駐車場から白神山地の主峰、白神岳(1232m)の山頂までは徒歩約3時間30分。その北には白神山地の最高峰、向白神岳(1243m)がそびえている。この山はブナの大原生林で知られている。

 あきた白神駅の右手には、国道101号をはさんで八森いさりび温泉の温泉施設、「ハタハタ館」がある。ここはいい。国道沿いなので、東北のバイク旅のときにはよく入っている。

 大浴場の湯につかりながら眺める日本海がたまらない。気持ちよく入れる露天風呂もある。レストランでは「はたはた御膳」や「はたはたずし」など、名物のハタハタ料理を食べられる。ここには海岸に下ったところに八森温泉の「湯っこランド」もある。地元のみなさんが入りにくる素朴さの漂う温泉だ。

(ということで、ここでは八森いさりび温泉と八森温泉の写真をのせておこう。2010年夏の「東北一周」のときのものである)。

「リゾートしらがみ2号」はあきた白神駅を過ぎると八森駅を通過。八森の町並みが途切れたあたりからは南に長く延びる日本海の海岸線を一望する。

 やがて米代川下流の平野に入り、秋田県の大河、米代川を渡り、能代駅に到着。次の奥羽本線との分岐駅の東能代駅五能線の終点になる。これにて五能線の全線完乗達成!

「リゾートしらがみ2号」は奥羽本線に入ると、森岳八郎潟、追分と停車していく。

「追分駅」は北海道の室蘭本線でも通った駅だが、奥羽本線にも「追分駅」がある。

 このような同名の駅名というのはJR線ではきわめて珍しい。

 追分駅の2つ手前には「羽後飯塚駅」があるが、これは九州の筑豊本線に「飯塚駅」があるので、奥羽本線飯塚駅には旧国名の羽後をつけている。このような例が大半だ。

リゾートしらかみ2号」は13時21分、終点の秋田駅に到着。鰺ヶ沢から3時間余の五能線はよかった!

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岩館駅に停車

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岩館の家並み

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(※以下の6点の写真は2010年8月の撮影)

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「ハタハタ館」の露天風呂

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はたはた御膳

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ハタハタの煮魚

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ハタハタの飯ずし

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八森温泉「湯っこランド」

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「湯っこランド」の湯

(※以上)

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八森の町並み

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米代川を渡る

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追分駅

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秋田に到着した「リゾートしらかみ2号」

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秋田駅