「青春18きっぷ2010」(42)
第5日目(函館→新潟・その9)
新津駅では10分しかなかったが、速攻で駅舎を出た。新津といえば昔からの鉄道の町。ここで信越本線と羽越本線、磐越西線が分岐している。そんな新津駅を少しでも感じとりたかったのだ。
夜の駅前をほんのわずかプラプラ歩き、駅に戻り、信越本線の21時04分発の新潟行に乗った。長岡発の電車で7両編成。ドアは自分で開ける半ドア。終点の新潟到着は21時24分。駅前の「東横イン」に泊まる。
部屋に入り、シャワーを浴びると、コンビニ弁当を食べる。
食べ終わったところで、翌日の最終日のルートを考える。
今回の「青春18きっぷ2010」の計画段階では、新潟からさらに日本海沿いに富山まで行き、そこから高山本線で南下し、岐阜から東京に戻るというもの。
だが、そのルートだと、高山本線の「高山→美濃太田」間は特急に乗らなくてはならない。でないと、その日のうちに東京に戻れなくなってしまうからだ。
それがいやで、出発直前になってルートを変更した。新潟から糸魚川まで行き、大糸線で松本へ、松本から東京に戻るというルートで、その行程表は次のようなものだ。
新潟発 05時17分 信越本線
長岡着 06時31分
長岡発 06時42分 信越本線
直江津着 08時07分
糸魚川着 08時50分
南小谷着 11時44分
松本着 14時19分
松本発 14時25分 中央本線
高尾着 18時08分
高尾発 19時00分 中央線
東京着 20時00分
だが、さきほど羽越本線で新津駅に降り立ったとき、突如として磐越西線→磐越東線で東北を横断したくなったのだ。これはバイク旅でもよくあること。ぼくはこういうときの自分の気持ちの変化というか、気持の変わり方を大事にしている。というよりもこれがカソリ流「旅のひらめき」なのだ。
「何ていい加減な」
といわれそうそうだが、本人は本気なのだ。それはまた、ひとり旅だからできることともいえる。
思い立ったが吉日で、「東横イン」の部屋でコンビニ弁当を食べ終わると、JTBの大型時刻表のページをくくり、夢中になって第6日目のプランをつくった。それが次のようなものだ。
新潟発 05時17分 信越本線
新津着 05時36分
新津発 06時05分 磐越西線
会津若松着08時47分
会津若松発09時11分 磐越西線 ※快速「あいづライナー2号」
郡山着 10時11分
郡山発 11時20分 磐越東線
小野新町着12時10分
いわき着 14時52分
いわき発 15時12分 常磐線
水戸着 16時40分
水戸発 17時00分 水戸線
小山着 18時25分
小山発 18時34分 両毛線
高崎着 20時29分
高崎発 20時31分 高崎線 ※通勤快速
上野着 22時11分
上野駅に22時11分に着ければ、山手線で東京駅まで行き、中央線で新宿駅まで行き、小田急線で伊勢原の自宅まで帰れる。
このプランをつくり上げると、「やったね!」という気分で、カンビールをキューッと飲み干した。
雨の新津駅
新津駅前
新津駅の5番線へ
信越本線の新潟行に乗車
夜の新潟駅
新潟駅の万代口
夕食のコンビニ弁当