四国八十八ヵ所めぐり(107)
2009年5月1日(小豆島・その10)
草壁の「高橋旅館」の朝食を食べ、7時30分に出発。「さー、アドレスよ、今日も頼むぞ!」とひと声かけて走り出す。
まずは草壁港へ。高松行きフェリーのわきにアドレスを停めて記念撮影だ。
草壁からは島国道の国道435号を西に走り、小豆島町の旧内海町から旧池田町へと入っていく。「小豆島八十八ヵ所」のうち、前日まわった第1番から第27番までは旧内海町内の札所だが、第28番から第48番までは旧池田町内の札所になる。
国道を左折し、三都半島に入っていく。半島東岸の道を南下し、小豆島最南端の地蔵崎を目指す。その途中の長崎には延長200メートル、幅60センチ、最も高いところで高さが1・6メートルという土づくりのしし垣が残っている。ミニ版「万里の長城」といったところだ。
江戸時代の中期に築かれたもので、島内のしし垣は総延長で120キロにも達したという。ここでは人間とイノシシの壮絶な戦いの歴史を垣間見ることができる。
第28番の薬師庵を参拝し、最南端の地蔵崎に立つ。対岸は四国本土最北端の竹居岬。五剣山がよく見える。その右手には屋島がうっすら霞んで見えている。岬の沖合いを高松行きのフェリーが通っていく。四国本土との間は「海の銀座通り」。大小の船が次々に通過していく。
ところで地蔵崎が小豆島最南端といったが、厳密にいうとその西側にある岬、釈迦ヶ鼻がほんとうの最南端の地。そこには園地があり、小公園になっている。
地蔵崎からは三都半島西岸の道を北上。第29番の風穴庵、第30番の正法寺を参拝した。山の中腹にある風穴庵からは神ノ浦を見下ろした。風光明媚な地にある庵。山中を抜け出たあたりにある正法寺は行基の開基だといい伝えられている。本尊は大日如来。本堂の前で大如来の真言「オンアビラウンケンバサラダトバン」を3度、唱えた。
「高橋旅館」の朝食
草壁港
三都半島東岸の道を南下
地蔵崎の沖合いをフェリーが行く
地蔵崎の灯台
釈迦ヶ鼻の園地
第29番の風穴庵に到着
風穴庵を参拝
風穴庵から神ノ浦を見下ろす
三都半島西岸の道を北上
第30番・正法寺の山門
正法寺の本堂