「青春18きっぷ2010」(4)
東京駅からは山手線の外回り電車に乗り、「東京→東京」で東京の都心部を一周。その途中では品川、新宿、池袋、上野、とターミナル駅での下車を繰り返した。
品川駅は東海道新幹線の品川駅の完成以降、劇的に変った。東京の新たな玄関口になった感がある。リニア新幹線が開通したあかつきにはここが始発駅になる。
新宿駅はぼくが一番よく使う駅。いつもの見慣れた南口の小田急線の乗り換え口が、今日はじつに新鮮に見える。さすが日本一の乗降客数の新宿駅だけあって、とくに山手線のホームは混みあっている。
池袋駅はおりるたびになつかしさを感じてしまう。小学校に入り前は、池袋から出る東上線の常盤台駅近くに住んでいたので、よく父に連れられ、池袋から山手線に乗った。幼い頃のカソリ、山手線が大好きだった。きっと父に無理をいったのだろう、「池袋→池袋」で山手線を一周したことが何度もある。
4歳、5歳の頃には、「池袋、目白、高田馬場…」と山手線全線の駅名をおぼえ、それを祖父にいうたびに5円玉とか10円玉をもらった。大きくなったら「山手線の運転手になるんだ!」というのが、ぼくの小学校の3、4年生頃まで持ちつづけた夢だった。小学校の5、6年生になると夢は中央アジアの探検家に変り、中学生になると夢は消えた…。
上野駅では大連橋通路を歩き、東京駅に戻った。これで「東京→東京」の山手線の全線完乗。今日5本目の完全乗車路線になる。
東京駅では丸の内南口に出る。そして師走の風に吹かれながら丸の内側の駅前ビル群の夜景を眺めた。
京葉線の地下ホーム口
東京駅の南通路
品川駅に到着
品川駅の新幹線の改札口
新宿を発車
上野に到着