賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「旧満州走破行2004」(65)

10月11日(月)チャムス→同江(その3) 第21日目

 富錦の食堂「山東坤麺館」での昼食を食べ終えると、同江に向かってスズキQS110を走らせる。紅葉の道を行く。富錦から100キロほど走ると、黒竜江河畔の町、同江に到着だ。

 同江の広々とした町並みを走り抜け、「三江口」まで行く。

 三江口というのは黒龍江と松花江、ウスリー江の三大河川の合流点のこと。実際には同江で黒龍江と松花江が合流し、黒龍江とウスリー江はもう少し下流の撫遠で合流する。

 黒龍江と松花江の合流点には「三江口」の碑が建っているが、このあたりの黒龍江の川幅は2キロ以上もある。対岸のロシアが霞んで見える。

 松花江の源は北朝鮮との国境の山、長白山(朝鮮名白頭山)山頂の天池。天池から流れ出た松花江は旧満州(中国東北部)の幾多の川を集め、ハルビン、チャムスと流れ、同江で黒龍江に合流する。全長1840キロの大河だ。

 黒龍江河畔には「同三同路起点」の碑も建っている。この同三公路というのは同江から大連へ、大連港からはフェリーで山東半島の煙台港に渡り、上海、広州と通り、海南島の三亜へとつづく全長6000キロ余のルート。

 いかにも大陸を感じさせる「同三公路」ではないか。いつの日か、その全線をバイクで走ってみたい!

 三江口から同江の町に戻ると、中心街のホテルに泊まる。夕食は「火鍋」の専門店で。火鍋とはシャブシャブのことだ。羊肉のシャブシャブを腹いっぱい食べた。

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富錦から同江へ

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同江の町に入っていく

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「三江口」の碑

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黒龍江と松花江の合流点

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黒龍江のレストラン

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「同三公路起点」の碑

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夕食は羊肉のシャブシャブ

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さー、食べ頃です!