賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

旧満州走破行 Manchuria 2004

「旧満州走破行2004」(28)

9月30日(木)晴 漠河→塔河(その2) 第9日目 大興安嶺山脈の山中の磐古に着くと、まずは町を歩いた。小さな町なので、あっというまに町外れまで歩いてしまう。町の中心に戻ると、今度は反対側の町外れまで歩いてみるのだった。 次に食料品店をのぞいて…

「旧満州走破行2004」(27)

9月30日(木)晴 漠河→塔河(その1) 第9日目 夜明けとともに起き、早朝の漠河の町を歩く。快晴で空の青さが際立っている。まだ9月だというのに、真冬のような寒さ。気温は氷点下10度。はく息は真っ白だ。 町の中心には「中国共産党漠河県委員会」の…

「旧満州走破行2004」(26)

9月29日(水)晴 漠河(その5) 第9日目 中国最北端の北極村(漠河村)から大興安嶺山脈の山並みを縫うようにして走り、漠河県の中心地、漠河の町に戻ってきた。 「漠河→北極村」の往復は190キロ。 町の入口では、スズキ軍団のみなさんが待ち構えて…

「旧満州走破行2004」(25)

9月29日(水)晴 漠河(その4) 第9日目 中国最北端の地、漠河村。通称「北極村」の食堂で昼食を食べると、スズキQS110を走らせ、中国の北極をまわる。 中国では国の最北端を北極、最南端を南極、最東端を東極、最西端を西極と呼んでいるのだ。 ち…

「2004・旧満州走破行」(24)

9月29日(水)晴 漠河(その3) 第9日目 中国最北の町漠河から90キロ、北に走ると、中国最北端の地に到着。そこは「漠河村」だが、「北極村」で知られている。村の入口には北極の門が建っている。 「おー、ついに北極までやってきた!」 と感無量だ。…

「2004・旧満州走破行」(23)

9月29日(水)晴 漠河(その2) 第9日目 「北極賓館」の朝食を食べ終えると、町のバイク店へ。 行く先々で「熱烈歓迎」されているが、漠河でも「賀曽利先生到漠河」の横断幕が掲げられていた。バイク店のみなさんの見送りを受け、いざ最北端の地へ。 中…

「2004・旧満州走破行」(22)

9月29日(水)晴 漠河 第9日目 中国最北の町、漠河の朝は寒かった。ガタガタ震えてしまう。水溜りには氷が張っている。吐く息は真っ白だ。まだ9月だというのに…。 寒さに震えながら、早朝の漠河の町を歩く。 まずは市場歩きだ。 野菜売場ではキャベツが…

「2004年・旧満州走破行」(21)

9月28日(火)晴のち曇 塔河→漠河(その2) 第8日目 アムールの町で昼食を食べ、中国最北の町、漠河に向かう。その途中では一時、天気が崩れ、雪がちらついた。まだ10月に入っていないというのに、北緯50度を超えるこのエリアでは、雪の季節が目前…

「2004・旧満州走破行」(20)

9月28日(火)晴のち曇 塔河→漠河(その1) 第8日目 抜けるような青空の塔河を出発。冷たい風を切ってQS110を走らせ、中国最北端の地、漠河を目指す。 大興安嶺山脈の中に、一筋の道がはてしなく延びる。2車線の舗装路だが、交通量はきわめて少な…

「2004・旧満州走破行」(19)

9月28日(火)晴のち曇 塔河 第8日目 塔河の夜明け。いやー、寒い。気温は氷点下だ。 ひと晩、泊ったホテルの周辺を寒さに震えながら歩いた。 8時、町中の食堂で昼食。揚げパンと五穀粥、豆腐などの入った鍋料理を食べる。 朝食後、バイクでスズキQS…

「2004・旧満州走破行」(18)

9月27日(月)晴のち曇 黒河→塔河(その4) 第7日目 呼馬の町で昼食を食べ、13時、出発。町を出るとすぐにダートになるが、塔河を目指して突っ走る。 このあたりは大興安嶺山脈の北端で、森林地帯がつづく。といっても大木はほとんど目にしない。細い…

「2004・旧満州走破行」(17)

9月27日(月)晴のち曇 黒河→塔河(その3) 第7日目 12時20分、黒河から250キロ走って呼馬の町に到着。 まずは「中国石油」のスタンドで給油。町の目抜き通りでは、露天で牛肉を売っていた。トラクターにひかれた牛肉店。ドーンと牛の頭が置かれ…

「2004・旧満州走破行」(16)

9月27日(月)晴のち曇 黒河→塔河(その2) 第7日目 塔河に向かって走る。際限なくダートがつづく。 道路沿いの村に着くと、スズキQS110を停め、小休止。村の1軒の家を見せてもらう。壁にはトウガラシ。ぶらさげて干している。庭には黒龍江の漁で…

「2004・旧満州走破行」(15)

9月27日(月)晴のち曇 黒河→塔河(その1) 第7日目 今日の行程は塔河まで。500キロ近い距離があり、さらにその大半はダートだとのことで、まだ暗い5時前に黒河を出発。いよいよ寒さがきつくなってきた。 黒龍江沿いの道を行く。やがて夜が明ける。…

「2004・旧満州走破行」(14)

9月26日(日)曇のち晴 黒河 第6日目 黒河の食堂で昼食を食べ終わると、町中のスズキの販売店に行く。 「熱烈歓迎 日本著名旅行家 賀曽利先生」の横断幕にはちょっと照れてしまう。 スズキ販売店での歓迎セレモニーを終えると、黒河に近いアイグンへ。 …

「2004・旧満州走破行」(13)

9月26日(日)曇のち晴 五大連池→黒河 第6日目 6時、朝食。米粥とトウモロコシ粥の2種の朝粥を食べ、饅頭を食べ、豆乳を飲む。 7時、出発。2台のスズキQS110を走らせる。気温がガクッと下がり、あたり一面、冷たい霧に覆われている。 五大連池…

「2004・旧満州走破行」(12)

9月25日(土)曇 五大連池(その2) 第5日目 五大連池のレストランで昼食を食べ、午後もさらに五大連池をまわる。 氷洞に入ると、中は氷点下5度。そこには氷の塔があった。 五大連池は広大なエリアにまたがっているが、その間では「石海」と呼ばれる溶…

「2004・旧満州走破行」(11)

9月25日(土)曇 五大連池(その1) 第5日目 五大連池に到着すると、郊外の溶岩台地へ。ここは火山地帯で全部で14の火山がある。だが、活火山はひとつもない。12の死火山と2つの休火山があるとのことで、最後の噴火は280年前のことになる。 溶…

「2004・旧満州走破行」(10)

9月24日(土)曇 海倫→五大連池 第5日目 8時、海倫を出発。道路沿いには一面の大豆畑が広がる。その大半はすでに収穫されていたが、まだこれからという収穫間近の大豆畑も多く見られた。 10時、北安に到着。ここで国道202号にぶつかる。この国道2…

「2004・旧満州走破行」(9)

9月25日(土)曇 海倫 第5日目 6時、起床。洗面、トイレ、シャワーのあと、早朝の町を歩く。 そして朝市へ。そこでは揚げたての油條と豆乳の軽食を食べた。あたたかい豆乳には砂糖を入れる。油條は朝食には欠かせない。これで1元5角。日本円では20…

「2004・旧満州走破行」(8)

9月24日(金)晴 ハルビン→海倫(その2) 第4日目 興隆を出ると、再び悪路を走る。舗装の壊れた穴ぼこだらけの道を行く。 トウモロコシ畑が広がっている。そのまわりにはポプラの防風林。コーリャン畑も見られる。コーリャンには赤い穂。収穫間近を思わ…

「2004・旧満州走破行」(7)

9月24日(金)晴 ハルビン→海倫(その1) 第4日目 9時30分、ハルビンの「民族飯店」を出発。車で「ハルビン・スズキ」へ。そこには2台の中国製スズキのQS110が用意されていた。メーターは00000km。2台とも新車。 ぼくがシルバーに乗り、…

「2004・旧満州走破行」(6)

9月24日(金)晴 ハルビン 第4日目 夜明けとともに、ハルビンの町を歩く。 松花江河畔の「斯大林公園」へ。そこでは大勢の人たちが音楽に合わせて体操をしていた。舗道に筆と水で書道する人もいた。さすが漢字の国。達筆だ。 松花江に近い「通江市場」に…

「2004・旧満州走破行」(5)

9月23日(金)晴 ハルビン 第3日目 ハルビンでは市内を流れる松花江に近い「民族飯店」に泊まった。 ハルビンは黒龍江省の省都で人口350万人。さっそくハルビンの町歩きを開始。まずは中心街に行く。ハルビン駅から聖ソフィア寺院と見てまわり、松花…

「2004・旧満州走破行」(4)

9月23日(金)晴 徳恵→ハルビン 第4日目 9時30分、徳恵を出発。徳恵の中心街を走り抜け、高速道路に入り、ハルビンへ。ハルビンまでは150キロ。旧満州(東北)の大平原を行く。一面のトウモロコシ畑。 10時45分、吉林省と黒龍江省の省境を通過…

「2004・旧満州走破行」(3)

9月23日(木)晴 徳恵 第3日目 吉林省の徳恵では「徳恵賓館」に泊まったが、夜が明けると、町歩きを開始。 ここの市場はよかった。早朝から大勢の人たちでにぎわっていた。屋台で朝食。油條と豆腐。油條は中国人の大好きな棒状の揚げパン。彼らはよく豆…

「2004・旧満州走破行」(2)

9月22日(水)晴 瀋陽→徳恵 第2日目 夜明けの瀋陽を歩く。もやがかかっている。やがて朝日が昇る。「北陵公園」を歩く。ホテルに戻ると朝食。バイキング。 午前中は瀋陽をめぐる。郊外の「蒸気機関車博物館」へ。そこには旧満鉄の「亜細亜号」が展示され…

「2004・旧満州走破行」(1)

9月21日(火)晴 東京→瀋陽 第1日目 7時30分、伊勢原の自宅を出発。小田急線で新宿へ。新宿からは9時40分発の「成田エクスプレス13号」で成田空港へ。そこで東京映像社長の大滝さん、カメラマンの園部さん、山岸さん、それと我が息子の尚と落ち…

旧満州走破行2004 写真(13)

黒龍江とウスリー江の合流地点。ここが中国最東端(東極)の地 漁労民のホジェン族が黒龍江の漁に出る ハルビンに戻ってきた! 大連の中心街 ■この項終了 東本昌平RIDE 1―バイクに乗り続け... 東本 昌平

旧満州走破行2004 写真(12)

方正の食堂で昼食 ジャムスの中心街 同江の三江口。黒龍江と松花江がここで合流 撫遠の「東方第一県」の門 モバイルはこちら>