賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2009-01-01から1年間の記事一覧

■告知■スガワラユウコ画伯の展覧会

管理人より: わがカソリブログでもお世話になっている鬼才イラストレイターにして歌手・スガワラユウコ氏が、年明けに東京・茅場町あたりで合同展をするらしい。 http://sugalog.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/exhibitions-e3f.html ご興味のあるかたはゼ…

東海道53次(往路編)50

第42番目・桑名宿(愛知)4月4日 名古屋では繁華街錦の「東横イン」に泊まり、翌日は名古屋城を見たあと国道1号で桑名へ。途中、木曽川の河口に立った。 愛知県から三重県に入り、11時30分、桑名に到着。町の入口、国道1号沿いのラーメン店「伝丸…

東海道53次(往路編)49

第41番目・宮宿(愛知)4月3日 国道1号で名古屋の市街地に入っていく。鳴海宿からは町つづきのようなもの。 国道19号にぶつかるところには熱田神宮。名古屋の東海道の宿場は宮宿で、熱田神宮の門前になる。宮宿というのは東海道の宿場町であり、熱田…

東海道53次(往路編)48

第40番目・鳴海宿(愛知)4月3日 池鮒附宿から国道1号で国境の境川を渡り、三河から尾張に入っていく。国道23号との分岐を過ぎたところで、国道1号から旧東海道に入っていく。そこには阿野の一里塚。道の両側に一里塚が残っている。 名鉄の中京競馬…

東海道53次(往路編)47

第39番目・池鮒附宿(愛知)4月3日 岡崎宿では岡崎城から旧東海道を走り、八丁味噌の工場前を通って国道1号に出た。矢作川を矢作橋で渡り、すぐに国道1号の北側の旧東海道に入った池鮒附宿に近づくと、見事な松の並木道になる。500メートルほどに渡…

東海道53次(往路編)46

第38番目・岡崎宿(愛知)4月3日 国道1号で岡崎宿に入っていった。岡崎宿といえば岡崎城。駐車場にスズキ・アドレスV125Gを停めると、大手門から岡崎城に入っていった。 岡崎城は徳川家康の居城だった。三河で生まれた家康はここから浜松城→江戸城…

東海道53次(往路編)45

第37番目・藤川宿(愛知)4月3日 赤坂宿から旧東海道を行き、国道1号に合流。名鉄の本宿駅前からまた旧東海道に入り、藤川宿に向かったが、本宿には一里塚跡碑があり、徳川家康が幼年期を過ごした法蔵寺がある。ここはまた近藤勇の首塚のある寺としても…

東海道53次(往路編)44

第36番目・赤坂宿(愛知)4月3日 御油宿からは旧東海道を行く。スズキ・アドレスV125Gで御油の松並木を走り抜けると、あっというまに赤坂宿に到着だ。その間の距離は2キロもない。東海道53次の中では一番、近い2つの宿場。 赤坂宿の「赤坂紅里…

東海道53次(往路編)43

第35番目・御油宿(愛知)4月3日 豊橋から国道1号を行く。豊川を渡り、平行して走る名鉄の国府駅を過ぎた追分の交差点で、旧東海道の御油宿に入っていく。 この追分というのは東海道と姫街道の分岐。姫街道は東海道の脇往還で、三河と遠州の国境の峠、…

東海道53次(往路編)42

第34番目・吉田宿(愛知)4月3日 二川宿からは旧東海道を走り、豊橋の中心街に入っていった。そこが東海道の吉田宿。 豊橋市役所に隣接した豊橋公園へ。満開の桜のしたでは花見の宴会。吉田宿は城下町で、吉田城跡が豊橋公園になっている。 吉田城から見…

東海道53次(往路編)41

第33番目・二川宿(愛知)4月3日 白須賀宿を出るとじきに県境を越え、愛知県に入る。旧国でいえば遠江と三河の境で、境川が三遠の国境になっている。 国道1号で豊橋へ。その手前で国道1号をわずかに北に入ったところに二川宿がある。本陣跡や旅籠の「…

東海道53次(往路編)40

第32番目・白須賀宿(静岡)4月3日 いよいよ静岡県内最後の白須賀宿にやってきた。旧東海道沿いの畑では菜の花が咲いていた。元白須賀から潮見坂を登ると、展望台からは遠州灘が見える。 潮見坂公園跡(今は中学校になっている)は徳川家康が茶室を造り…

東海道53次(往路編)39

第31番目・新居宿(静岡)4月3日 かつての東海道は舞坂宿から新居宿へ、浜名湖の湖上1里(約4キロ)を「今切渡船」で渡った。浜名湖は琵琶湖の「近つ淡海」に対して「遠つ淡海」。それが近江に対して遠江(遠州)の国名になった。 新居宿には新居関所…

東海道53次(往路編)38

第30番目・舞坂宿2(静岡)4月3日 弁天島から舞坂宿に戻ると、まずは浜名湖の出口の今切に向かう。ここは明応7年(1498年)の大地震で決壊し、遠州灘とつながったところ。今は国道1号の浜名バイパスの大橋が今切をまたいでいる。 舞坂宿に戻ると…

東海道53次(往路編)37

弁天島(静岡)4月3日 弁天島の旅館「あみ住」の朝食にはうなぎが出た。「うなぎ大好き!」のカソリは「おー!」と喜びの声を上げて朝食をいただく。 旅館「あみ住」を出発すると、浜名湖の小島、弁天島をぐるりとまわる。国道1号沿いには弁天島温泉の高…

東海道53次(往路編)36

第30番目・舞坂宿(静岡)4月2日 浜松宿から国道257号(旧国道1号。今は浜松バイパスが国道1号になっている)→国道1号で舞坂宿へ。夕暮れの舞阪漁港でアドレスを停める。 舞坂宿の「坂」は今は「阪」を使っている。大阪の「坂」と「阪」のようなも…

東海道53次(往路編)35

第29番目・浜松宿(静岡)4月2日 見附宿(磐田)から天竜川を渡って浜松宿に入っていく。国道1号の天竜川にかかる新天竜川橋がすごい。片側4車線。往復8車線というのは日本の国道では最大の車線数。 浜松といえば浜松城。ちょうど桜が満開で、その桜…

東海道53次(往路編)34

第28番目・見附宿(静岡)4月2日 磐田市の中心街が見付。国道1号旧道(新道は磐田バイパスで新旧2本の道が国道1号になっている)の見付の交差点から磐田駅にかけてのあたりが東海道見附宿の中心だった。遠江国の国分寺跡があり、式内社(延喜式内社)…

東海道53次(往路編)33

第27番目・袋井宿(静岡)4月2日 袋井宿は東海道53次の中間点。ということで町を上げて「東海道どまんなかふくろい」を掲げてキャンペーン中。 旧国道1号の1本南、町中を貫く道が旧東海道になる。袋井から北に行った森には遠州の一の宮、小国神社が…

東海道53次(往路編)32

第26番目・掛川宿(静岡)4月2日 日坂宿から掛川宿へ。国道1号の道の駅「掛川」で昼食。にぎわうレストランで「茶そば」(350円)を食べ、茶の一大産地の掛川を味わった。そして掛川の町中に入っていく。 掛川は太田氏5万石の城下町。掛川城の大手…

東海道53次(往路編)31

第25番目・日坂宿(静岡)4月2日 小夜の中山を下っていくと日坂宿に入っていく。国道1号の1本西側の道が旧東海道。そこには旧本陣跡があるし、古い家並みも残っている。 日坂宿を出て国道1号に合流するところには事任八幡宮。樹齢千年の杉の巨木がそ…

東海道53次(往路編)30

小夜の中山(静岡)4月2日 金谷宿を出ると、東海道の難所、小夜の中山を登っていく。小夜の中山峠は箱根峠、鈴鹿峠と並ぶ「東海道の三大難所」といわれてきた。 国道1号の小夜の中山トンネルの近くには伝説の「夜泣石」がある。そのすぐ下の茶店では夜泣…

東海道53次(往路編)29

第24番目・金谷宿(静岡)4月2日 大井川にかかる大井川橋を渡って金谷宿に入る。金谷側にも川越の場所、八軒屋橋の川越場跡が残されている。大井川鉄道の新金谷駅ではSLが見られる。 金谷駅前から国道1号へ。坂道を登っていくと、牧ノ原台地へとつづ…

東海道53次(往路編)28

第23番目・島田宿(静岡)4月2日 藤枝宿から島田宿に入っていく。東海道線の島田駅前でアドレスを停め、一休みしたあと、旧東海道沿いの島田宿を走り抜けていく。 ここには東海道を偲ばせるものは残っていないが、「越すに越されぬ大井川」の川越の地点…

東海道53次(往路編)27

第22番目・藤枝宿(静岡)4月2日 藤枝宿は旧東海道沿いに家並みが長く、長く延びている。ここには本陣が2軒、旅籠が37軒もあったという大きな宿場町だ。 東海道がらみの史跡は残っていないが、今でも藤枝宿の宿場町が藤枝の商店街になっている。 旧東…

東海道53次(往路編)26

第21番目・岡部宿(静岡)4月2日 宇津ノ谷峠を下っていくと岡部宿。岡部宿の入口には旅籠「柏屋」の資料館がある。 旧国道1号の1本南が旧東海道。カラー舗装した道を行く。その両側の家並みには東海道の風情が漂う。 岡部は東海道線のルートから外れた…

東海道53次(往路編)25

宇津ノ谷峠(静岡)4月25日 丸子宿を出ると、前方に立ちふさがる山並みに向かっていく。その山並みを越える峠が宇津ノ谷峠だ。 国道1号から旧道に入り、峠下の宇津ノ谷の集落に入っていく。ここには旧東海道の面影が色濃く残っている。 旧国道1号の大正…

東海道53次(往路編)24

第20番目・丸子宿(静岡)4月2日 府中宿から東海道名物・安倍川餅の安倍川を渡り、国道1号から左に入ると丸子宿。旧東海道を走り、町並みを抜け出るあたりに、同じく東海道名物・「とろろ汁」の「丁子屋」がある。残念ながらまだ時間が早く、やっていな…

東海道53次(往路編)23

第19番目・府中宿(静岡)4月2日 府中は今の静岡で、駿府ともいわれた。静岡の地名は、浅間神社の裏手から北に延びる賤機(しずはた)山に由来する。 宿場町であり、城下町の府中の中心は駿府城。今も静岡の中心で、石垣と堀などが残っている。今の静岡…

東海道53次(往路編)22

第18番目・江尻宿(静岡)4月2日 江尻は今の清水。清水駅の近くには「江尻東」とか「江尻大和」といった交差点の地名表示に「江尻」が残っている。ここは本陣2軒、脇本陣3軒という大きな宿場だったが、今の清水には東海道の面影はほとんど残っていない…