賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「青春18きっぷ2010」(36)

第5日目(函館→新潟・その3)

 五能線鰺ヶ沢駅では1時間半の時間があるので、ぶらりと町を歩くことにする。

 駅を出ると、まっ先に「ケッパレ(がんばれ)、舞の海関」の文字が目に飛び込んでくる。鰺ヶ沢は元小結、舞の海の出身地。相撲解説者として活躍している舞の海の人気は、ここでは今でも高い。

 曹洞宗の高沢寺を参拝したあと、鰺ヶ沢漁港前の海の駅「わんど」へ。

 1階は海産物の売場や食事処になっているが、ここの売店で買ったおにぎりは抜群のうまさ!

「ます」と「たらこ」を食べたが、ともに1個100円。握った人の手の温もりが伝わってくるようなおにぎりで、それもボリューム満点のジャンボサイズ。米はうまいし、握り方は上手だし、具もたっぷりと入っていて、もう申し分ない。

 これを東京あたりで1個100円で売ったらバカ売れ間違いなしだ。

 日本全国のコンビニではおにぎり全盛時代の感があるが、どうしてこういうおいしいおにぎりが食べられないのだろう…と思ってしまう。

 海の駅「わんど」の2階には、さすが、舞の海の故郷だけあって「鰺ヶ沢相撲館」がある。

「わんど」から鰺ヶ沢漁港を歩く。岸壁にはイカ釣り船が接岸している。日本海のこの一帯はイカ漁が盛んだ。

 漁から戻ったばかりの小船からは、網が岸壁に降ろされた。それには冬を告げる魚、ハタハタがたくさんかかっている。何人もの人たちが総出で網から獲り、木箱に入れていく。こぼれ落ちんばかりのハタハタを詰め込んだ木箱が積み上げられ、トラックに積まれた。

 一時期はほとんど獲れなくなったといわれたハタハタだが、去年、今年と豊漁のようだ。

 鰺ヶ沢漁港から海水浴場の砂浜へ。冬の海水浴場は寂しげな風景。そこを最後に鰺ヶ沢駅に戻った。1時間半の、心に残る鰺ヶ沢プラプラ歩きだった。

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鰺ヶ沢に到着

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鰺ヶ沢駅に配備されている除雪車

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跨線橋から見る鰺ヶ沢

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鰺ヶ沢駅の駅舎を出る

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「ケッパレ、舞の海!」

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鰺ヶ沢駅前通

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鰺ヶ沢を流れる中村川

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曹洞宗の高沢寺

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海の駅「わんど」のおにぎり

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鰺ヶ沢漁港

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鰺ヶ沢漁港のイカ釣り船

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ハタハタの水揚げ

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木箱に満載のハタハタ

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鰺ヶ沢漁港の全景

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冬の海水浴場