賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2008-01-01から1年間の記事一覧

海道を行く(3) 北海道編

(『ツーリングGO!GO!』2005年7月号 所収) 4月19日・4月20日 札幌→大成 走行距離427キロ 札幌ドーム近くの「北海道ホンダ」でXR250モタードを借りると、すぐさま「北海道一周」に出発した。海岸線をメインルートとし、反時計回り…

海道を行く(2) 関東編

(『ツーリングGO!GO!』2005年6月号 所収) 3月14日午前10時、東京・日本橋に立った。昨日までの曇天とはうってかわって天気は快晴。さすが「晴れ男、カソリ」。旅の相棒となるホンダCB1300SBのアクセルを軽くひとひねりして第1京…

海道を行く(1) 若狭・丹後編

(『ツーリングGO!GO!』2004年9月号 所収) 「よーし、若狭・丹後の海を味わい尽くしてやる!」 若狭湾の奥、小浜湾の海を目の前にしたとき、ぼくはそう叫んだ。右手には内外海半島、左手には大島半島。2つの半島にはさまれた小浜湾は波静かな海…

まぁた新カテゴリですか!

管理人です。 寒いですね。 皆様ご存知のとおり、こんな寒いなかカソリ御大は北海道をアドレスで旅しております。 いやー、すごいもんだ。 あまりに長期間にわたって西日本・東日本と旅をしていらっしゃるので、そろそろ記事の弾薬(備蓄用原稿)がなくなり…

秘湯めぐりの峠越え:第13回 三国峠編

(『アウトライダー』1995年5月号) 十勝川温泉の豪華温泉ホテル 釧路を出発点にしての、道東の峠越え&温泉めぐりを終え、また釧路に戻ってきた。釧路というのは、道東周遊の拠点としては、最適だ。 1994年10月13日、JR釧路駅前に峠越えの相…

カソリの峠越え(20) 中国編(3):鳥取・島根県境の峠 (Ridges in Chuugoku Region)

(『月刊オートバイ』1994年11月号 所収) 「京都→鳥取」の「山陰道の峠」、「鳥取→米子」の「鳥取の峠」にひきつづいての、山陰の峠越え第3弾は、「米子→松江」の「鳥取・島根県境の峠」だ。 鳥取県と島根県の境には中国山地から延びる山並みが、ゆ…

韓国縦断2005 写真(その6=この項終わり)

金日成の別荘に遊びに来た子供の頃の金正日(後列左から2人目) 「高遠統一展望台」のモニュメント 「高遠統一展望台」から眺める北朝鮮 「高遠統一展望台」から眺める朝鮮半島の名峰、金剛山 バイクで駆ける韓国3000キロ 単行本

韓国縦断2005 写真(その5)

束草の市場を歩く 昼食の冷麺 金日成の別荘 バイクで駆ける韓国3000キロ 単行本

韓国縦断2005 写真(その4)

昼食の「ビビンバップ(ビビンバ)」 38度線を越える 朝食。ずらりと皿が並ぶ バイクで駆ける韓国3000キロ 単行本

韓国縦断2005 写真(その3)

慶州の天文台 浦項の製鉄所に朝日が昇る 東海(日本海)の海岸に出る バイクで駆ける韓国3000キロ 単行本

韓国縦断2005 写真(その2)

国道沿いの食堂 白湯スープのソルロンタン 慶州の仏国寺の紫雲門 バイクで駆ける韓国3000キロ 単行本

韓国縦断2005 写真(その1)

下関港を離れていく 釜山港が近づいてくる 釜山港に上陸 いざ出発! バイクで駆ける韓国3000キロ 単行本

カソリの峠越え(19) 中国編(2):鳥取の峠 (Ridges in Chuugoku Region)

(『月刊オートバイ』1994年10月号 所収) 前回は「京都→鳥取」の「山陰道の峠」だったが、それにひきつづいて今回では「鳥取→米子」の「鳥取の峠」をお伝えしよう。 鳥取県は昔の国名でいうと、東半分が因幡、西半分が伯耆になる。1993年8月号か…

カソリの峠越え(18) 中国編(1):山陰道の峠 (Ridges in Chuugoku Region)

(『月刊オートバイ』1994年9月号 所収) 1994年の3月中旬に伊豆の林道で転倒し、右肩の鎖骨を折った…。その後、初めて旅立った峠越えだ。 また、オートバイに乗れるようになって、ほんとうにうれしかった。 「もう、大丈夫!」 ということで、「…

ユーラシア大陸横断(その5)ヒロック→ウランウデ

(『ツーリングGO!GO!』2002年11月号 所収) 2002年7月9日(火) 晴れのち曇り ヒロック→ウランウデ 346キロ 8時、朝食。パン、チーズ、スープ、デザートのアイスクリームを食べ、9時、出発。町のガソリンスタンドで給油。ロシア語で…

管理人より:カテゴリの表示順について(2)

以前、カテゴリの表示順を「古い順」にしたと書きましたが、その後自分でいろいろ使っていたところ、まだ現段階では「新着記事順」のほうが使いやすいと感じました。 連載風の記事で完結しているカテゴリがまだ少ない、ということが一因かと。 というわけで…

ユーラシア大陸横断(その4)チタ→ヒロック

(『ツーリングGO!GO!』2002年11月号 所収) 2002年7月8日(月) 曇りのち晴れ チタ→ヒロック 331キロ チタからはM55(国道55号)を行く。 モンゴルへとつづく大草原が地平線の果てまでもつづいている。プーンとハーブの匂いが漂…

ユーラシア大陸横断(その3)オブルチェ→ブラゴベシチェンスク

(『ツーリングGO!GO!』2002年11月号 所収) 2002年7月4日(木)雨 オブルチェ→ブラゴベシチェンスク 397キロ 8時、ザーザー降りの雨の中を出発。昨日にひきつづいてのきついダート。粘土質のダートでは、ツーッと滑り、ヒヤッとした…

ユーラシア大陸横断(その2)ダリネレチェンスク→オブルチェ

2002年7月3日(水)曇りのち雨 ダリネレチェンスク→オブルチェ 717キロ ウラジオストクでの2日間の遅れ(バイクの引き取りに手間取った)を取り戻すため、今日はハバロフスクの先のオブルチェまで走る。 8時にホテルのレストランで朝食を食べ、9…

ユーラシア大陸横断(その1)ウラジオストク→ダリネレチェンスク

(『ツーリングGO!GO!』2002年11月号 所収) 2002年7月2日(火)晴れ ウラジオストク→ダリネレチェンスク 423キロ ロシア税関のすべての書類がそろい、保税倉庫でバイクを引き取れたのは18時過ぎ。我ら「ユーラシア軍団」は、ヨーロ…

「ユーラシア大陸横断」、出発前日のメッセージ(2002年)

(『賀曽利隆ONLINE』より転載、2002年6月25日) 「道祖神」のバイクツアー、「カソリと走ろう!」シリーズの第7弾目、「ユーラシア大陸横断」に明日(※2002年6月26日)、出発します。 東京から富山の伏木港へ。 船でロシア・沿海州のザルビノ港に渡…

カソリの峠越え(17) 四国編(6):四万十川流域の峠 (Crossing Ridges in Japan: Shikoku Region)

(『月刊オートバイ』1995年9月号 所収) 「四国一周」の峠越え第6弾は、四万十川流域の峠。 四万十川下流の町、中村を出発点にして、まず最初は、支流の黒尊川流域の峠を越え、愛媛県の宇和島に出た。 次に、同じく支流の吉野川流域の峠、檮原川流域…

カソリの食文化研究所:第26回 中国編

(『ツーリングGO!GO!』2004年12月号 所収) 日本各地の麺を食べ歩いているカソリ、中国・済南の軽騎鈴木製110㏄バイク、QS110を走らせての「中国・東北部走破行」では、おおいなる興味を持って各地で麺を食べた。 食べるだけでなく、食…

秘湯めぐりの峠越え:第12回 美幌峠

(『アウトライダー』1995年4月号 所収) 釧路湿原の細岡展望台 知床半島の温泉めぐりを終えたあと、釧路から国道391号を北へ。RMXを走らせ、弟子屈(てしかが)に向かう。 国道391号は釧路湿原の東側を通っているが、ちょっと寄り道して、釧…

カソリの食文化研究所:第25回 仁賀保編

(『ツーリングGO!GO!』2004年11月号 所収) 秋田県の鳥海山麓、仁賀保の「キッチンさかなやさん」で、とれたての岩ガキを食べられるという情報をキャッチした。ここは「ツーリングマップル」にも出ている店。すぐさまスズキDR-Z400Sで…

カソリの食文化研究所:第24回 熊川編

(『ツーリングGO!GO!』2004年10月号 所収) 「鯖街道」で訪ねた若狭の熊川宿を再訪した。 京都・錦市場から若狭・小浜までの鯖街道を走ったときは、「若狭の鯖」で頭がいっぱいだった。「鯖、鯖、鯖…」と、まるで呪文を唱えるかのよに「鯖」を…

秘湯めぐりの峠越え:第11回 知床峠

(『アウトライダー』1995年4月号 所収) 和商市場でイクラ丼を食べる 1994年10月11日、「インドシナ一周10000キロ」を走ったバイク、スズキRMX250Sとともに、東京発釧路行きのフェリー、近海郵船の「サブリナ」号に乗った。 東京…

カソリの峠越え(16) 四国編(5):高知・愛媛県境の峠 (Crossing Ridges in Japan: Shikoku Region)

(『月刊オートバイ』1995年8月号 所収) 四国一周の峠越えの第5弾は、高知・愛媛県境の四国山脈の峠だ。 高知県の大豊町を出発点にし、高知・愛媛県境の四国山脈の峠を高知側から愛媛側へ、愛媛側から高知側へ‥‥と、ジグザグに越えていった。 このあ…

カソリの食文化研究所:第23回 京都→小浜編

(『ツーリングGO!GO!』2004年9月号 所収) 京都から若狭・小浜までの「鯖街道」を走ろうと、東京を午前5時に出発。スズキDR-Z400Sで東名→名神と駆け、午前11時には京都東ICに到着した。距離はちょうど500キロ。すぐさま京都市内…

「オーストラリア2周」後編:第3回 アリススプリングス→パース

※全行程7670キロ(ダート3本2912キロ) (『バックオフ』1997年5月号 所収) 大陸中央部のアリススプリングスは、オーストラリア・ダート・ルートのキーポイントのような町だ。 「すべてのダートはアリススプリングスに通ず!」 と、いっても…