賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

カソリの林道紀行(34)東北編(その5-2):前回(山形編)の林道&温泉データ編

みちのく5000(5)

(『バックオフ』1995年11月号 所収)

■林道篇■

1・五枚沢・葡萄沢林道

ダート距離 43km(一部往復)

走りごたえ ☆☆☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆☆

福島県側が五枚沢林道で山形県側が葡萄沢林道。

県境の峠は飯豊連峰赤崩山の山頂直下で、赤崩山峠とでもしておこう。眺望抜群の峠。

2・三面林道

ダート距離 7km

走りごたえ ☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆

山形県の小国から新潟県の三面へ蕨峠を越えていく。蕨峠周辺からの朝日連峰の眺めがいい。

奥三面ダム工事の車両がひんぱんに通る。

3・朝日スーパー林道

ダート距離 27km

走りごたえ ☆☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆

舗装化が進んでいるだけでなく、ダート区間の路面もよく整備されているので走りやすい。

県境の朝日峠からの朝日連峰の眺めがいい。

4・鱒淵・八久和林道

ダート距離 20km

走りごたえ ☆☆☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆

鱒淵の集落から八久和ダムまでの鱒淵林道は舗装区間が延び、問題なく走れるが、そこからR112までの八久和林道は廃道寸前の道。

5・地蔵峠林道

ダート距離 3km

走りごたえ ☆☆

景色のよさ ☆☆☆

大井沢峠を越える県道と分岐するとすぐにダート。

地蔵峠から古寺へ下っていく道は大規模林道真室川・小国線」の2車線の舗装路。

6・古寺鉱泉林道

ダート距離 6km(往復)

走りごたえ ☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆

地蔵峠下の古寺から古寺鉱泉までは、林道ができている。

古寺川の渓流沿いの道。きれいな渓流。

行き止まり地点には、駐車場がある。

7・西五百川林道

ダート距離 10km

走りごたえ ☆☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆

大規模林道真室川・小国線」でぶな峠を下った地点から朝日鉱泉を通り愛染峠までの区間を走った。

朝日鉱泉から愛染峠までは超ラフ。

8・黒鴨林道

ダート距離 18km

走りごたえ ☆☆☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆☆

愛染峠から峠下の黒鴨の集落へと下ったが、おもしろく走れる峠越え林道だ。

愛染峠からの眺めがすばらしい。カソリおすすめの峠だ。

9・南蔵王・不忘山林道

ダート距離 24km

走りごたえ ☆☆☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆☆

山形県側が南蔵王林道、宮城県側が不忘山林道。

奥羽山脈の舟引山の山頂直下、舟引山峠を越える。

宮城県側のダートは長く、ラフだ。

10・二口林道

ダート距離 20km(宮城側往復)

走りごたえ ☆☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆☆

奥羽山脈の二口峠を越える峠越え林道。

山形側の舗装工事で宮城側の往復となったが、この林道は、宮城・山形側ともに眺めがいい。

11・銀山林道

ダート距離 2km

走りごたえ ☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆

R347の鍋越峠から、山形側の宝栄牧場を抜ける道を行く。

牧場を出ると2キロのダートを走り、銀山林道(全線舗装)にぶつかる。

12・田代林道

ダート距離 23km

走りごたえ ☆☆☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆☆

奥羽山脈の田代峠を越える林道。

山形県側の路面は整備され、宮城県側はラフ。

だが宮城側も田代高原キャンプ場を過ぎると走りやすい路面になる。

13・長沼林道

ダート距離 14km

走りごたえ ☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆

宮崎町最奥の集落、寒風沢から入る林道。

7キロ地点でダム工事のため行き止まり。

そのまま行くと田代高原で田代林道にぶつかる。

14・桧沢林道

ダート距離 10km

走りごたえ ☆☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆☆

寒風沢の手前、永志田の集落から入っていく。

稜線上を走る眺めのいい林道。

長沼林道に合流し、田代高原で田代林道にぶつかる。

15・築沢林道

ダート距離 11km

走りごたえ ☆☆☆☆

景色のよさ ☆☆☆☆

田代高原で田代林道と分岐し、鳴子温泉へとつづいている。

稜線上の区間は見晴らしがいい。

そこからの下りは、一部、けっこうラフ。

■温泉篇■

1・熱塩温泉

「下の湯」(入浴料100円)

半混浴の共同浴場。ふつうのとは逆で、脱衣所は男女一緒だが、男湯と女湯の間には境がある。

温泉街の奥にある。

2・小国温泉

「滝乃湯」(入浴料300円)

小国には6軒の温泉宿がある。田園の中に、ひなびた温泉宿が散在している。

唯一、国道に近い「松風館」が大きい宿。

3・古寺鉱泉

「朝陽旅館」(入浴料300円)

古寺鉱泉林道の行き止まり地点の駐車場から、徒歩3分のところにある。

今回入った10湯の温泉の中では一番の秘湯。

4・朝日鉱泉

「朝日鉱泉」(入浴料400円)

宿の名前は、正確にいうと、「朝日鉱泉ナチュラリストの家」となる。

その名前どおり自然豊かで、周囲はブナの原生林。

5・黒鴨鉱泉

「黒鴨鉱泉」(入浴料300円)

黒鴨林道の入口に近い黒鴨の集落にある一軒宿の温泉。

無色透明の湯にはヌメリがあり、肌がツルツルツヤツヤする。

6・蔵王開拓温泉

蔵王開拓温泉」(入浴料900円)

今年の4月にオープンしたばかりの、温泉のニューフェイス

内風呂、大露天風呂ともにすごくいい。休憩所がある。

7・神次郎温泉

「大元荘」(入浴料300円)

ここでは一晩、泊まった。田園の中の一軒宿。

看板には角田温泉とある。家族的な雰囲気の日本風宿で庭がきれいだ。

8・秋保温泉

共同浴場(入浴料150円)

鳴子温泉飯坂温泉とともに“奥州の三名湯”といわれる。

ここ秋保温泉では、共同浴場に入った。小さな湯船。熱い湯。

9・二口温泉

「磐司山荘」(入浴料600円)

二口林道入口の二口温泉は名取川最奥の秘湯。

その手前には高さ55メートルの“日本の滝百選”の秋保大滝がある。

10・銀山温泉

共同浴場(入浴料100円)

銀山川の両側に木造の温泉宿が立ち並ぶ銀山温泉は、温泉情緒にあふれた温泉地。

ここには2軒の共同浴場がある。

11・鳴子温泉

「滝乃湯」(入浴料150円)

鳴子温泉では共同浴場の「滝乃湯」に入った。最高の共同浴場だ。

白濁色の湯はいいし、湯量も豊富。打たせ湯もある。