「青春18きっぷ2010」(50)
第6日目(新潟→東京・その8)
いわき駅に戻り、改札口を通り抜けると2番線のホームへ。反対側の1番線には上野行の特急「スーパーひたち46号」が停車している。常磐線の上野行特急のほぼ2本に1本はいわき始発だ。
15時12分発の常磐線普通の水戸行に乗車。10両編成の電車でロングシート。車内にはトイレもある。
いわきを発車すると内郷、湯本、泉、植田と停まり、15時36分、勿来に到着。ここまでがいわき市になる。勿来は東北最後の駅だ。
勿来といえば、鼠ヶ関、白河関と並ぶ古代「奥羽三関」の勿来関で知られている。
勿来関址は海岸に近い丘陵地帯にある。そこには騎馬姿の源義家(1039年~1106年)の像が建っている。「八幡太郎」で知られる義家は、源氏の総大将として後三年の役(1083年)を平定し、東国の武将たちの厚い信望を集めた。
源義家が後三年の役の平定を目指し、勿来関を通ったときは、山桜の花の盛りだった。風に舞う花びらが道に散り、あまりの美しさに義家は駒を停め、
吹く風を なこその関と おもえとも
道もせに散る やま桜かな
の歌を詠んだ。
勿来関址から海水浴場の勿来海岸に下り、国道6号をわずかに南に行ったところが勿来漁港だ。目の前には鵜ノ子岬の岩壁が海に落ちている。その岬の岩壁の裏側は、冬のアンコウ漁で知られる関東側の平潟漁港だ。
平潟漁港の近くには五浦温泉「天心の湯」(入浴料800円)がある。ここでは10月から3月まで「あんこう鍋」が食べられる。
時間があれば勿来駅で下車し、勿来関址→鵜ノ子岬→平潟漁港→天心の湯と、関東側の大津港駅までを歩いてみたらいい。
ということで、ここでは2009年の「東北一周」で立ち寄った勿来の写真をのせておこう。
常磐線の水戸行の電車は勿来駅を出ると関東に入り、大津港駅に停車。関東側に入ると乗客が増え、高萩駅では満員状態。日立駅でかなりの人が降り、同時にかなりの人が乗った。終点の水戸到着は16時40分だ。
いわき駅の改札口
停車中の「スーパーひたち46号」
いわき駅の2番線ホーム
常磐線の水戸行に乗車
泉駅
◇◇◇
(※以下5点の写真は2009年7月の撮影)
源義家の絵
源義家の歌碑
東北と関東を分ける鵜ノ子岬
(※以上)
◇◇◇
水戸行の電車は東北から関東に入る
水戸駅に到着