「旧満州走破行2004」(25)
9月29日(水)晴 漠河(その4) 第9日目
中国最北端の地、漠河村。通称「北極村」の食堂で昼食を食べると、スズキQS110を走らせ、中国の北極をまわる。
中国では国の最北端を北極、最南端を南極、最東端を東極、最西端を西極と呼んでいるのだ。
ちなみに東極はこのあと行くことになる黒龍江とウスリー江の合流地点、西極は中国、キルギス、タジキスタン3国国境のパミール高原、南極は南シナ海の南沙諸島。
中国の主張している領土は限りなく赤道に近い、シンガポールのすぐ近くの島だ。
「中国最北之家」を見つけてバイクを停める。そこはペンション。中を見せてもらうと、オンドルの部屋にマットレスが敷いてあった。その前の広場では、日本でいえば「軍事将棋」のような将棋をする人。兵や車、馬などの駒がある。まわりで見ている人たちも夢中になっている。
「中国最北之家」の前からはダート道を走り、ツンドラ(永久凍土)の荒野を駆け抜け、また北極村に戻ってきた。北緯50度をはるかに越えるこの一帯には、ツンドラがある。
村の周辺は収穫の終った大豆畑。村の入口には「北極村」の石塔。「中国北極」の碑も建っている。バイクを停めて、村の中を歩いた。木の屋根、木の壁、木の柵で囲まれた家々が建ち並んでいる。
ぐるりと村内をひとまわりしたところで、「北極村」の漠河村を離れ、漠河の町に戻っていった。
「中国最北之家」
「中国最北之家」のオンドルの部屋
広場で将棋をする村人
中国最北の地を走る
「北極村」を一望!
収穫の終った大豆畑
「中華北極」の碑
「北極村」の入口
「北極村」を歩く