「旧満州走破行2004」(35)
10月3日(日)曇時々雪 根河→ハイラル(その1) 第13日目
大興安嶺山脈西麓の町、根河では夜明けとともに起き、町を歩いた。
朝6時の気温は氷点下12度。ホテルに戻り、朝食を食べ、7時過ぎに出発したが、それでも気温は氷点下10度…。
寒い。
根河の町は北緯50度線よりもはるかに北になる。10月に入ると、このあたりはもう冬、それも日本でいえば真冬の寒さだ。
大興安嶺山脈西麓の一本道を南下。
内蒙古北西部の、中露国境地帯の中心地、ハイラルを目指してスズキQS110を走らせる。
あまりの寒さに何度となくバイクを停める。切る風の冷たさといったらなく、まるでブスブスとガラスが顔に突き刺さってくるような痛みを感じるほど。
ハンドルを握る手はすっかりかじかみ、停まるたびに手をさすった。
平原から丘陵地帯に入ると雪景色に変る。天気も崩れ、雪が舞っている。
「いやー、寒い…」
懸命に寒さに耐えてQS110を走らせた。
ハイラルはまだまだ遠い…。
夜明けの根河
ハイラルを目指して南下
猛烈な寒さ…
丘陵地帯は雪
内蒙古の草原に立つ。背後には雪の大興安嶺山脈
雪の内蒙古を行く