賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「青春18きっぷ2010」(27)

第4日目(旭川→函館・その1)

 5時30分、旭川駅前の「東横イン」を出発。雪がボソボソ降っている。

 雪道に足をとられながら歩き、旭川駅に到着。なんともうれしかったのは「小樽→旭川」間を同行してくれたカブタンが、見送りに来てくれたことだ。

「今度は旭川から稚内までの鈍行に乗ろうね!」

 とカソリ、一方的な約束をしてカブタンと別れ、旭川駅の構内に入っていく。

 ホームには1両編成のワンマンカーが停車中。6時05分発の稚内行だ。

 6時17分発の札幌行特急「スーパーカムイ4号」も見えた。

 旭川発6時25分の手稲行に乗車。3両編成の電車だ。この電車が函館本線札幌方面行の各駅停車の一番列車になる。

 手稲行は定刻通りに旭川駅を発車。高架の線路を行くと、旭川駅を出てすぐのところに、カブタンのヴィッツハザードランプを点滅させて停まっていた。

 そんなカブタンの車に向かって、

「またな~!」

 と叫んで大きく手を振った。

 車中ではモーニングコーヒーがわりのカンコーヒーを飲みながら、カブタンが差し入れてくれた「旭豆」と「きびだんご」を食べた。

 近文、伊納と通り、神居コタンのトンネルを抜けると、列車は上川盆地から石狩平野に入っていく。一面の雪景色。列車は雪原を行く。

 ガラガラの状態で旭川を出発した札幌方面手稲行だが、留萌本線が分岐する深川駅ではかなりの人たちが乗った。大半は通学の高校生だ。

 妹背牛を通り、旭川でなつかしの再会を果たしたS氏との思い出の地、江部乙駅を通り過ぎていく。江部乙駅の次が滝川駅。ここでほとんどの乗客が降りたが、またかなりの人たちが乗り込んできた。

 砂川、豊沼、奈井江…と石狩川沿いの石狩平野を行く。雪がどんどん少なくなり、美唄を過ぎるとほとんど消えた。

 7時57分、岩見沢着。ここで手稲行の電車を降り、室蘭本線の苫小牧行に乗換えた。

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雪の旭川駅

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旭川駅のシンボルタワー

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稚内行のワンマンカー

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札幌行の特急「スーパーカムイ4号」

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函館本線手稲行に乗車

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旭川の次は近文

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石狩平野納内駅

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なつかしの江部乙駅

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滝川駅

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豊沼駅

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石狩平野の雪原を行く

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美唄

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岩見沢に到着

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列車の雪おろし