ユーラシア大陸横断(その4)チタ→ヒロック
(『ツーリングGO!GO!』2002年11月号 所収)
2002年7月8日(月) 曇りのち晴れ チタ→ヒロック 331キロ
チタからはM55(国道55号)を行く。
モンゴルへとつづく大草原が地平線の果てまでもつづいている。プーンとハーブの匂いが漂ってくる。天然のハーブ園が。
草原にグラシを敷き、昼食を食べていると、なんと日本人チャリダーがモスクワ方向からやってきた。
坂下広重さん。
日本人初の自転車でのロシア横断をめざしていた。坂下さんはオホーツク海に面したマガダンまで走り、そこから飛行機でヨーロッパに戻ると、今度はアフリカを縦断し、ケープタウンを目指すという。
ものすごいパワーだ!
ヒロックへ。
ゆるやかな峠を越える。この何の変哲もない峠がオホーツク海に流れ出るアムール川と北極海に流れ出るエニセイ川の水系を分けている。
峠を越え、オホーツク海から北極海の世界へと入っていく。
といってもここはシベリアの内陸部。海からは2000キロも3000キロも離れている。
15時30分、ヒロックに到着。宿は警察の宿舎。バイクも警察のガレージであずかってもらう。
町を歩く。
シベリアとは思えないほど日差しが強く、暑い‥。店で冷えたビールを買い、木陰で飲んだ。
チタの駅前
ダートを走る
ヒロックに到着
シベリア鉄道のヒロック駅