賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

岬めぐり18:日ノ岬(和歌山)

正面に日ノ岬 日ノ岬の灯台 18、日ノ岬神社(和歌山)10月4日 御坊から日ノ岬に向かったが、岬近くの三尾は「アメリカ村」で知られている。紀伊半島最西端の岬。晴れていれば四国の伊島や本土の山々が見えるが、あいにくの天気でまったく見えず。 泊ま…

岬めぐり17:潮岬(和歌山)

潮岬の本州最南端碑 潮岬灯台 岬突端の風景 御崎神社 17、潮岬(和歌山)10月4日 広々とした園地の端に「本州最南端碑」が建っている。そこから黒潮の海を眺める。次に岬の灯台に登り、その上から本州最南の風景を楽しむ。 最後に潮御崎神社に参拝。「…

岬めぐり16:御座岬(三重)

岬への入口 岬の突端 岬の突端にまつられている石仏 岬近くの御座漁港 16、御座岬(三重)10月4日 まさに「志摩、ここに尽きる」といった英虞湾出口の岬。岬に護られるようにして御座漁港がある。岬は天然の大防波堤。岬と漁港がセットになっているケー…

岬めぐり15:大王崎(三重)

岬の灯台 同上 灯台から波切の町並みを一望 岬突端の岩場 15、大王崎(三重)10月4日 波切漁港から岬の灯台まで歩いたが、その途中には売店が軒を連ねる。そこでは海草や干物、干しイカなどを売っている。真珠を売る店も多い。そのうちの一軒で食べた「…

岬めぐり14:伊良湖岬(愛知)

伊良湖岬の灯台 伊良湖港からフェリーで鳥羽へ 船上から見る伊良湖岬 同上 14、伊良湖岬(愛知)10月4日 岬近くの「ホテル黒潮」に泊まり、翌朝は太平洋に昇る朝日を見た。驚いたのは大勢のバードウォッチングの人たち。手に手に超望遠レンズのカメラや…

岬めぐり13:御前崎(静岡)

静岡県最南端の御前崎 海岸段丘上に建つ灯台 御前崎の海岸線を行く 13、御前崎(静岡)10月3日 ここは静岡県の最南端。伊豆半島最南端の石廊崎よりも南になる。海岸段丘上には灯台。岬近くの御前崎港はすっかり変り、今では自動車の積み出し港。広大な…

岬めぐり12:大瀬崎(静岡)

岬の先端には神秘的な神池がある 12、大瀬崎(静岡)10月3日 ここは「富士見岬」で富士山がきれいに見える。この日は天気は晴天だったが、残念ながら雲に隠れていた。写真の岬の背後に見えているのは愛鷹山。 岬周辺の湾内の砂浜は海水浴場になっている…

岬めぐり11:出逢い岬(静岡)

出逢い岬の展望台 出逢い岬からは戸田の町並みを一望 11、出逢い岬(静岡)10月3日 戸田湾出口の岬で、ここは絶景岬。対岸の御浜岬がよく見えるし、戸田湾、戸田港、戸田の町並み、戸田湾に迫る西伊豆の山々を一望する。 山々が海に迫り、小さな湾が連…

岬めぐり10:御浜岬(静岡)

戸田湾に突き出た御浜岬 岬先端の松林 10、御浜岬(静岡)10月3日 岬の先端は松林。その中に「造船郷土資料博物館」がある。ここは一見の価値あり。思わぬ日本の近代史の一面を見ることができる。 この御浜岬は天橋立のようなもので、対岸から見下ろす…

岬めぐり9:旅人岬(静岡)

土肥温泉近くの旅人岬 海に迫る西伊豆の山々 9、旅人岬(静岡)10月3日 土肥温泉の温泉街を過ぎた先にある。大人気の恋人岬のように人気の岬となるかどうか…。我ら旅人にはちょっと気恥ずかしい恋人岬よりも旅人岬の方に心ひかれるものがある。県道17…

岬めぐり8:恋人岬(静岡)

恋人岬の「金の鐘」 岬の展望台の「愛の鐘」 岬突端の大岩 恋人岬近くの「だるま寺」の大だるま 8、恋人岬(静岡)10月3日 人気の恋人岬だけあって、朝からカップル&団体さんですごいことになっていた。中国人のツアーも。熱々のカップルは「金の鐘」、…

岬めぐり7:黄金崎(静岡)

朝日を浴びた黄金崎 岬に建つ三島由紀夫の文学碑 岬の案内図 黄金崎のプロピライトの説明板 7、黄金崎(静岡)10月3日 ひと晩、松崎温泉の国民宿舎「伊豆まつざき荘」に泊まり、西伊豆の海岸線を北上。西伊豆岬めぐりの第1番目が黄金崎。朝日を浴びた黄…

岬めぐり6:石廊崎(静岡)

下田駅前から石廊崎へ 伊豆半島最南端の石廊崎 岬周辺の海岸線 岬の灯台の案内板 6、石廊崎(静岡)10月2日 伊豆急の下田駅前からはアドレスのアクセル全開で伊豆半島最南端の石廊崎へ。岬というのは暗くなったらまったく意味がない。で、石廊崎の漁港か…

岬めぐり5:爪木崎(静岡)

「水仙の岬」で知られる爪木崎 爪木崎近くの下田湾 5、爪木崎(静岡)10月2日 水仙の季節だと大勢の観光客が押しかける爪木崎だが、この季節は訪れる人もまばら。駐車場もガラガラだった。それだけに寂しさを感じさせる岬となった。稲取岬がよく見えた。

岬めぐり4:稲取岬(静岡)

稲取岬の灯台 稲取岬から見える伊豆七島 岬の神社に奉納されている「どんつく祭」のご神体 岬に建つ鳥羽一郎の「愛恋岬」の歌碑 4、稲取岬(静岡)10月2日 稲取温泉の温泉街に隣あった岬。ここからは伊豆七島の島々がはっきりと見えるのだが、この日は伊…

岬めぐり3:真鶴岬(神奈川)

岬近くの真鶴漁港 岬の突端から眺める三ツ石 岬の写真を撮る美女一人 岬近くの「原忠」で食べた「まごとろ丼」 3、真鶴岬(神奈川)10月2日 東海道線の真鶴駅前から真鶴半島に入っていく。真鶴漁港でアドレスを停め、丹沢の山々を眺める。岬周辺は鬱蒼と…

岬めぐり2:剣崎(神奈川)

岬の南端 東京湾に突き出た岩場 同行のみなさんと 剣崎の灯台 2、剣崎(神奈川)10月1日 久里浜、浦賀と通り、三浦半島突端の剣崎へ。まずは断崖の下の海岸に出、同行のみなさんと磯遊びをして、そのあと高台上の灯台へ。水平線は霞み、伊豆大島は見えな…

岬めぐり1:観音崎(神奈川)

2008年11月12日、「60代編日本一周」の「西日本編」から帰ってきました。 42日間の「西日本編」。125ccのスクーター、スズキ・アドレスV125Gで10171キロを走り、その間では主な岬の63岬に立ちました。それら63岬を写真で紹介…

『アフリカよ』(1973年7月31日・浪漫)第一章(その7)

別れ 夕方、ルイス離岸。そうしていよいよロレンソマルケスヘ。ぼくたちの目的地は近い。海路の終りを二日後にひかえた演芸会は、忘れることができない。演芸会とは、台湾、韓国、沖縄、ブラジル、日本の各グループにわかれ、それぞれいろいろな芸を披露する…

『アフリカよ』(1973年7月31日・浪漫)第一章(その6)

南シナ海をこえて 北回帰線を越え南シナ海に入り、船は香港にむかう。水平線のむこうに、かすかに中国大陸が見える。漁をしているのであろう、独特の帆をつけた小舟がたくさん見える。 昼食を知らせる鐘の音で目をさます。船は香港に近づいていた。九竜(ク…

『アフリカよ』(1973年7月31日・浪漫)第一章(その5)

ルイス号の人びと 還らぬ旅 船は日本の南岸ぞいに西行している。乗客は約一〇〇人のブラジルヘ移民する台湾の人たち。日本で一年間の農業実習を受けた四人の日系ブラジル人、南米を旅しようとしている五人の日本人学生、それに、モザンビークで下船するぼく…

60代編日本一周のカソリからメール届きました

以下、メールからの引用です。 ~~~~ 昨夜、「西日本編」から帰ってきました。 「東日本編」の出発は11月20日を予定しています。 それまでに、「西日本編」の63岬の写真を順次、 送りますね。 題して「日本一周・岬めぐり」。

カソリの1万円旅(6):東京⇔鹿児島、1万円バイク旅

(『旅』1998年7月号 所収) 今回の“1万円旅”ではカソリ、その究極に挑戦だ。 50ccバイクのカブを走らせ、「東京-鹿児島」間を往復してみようと思うのだ。 ゴロ合わせではないが、往路を国道1号→2号→3号と走り鹿児島まで行き、復路で国道10号→9号…

『アフリカよ』(1973年7月31日・浪漫)第一章(その4)

準備はできた しかし計画というものはそういうものだろう。いつまでも気をおとしてばかりはいられない。秋が深まるにつれて準備は急ピッチで進んでいく。問題点が、いくつかあった。船や外貨、オートバイ、カルネ(オートバイの無税通関手帳)などである。船…

『アフリカよ』(1973年7月31日・浪漫)第一章(その3)

大学はやめだ 入試の結果はさんざん。前野は受かっていたが、Yとぼくは落っこち。ぼくたちの“アフリカ計画”は大きな試練に立たされる。ぼくはこの計画を別にしても、絶対に浪人したくはなかった。浪人したくなかったばっかりに、成績がびりっかすになってし…

『アフリカよ』(1973年7月31日・浪漫)第一章(その2)

アフリカヘ行こう 夏だった。ぼくたちは海にむかっていた。同級の前野幹夫とYとNと、食料やテントをかついで出かけるのは毎年のことだったが、そのときは違っていた。「大学受険」という重しが誰の上にものしかかっていて、その話題を避けようとするかのよ…

カソリの食文化研究所:第21回 札幌編

(『ツーリングGO!GO!』2004年7月号 所収) スズキDR-Z400Sで道央道を疾走し、札幌に到着すると、札幌一番の繁華街「すすきの」に直行。といっても目指すのはネオンがまぶしい歓楽街の方ではなく、札幌ラーメンの本場の「ラーメン横丁」…

『アフリカよ』(1973年7月31日・浪漫)第一章(その1)

1 わからない明日を求めて 出発まで 岸壁を離れた 雨はやんでいた。 ひくく垂れた雲、重い汐風、黒いオランダ移民船の舷側。紙テープと叫び声。船は動くともなく岸壁との間に水をおき、ひろげてゆく。肉親と友だちはすでに陸の上にいる黒い影、どんどん引き…

カテゴリの記事一覧を「投稿順」(古い順)にしました。

こんにちわ、管理人でございます。 記事数の増加に伴い、過去からの記事をどうしたら読みやすくできるか、悩みどころです。 とりあえず「食文化西原」なども完結しているので、各カテゴリから入ったら投稿順(=古い順)に表示するように変更しました。 ただ…

カソリの1万円旅(5):日本橋→出雲崎、一気歩き300キロ!

(『旅』1994年6月号 所収) 1994年3月10日14時、ぼくは東京・日本橋の日本国道道路元標の前に立った。ザックを背負い、カメラの入ったバックと水筒を肩にかけ、ジャンパーにジーンズという格好。これから新潟の出雲崎を目指して歩くのだ。地図を…