シルクロード横断:第52回目 カッパドキア→アンカラ
2006年10月9日8時、カッパドキアのネブシェヒルを出発。名残惜しいカッパドキア。キジルイルマック川を渡る。アナトリア高原最大のこの川は首都アンカラの東側から黒海へと流れ出る。キジルイルマック(赤い川)川は、その名前とは違って、スーッと吸い込まれるような青い流れ。思わず源流のシバース近くのキジルダッグ峠の峠越えを思い浮かべるのだった。
地中海岸のアダナと首都アンカラを結ぶE90に合流し北へ。スズキDR-Z400Sのアクセル全開で、4車線のハイウエイを駆け抜ける。標高3200メートルのハサン山が見える。
やがてE90はトゥーズ湖の湖畔へ。そこで小休止。トゥーズ湖は琵琶湖の2・5倍ある大湖。塩湖で一面、真っ白。干上がった塩の上をどこまでも歩いていける。幻想的な世界。湖岸を離れ水際ギリギリまで歩いていくと、一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなるような不思議さを感じる。
E90沿いのレストランでピラフと肉団子の昼食を食べ、14時、首都アンカラに到着。カッパドキアから310キロ。我々の泊まったホテルは郊外の「オリンピックパークホテル」。体育館がある。そこで久クン、慎吾クン、良輔クン、それとメカニックと小島さんと一緒になってサッカーをした。
気持ちの良い汗をかいたところでアンカラの中心街へ。旧市街のウルス広場から市場を歩く。果物売場ではブドウやザクロがうまそう。魚売場は威勢がいい。その種類も量も多い。黒海からも地中海からも遠く離れた高原の町アンカラで、市場にこれだけの魚が並んでいるというのは、トルコ人が魚が好きだという証明のようなものだ。
チーズがドサッと山積みされている。米売場には何種もの米が並んでいる。トルコ人は日本人と同じようによく米を食べる。
「私たちはヨーロピアン(ヨーロッパ人)でもないし、アラビアン(アラブ人)でもない。ターキッシュ(トルコ人)だ」
と胸を張るトルコの人たちだが、我々日本人と同じように魚が好きで、よく米を食べるという国民性を見ると、
「あー、同じアジア人だ!」
と、ぼくは感動してしまうのだ。
管理人コメント:
またしても「クズル~」などの地名が。これも正確な読み方があったら、ぜひご教示ください!
カボチャの種をとる女性たち
出会った母子
トゥーズ湖。ここは真っ白な世界!
アンカラの市場歩き