賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「旧満州走破行2004」(49)

10月7日(水)晴 満州里→ヤケシ(その1) 第16日目

 満州里のホテル「北方大飯店」で朝食を食べ、8時出発。中露国境のここ満州里からは来た道の国道301号を走り、ハイラルに戻る。

 その途中、ジャライノールで中露国境を流れるアルグン川を渡るが、この川が黒龍江(アムール川)の上流になる。

 黒龍江の源はモンゴルのヘンティ山脈。そこから流れ出るケルレン川が源流で、モンゴルの草原地帯をゆるやかに流れ、中国の内蒙古自治区に入ると名前をヘルレン川に変えて呼倫(フルン)湖に流れ込む。

 呼倫湖から流れ出る川がアルグン川で、ジャライノール近くでハイラル川を合わせて中露国境を流れ、最大の支流、シルカ川との合流点を過ぎると黒龍江(アムール川)になる。

 ジャライノールで国道301号を離れ、舗装路を南に30キロほど行くと呼倫湖に着く。湖岸にスズキQS110を停め、湖を眺めたが、海を思わせるほどの広さ。水平線が天と湖を分け、対岸はまったく見えない。

 呼倫湖は中国第5の大湖で面積は2200平方キロ。琵琶湖の3・2倍ほどの広さだ。

 呼倫湖はフルンボイル草原のただ中にあり、ヘルレン川が湖の南側に、中国・モンゴル国境の貝爾(ボイル)湖から流れてくる烏爾遜(ウルシュン)川が湖の東側に流れ込む。フルンボイル平原は、フルン湖とボイル湖の二つの湖に由来する。

 そんな呼倫湖の湖畔を歩いた。ここは内蒙古自治区でも有数の観光地で、湖畔には洒落た休暇村の宿泊施設があった。

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7533、満州里のホテル「北方大酒店」を出発

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7588、琵琶湖よりもはるかに広い呼倫湖

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7594、呼倫湖畔の休暇村

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7594、呼倫湖の湖畔を歩く