賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

旧満州走破行 Manchuria 2004

「旧満州走破行2004」(58)

10月9日(土)晴 チチハル→ハルビン(その1) 第19日目 早朝のチチハルの町を歩き、ホテルに戻ると朝食。ここでも前日のヤケシと同じように茶粥を食べた。茶粥にはナツメの実が入っていた。そのほか粟粥、白粥(米粥)も食べた。 「朝粥三昧」をしたと…

「旧満州走破行2004」(57)

10月8日(金)晴 ヤケシ→チチハル(その4) 第18日目 内蒙古自治区から黒龍江省に入り、甘南を通ってチチハルへ。国道301号の両側には広大な農地が広がる。ヒマワリの種を干しているのを見て、スズキQS110を止めた。 「ニイハオ(こんにちは)…

「旧満州走破行2004」(56)

10月8日(金)晴 ヤケシ→チチハル(その3) 第18日目 大興安嶺山脈を越え、内蒙古自治区の国道301号を走る。一望千里の大草原を行く。 パーリンの町を過ぎると、稲刈りの終った水田を見るようになる。ザラントゥンの町近くの国道沿いのレストランで…

「旧満州走破行2004」(55)

10月8日(金)晴 ヤケシ→チチハル(その2) 第18日目 ヤケシを出発すると、前方に連なる大興安嶺山脈の山並みに向かってスズキQS110を走らせる。やがて山中に入り、峠道を登っていく。 とはいっても日本の峠道のような険しさはなく、ゆるやかな勾…

「旧満州走破行2004」(54)

10月8日(金)晴 ヤケシ→チチハル(その1) 第18日目 大興安嶺山脈山麓の町、ヤケシではヤケシ駅の駅前ホテル「林城賓館」に泊まった。 いつものように夜明けとともに起き、1時間ほど早朝の町を歩き、ホテルに戻った。 そのあと朝食。 2種の饅頭と紅…

「旧満州走破行2004」(53)

10月7日(水)晴 満州里→ヤケシ(その5) 第16日目 ハイラルからヤケシへの国道301号は大半がダート。中国・軽騎スズキ製の110ccバイク、QS110はダートにも強い。 それはすでに黒龍江省の「黒河→塔河」間で、465キロのダートをものとも…

「旧満州走破行2004」(52)

10月7日(水)晴 満州里→ヤケシ(その4) 第16日目 チェンバラクチーの町で羊肉麺の昼食を食べ、ハイラルへ。 ハイラルでは町の入口でチーム・スズキのみなさんが待ち構えていた。 スズキ軍団のバイクに先導されてハイラルの中心街にあるスズキの販売…

「旧満州走破行2004」(51)

10月7日(水)晴 満州里→ヤケシ(その3) 第16日目 中露国境の満州里から国道301号でハイラルに向かったが、その手前の町、チェンバラクチーで昼食。少数民族、オウンコ族の食堂に入った。 麺を注文。すると注文を受けてから麺をつくりはじめる。 …

「旧満州走破行2004」(50)

中国で5番目に大きい湖、呼倫湖の湖畔を歩いたあと、国道301号に戻り、ハイラルに向かった。 国道沿いには鉄道が通っているが、国境の満州里からハイラルに向かって列車が通り過ぎていく。思わずスズキQS110を止め、内蒙古の大平原を行く列車に見入…

「旧満州走破行2004」(49)

10月7日(水)晴 満州里→ヤケシ(その1) 第16日目 満州里のホテル「北方大飯店」で朝食を食べ、8時出発。中露国境のここ満州里からは来た道の国道301号を走り、ハイラルに戻る。 その途中、ジャライノールで中露国境を流れるアルグン川を渡るが、…

「旧満州走破行2004」(48)

10月6日(水)晴 満州里 第15日目 早朝の満州里の町を歩き、「北方大酒店」で朝食。この日は1日、満州里に滞在する。 9時、ホテルを出発。スズキQS110を走らせ、中露国境の「北国第一門」まで行く。その周辺には新しい商業施設が建設中で、きっ…

「旧満州走破行2004」(47)

10月5日(火)晴 ハイラル→満州里(その5) 第15日目 満州里の中露国境地帯では、「国際貿易センタービル」内にある「美国加州牛肉麺大王」で昼食にする。 「美国加州牛肉麺大王」はチェーン店。「美国」はアメリカ、「加州」はカリフォルニア州を意味…

「旧満州走破行2004」(46)

10月5日(火)晴 ハイラル→満州里(その4) 第15日目 中露国境ではチケットを買い、鉄道をまたぐ国境タワーに登る。その上からロシア側からやってきた原木を満載にした貨物列車を見下ろす。 ハルビンからチチハル、ハイラルと経由し、満州里に至るこの…

「旧満州走破行2004」(45)

10月5日(火)晴 ハイラル→満州里(その3) 第15日目 国道301号で地平線を目指して突っ走り、ハイラルから228キロ、中露国境の町、満州里に到着。満州里の町は中露の国境貿易でにぎわい、活気にあふれていた。 そんな満州里の町から6キロ走り、…

「旧満州走破行2004」(44)

10月5日(火)晴 ハイラル→満州里(その2) 第15日目 旧満州横断ルートの国道301号で砂丘地帯を越えると、大興安嶺山脈を源とするハイラル川を渡る。川幅は広く、大河の風格。ハイラル川は中露国境の満州里の手前、ジャライノールの町近くで黒龍江…

「旧満州走破行2004」(43)

ハイラルで連泊したホテル「貝爾大飯店」の朝食を食べ、中露国境の満州里に向かう。 ハイラル郊外のガソリンスタンドで給油し、国道301号を行く。 この国道301号は旧満州の横断ルート。黒龍江省の中露国境の町、ソイフェンホーを起点にし、ハルビン、…

「旧満州走破行2004」(42)

10月4日(月)晴 ハイラル(その4) 第14日目 ハイラル駅からハイラルの町歩きを開始。夕暮れの町を歩く。 広場に面したデパートをのぞいていく。北京のデパートと変らないようなモダンさ。ここが内蒙古の辺境の地だとは思えないような光景だ。 ハイラ…

「旧満州走破行2004」(41)

10月4日(月)晴 ハイラル(その3) 第14日目 蒙古族の牧畜の世界からハイラルに戻ると、「百年駅舎」のハイラル駅へ。ハイラル駅は1903年に完成したという。ロシア国境の満州里と北京を結ぶ幹線がハイラルを通っている。 駅前の食堂で昼食の麺を…

「旧満州走破行2004」(40)

10月4日(月)晴 ハイラル(その2) 第14日目 早朝のハイラルの町歩きを終え、「貝爾大飯店」に戻ると朝食を食べ、9時出発。 スズキQS110を走らせ、ハイラル周辺の蒙古族の牧畜民を訪ねる。国境の満州里に通じる幹線道路を右折し、一面に広がる…

「旧満州走破行2004」(39)

10月4日(月)晴 ハイラル(その1) 第14日目 夜明けとともに起き、早朝のハイラルの町を歩く。キリキリと肌に突き刺さってくるような寒さだ。 目抜き通りの「中央街」を歩いたが、道の表示板には漢字とアルファベットのほかに、とってつけたかのよう…

「旧満州走破行2004」(38)

10月3日(日)曇時々雪 根河→ハイラル(その4) 第13日目 少数民族オウンコ族の博物館を見学し、「貝爾大飯店」に戻ると、町中の「蘭州坤麺」の看板を掲げた店で夕食にする。 中国麺には興味があるのでまずは調理場へ。 そこで坤麺づくりを見せてもら…

「旧満州走破行2004」(37)

10月3日(日)曇時々雪 根河→ハイラル(その3) 第13日目 街道沿いの食堂で「羊肉三昧」の昼食を食べ終ると、ハイラルを目指して大興安嶺山脈西麓の道を南下していく。幾分、気温は上がったが、昼を過ぎても寒さに震えながらスズキQS110を走らせ…

「旧満州走破行2004」(36)

10月3日(日)曇時々雪 根河→ハイラル(その2) 第13日目 内蒙古の高原地帯を南下。ハイラルを目指してスズキQS110を走らせる。 街道沿いの食堂を見つけると、あまりの寒さに我慢できず、早めの昼食。調理場に飛び込み、火にあたらせてもらった。…

「旧満州走破行2004」(35)

10月3日(日)曇時々雪 根河→ハイラル(その1) 第13日目 大興安嶺山脈西麓の町、根河では夜明けとともに起き、町を歩いた。 朝6時の気温は氷点下12度。ホテルに戻り、朝食を食べ、7時過ぎに出発したが、それでも気温は氷点下10度…。 寒い。 根…

「旧満州走破行2004」(34)

10月2日(土)晴 加格達奇→根河(その3) 第12日目 甘河を出発。スズキQS110を走らせ、大興安嶺山脈の峠を越えていく。峠の周辺は雪景色。峠を下った所には検問所があった。これは森林パトロールの「木材検査所」。 1987年5月6日、中国北端…

「旧満州走破行2004」(33)

10月2日(土)晴 加格達奇→根河(その2) 第12日目 大興安嶺山脈の山中の町、甘河をプラプラ歩いたあと、「江源宝水飯荘」という食堂に入り、昼食にする。川魚の唐揚げ、ジャガイモのクレープ、蒸して焼いた餃子、ニンニクの芽、干豆腐、乾燥させた豚…

「旧満州走破行2004」(32)

10月2日(土)晴 加格達奇→根河(その1) 第12日目 加格達奇のホテル「大興安嶺北山賓館」では地獄の苦しみを味わったが、夜明け近くに下痢はおさまり、そのあと2時間ぐらいは眠れた。このわずか2時間ほどの眠りで体はかなり楽になる。「眠り」のす…

「旧満州走破行2004」(31)

10月1日(金)曇一時雪 塔河→加格達奇(その2) 第11日目 大興安嶺山脈の山中を走る「加漠公路」を南下し、北部内蒙古自治区の中心地、加格達奇へ。町の入口では「チーム・スズキ」のみなさんが待ち構えていた。一緒に走り、加格達奇の中心街にあるス…

「旧満州走破行2004」(30)

10月1日(金)曇時々雪 塔河→加格達奇(その1) 第11日目 黒龍江省北部の町、塔河のホテル「楊本酒店」の朝食を食べ、8時、出発。スズキQS110を走らせ、中国最北の町漠河と内蒙古自治区の加格達奇を結ぶ「加漠公路」を南下。 大興安嶺山脈の山中…

「旧満州走破2004」(29)

9月30日(木)晴 漠河→塔河(その3) 第9日目 大興安嶺山脈の山中の町、磐古を出発し、塔河に戻ってきた。 ここでも漠河の時と同じように、町の入口にはスズキ軍団が待ち構えていた。 スズキのヘルメットをかぶり、スズキのウインドブレーカーを着、ス…