賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

カソリの島旅(72)小豆島・本島(その1)

(『ジパングツーリング』2002年5月号 所収)

 全行程14キロの「小豆島・前島一周」を走り終えて土庄港に戻ってきた。

 さーて、次は小豆島の本島だ。小豆島・本島は瀬戸内海では淡路島に次ぐ第2の大島になっている。

 土庄港からは“島国道”の436号を行く。土淵海峡にかかるオリーブ大橋を渡って前島から本島に入る。

 土庄の町並みを抜け出し、土庄町から池田町に入ったところで“一斉”をやっていた。バスの後について走っていたので助かったが、スピード違反取締りの“一斉”をやっているのも、小豆島・本島が大きな島であることの証明のようなものだ。

 大峠を越えて池田町から内海町に入る。小豆島・本島は土庄、池田、内海の3町から成っている。

 内海町に入ってすぐのところには、「オリーブ園」。オリーブの木には青い実がたくさん成っていた。

 その先には道の駅「小豆島オリーブ公園」があるが、そこの「オリーブ記念館」(無料)は一見の価値あり。オリーブの本場、ギリシャの昔ながらのオリーブ油造りの行程を精巧な石の模型で見ることができる。

 オリーブ関連のみやげ物を並べた売店は、観光客で大にぎわい。

 さらに国道の反対側にある「小豆島民俗資料館」(310円)を見学した。

 ここでいったん国道436号を離れ、南の三都半島に入っていく。

 小豆島最南端の地蔵崎へ。そこには白亜の灯台。対岸の四国本土の山々が間近に大きく見える。

 三都半島の西側に出るとインカの遺跡を思わせる「池田の桟敷」跡を見て、いったん土庄港に戻った。