「旧満州走破行2004」(48)
10月6日(水)晴 満州里 第15日目
早朝の満州里の町を歩き、「北方大酒店」で朝食。この日は1日、満州里に滞在する。
9時、ホテルを出発。スズキQS110を走らせ、中露国境の「北国第一門」まで行く。その周辺には新しい商業施設が建設中で、きっとあと2、3年もすれば、国境貿易で大発展するエリアになるのだろうと予測できた。
国境には鉄道沿いのような金網ではなく、鉄条網が張りめぐらされていた。
中露国境を離れると、一望千里の大草原をQS110で走り、その中にポツンとある包(パオ)レストランで昼食にする。調理場では羊がさばかれている。その解体ぶりを見せてもらったが、鮮やかなてさばきだ。
包レストランでの昼食は当然のことながら羊三昧。まずは胃がメインの内臓料理、次は心臓料理。羊の心臓はコリコリして弾力がある。そのあとで骨つき肉を食べた。内蒙古の大草原で食べる羊料理は抜群のうまさだ。
昼食後は中露国境の大草原地帯を走りまわり、夕暮れの満州里に戻った。
夕食で入ったのは貴州料理店。貴州は中国南部で、数多くの少数民族の住む山岳地帯。店の女の子のかわいらしさには目を奪われた。
ここでは川魚の鍋を食べた。タイ料理のトムヤムクンに似た味。調味料にはインドシナの魚醤油をつかっているという。タイのナンプラー、ラオスのナンパー、ベトナムのニョクマムのたぐい。貴州はインドシナの山岳地帯と同じ食文化圏に入っている。
1992年から翌93年にかけて1年がかりでまわった「インドシナ一周」を、インドシナからはるかに遠い内蒙古で思い出すのだった。
中露国境の「北国第一門」
中露国境に張りめぐらされた鉄条網
大草原の中にポツンとある包レストラン
羊をさばいている
羊の胃
羊の骨つき肉
夕食は貴州料理店。店の若い女性
貴州料理の鍋。トムヤムクンに似た味