賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

カソリの新・峠越え:神奈川(23)滝の坂峠

 愛車スズキDR-Z400Sのエンジンをかけ、伊勢原から三浦半島に向かっていく。久しぶりの「新・峠越え」の舞台は三浦半島だ。

 DR-Z400Sの走行距離はただいま8万2000キロ。あと1万8000キロで10万キロ、何としても10万キロを目指すぞ!

 平塚からは海沿いの国道134号を行く。相模湾を右手に見ながら走る。のどかな春の海だ。

 茅ヶ崎、鎌倉、逗子と通り、三浦半島に入っていく。

 葉山大道の交差点を右折。三浦半島一周の国道134号から三浦半島横断の県道27号へ。交通量が多い。

 ゆるやかな登りがつづき、滝の坂峠を越える。峠はトンネルで貫かれているが、トンネルというよりも、切通しの峠を覆う覆道といった方がいいのかもしれない。

 滝の坂峠は日本武尊東征伝説が伝わる、歴史の古い峠。日本武尊はこの峠を越えて東京湾に出、観音崎に近い走水から船で房総半島に渡っていった、ということになっている。走水には日本武尊をまつる走水神社がある。

 滝の坂峠のトンネルを抜け出ると、右手には大きな観音像が建っている。左手には新善光寺。DRを停めて参拝した。山門と本堂は県指定の重要文化財になっている。本堂の裏山は照葉樹林で自然の豊かさを感じさせた。

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葉山大道から県道27号を行く

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滝の坂峠のトンネル

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峠の観音像

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善光寺の山門

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善光寺の本堂