賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「旧満州走破行2004」(56)

10月8日(金)晴 ヤケシ→チチハル(その3) 第18日目

 大興安嶺山脈を越え、内蒙古自治区の国道301号を走る。一望千里の大草原を行く。

 パーリンの町を過ぎると、稲刈りの終った水田を見るようになる。ザラントゥンの町近くの国道沿いのレストランで昼食。豚足とアヒルの足、小さな川ガニ、モヤシ料理、トマトスープ、それと炒飯を食べた。米作地帯に入ったからなのか、炒飯の米がうまかった。

 アルンチーの町の近くで内蒙古自治区と黒龍江省の境界に到達。スズキQS110を境界線上に止めた。

 これで内蒙古自治区とはお別れ。

 今回は内蒙古自治区の北部地域をまわったが、その全域が旧満州になる。

 内蒙古は広い。面積は118万平方キロで日本の約3倍。人口は2400万人。だが、人口の大半は漢族。蒙古族は2割にも満たない。

 内蒙古自治区の「自治区」とは名ばかりで、実際は中国の植民地といったところだ。まあそれはおいて、東西に長い内蒙古自治区をいつの日か横断したいと思った。そこはシルクロードの北の世界になる。

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内蒙古の国道301号を行く

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国道沿いのガソリンスタンド

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稲刈りの終った水田

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国道301号沿いのレストランで昼食

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内蒙古自治区と黒龍江省の境界

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チチハルまであと90キロ