賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「2004年・旧満州走破行」(21)

9月28日(火)晴のち曇 塔河→漠河(その2) 第8日目

 アムールの町で昼食を食べ、中国最北の町、漠河に向かう。その途中では一時、天気が崩れ、雪がちらついた。まだ10月に入っていないというのに、北緯50度を超えるこのエリアでは、雪の季節が目前だった。

 漠河に近づくと、まずは「中国北極」の門をくぐり抜けていく。北極というのは中国の最北端のことで、最南端は南極、最東端は東極、最西端は西極という。

 つづいて「中国漠河」の門をくぐり、中国最北の町、漠河に入っていった。ひと晩、泊まったホテルも「北極賓館」だ。

 この日は「中秋節」。中秋の満月をめでて、夕食の前に「月餅」を食べた。

 夕食にはシカの焼肉が出た。そのほか野菜炒めや揚げ物、エビなど。スープは「飛龍湯」。夕食後、大滝さんと満月を眺めながらウイスキーを飲んだ。大滝さんの波乱万丈の人生を聞きながら飲む酒はメチャウマで、気がつくとウイスキーをひと瓶、空けていた。

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北へ。大興安嶺山脈の山々は紅葉している

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「中国北極」の門

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「中国漠河」の門

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「北極賓館」に泊まる

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月餅を食べる

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夕食の光景

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スープの「飛龍湯」