賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「旧満州走破行2004」(53)

10月7日(水)晴 満州里→ヤケシ(その5) 第16日目

 ハイラルからヤケシへの国道301号は大半がダート。中国・軽騎スズキ製の110ccバイク、QS110はダートにも強い。

 それはすでに黒龍江省の「黒河→塔河」間で、465キロのダートをものともせずに、1日で走り抜いたことでも実証ずみだ。

 夕日が内蒙古の大草原地帯を赤々と染め、地平線のかなたに沈んでいく。

 夕日が沈むと「ヒェー」っと声が出るほど、一気に寒くなる。

 やがて前方には黒々とした大興安嶺山脈の山並みが見えてきた。

 18時30分、ハイラルから100キロの大興安嶺山脈麓の町、ヤケシに到着。

 ヤケシ駅前のホテル「林城賓館」に泊まり、駅前食堂で夕食にする。メインは「スッポン鍋」。食べ終わると体は芯からあたたまり、「ウォー」と叫びたくなるほど元気が出てきた。

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ハイラルからヤケシへ。国道301号のダート区間を行く

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夕日に染まる内蒙古の大草原地帯

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夕日が落ちていく

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ヤケシの駅前食堂で夕食。「スッポン鍋」を食べる