賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

ユーラシア大陸横断(8)サヤンスク→タイシェット

 (『ツーリングGO!GO!』2002年11月号 所収)

2002年7月12日(金)曇のち晴 サヤンスク→タイシェット 408キロ

 8時朝食。ポリッジを食べる。

 9時出発。

 サヤンスクから62キロ地点のクィトゥンという町を過ぎるとダートに入る。M53のダートなので、道幅は広い。バスや大型トラック、乗用車が猛烈な土ぼこりを巻き上げて走る。そんなダート区間が何区間かあった。ダートの合計は約80キロ。

 昼食は草原で。シートを広げ、カップヌードルとパン&イワシの缶詰。

 M53はシベリア鉄道に沿っている。シベリア鉄道の駅前で小休止。そこで6輪駆動のバスを見る。

 タイシェットに到着したのは18時。

 シベリア鉄道タイシェット駅の駅前ホテルに泊まる。ピルメニ(水餃子)とオリーブ入りサラダの夕食のあと、タイシェット駅に行く。

 ちょうどモスクワ発北京行きの12両編成の列車が到着した。ウランウデからモンゴルのウランバートルを経由して北京まで行く列車。最後尾の1両はハルビン行きだった。この車両はチタから中国国境のマンチューリを経由してハルビンまで行く。そんな列車を見ると、無性に乗ってみたくなった。

 ホテルに戻ると、カフェでビールを飲む。ターニャとイラ、2人のロシア人女性と一緒になった。ぼくはターニャにすっかり気に入られたようで、手をつかまれ、スピーカーから流れてくる音楽に合わせて彼女と踊った。

 夜がふけてきたところで、ターニャに「ドスビダーニア(さよなら)」といって部屋に戻ろうとした。するとターニャは「まだ、帰っちゃダメよ」といって、ぼくをギュッと抱きしめる。豊満な胸をゴリゴリッと押しつけてくる。そして「ブチュッ」という感じでキスするのだ。まわりのギャラリーはやんやの喝采。

 名残おしかったが、そんなターニャと別れて部屋に戻った。すると今度は蚊の猛攻。

 タイシェットの夜は、まさに天国と地獄。

1747、朝食のポリッジ

朝食のポリッジ

1748、M53のダート区間

M53のダート区間

1752、夕食のピルメニ

夕食のピルメニ

1754、タイシェット駅

タイシェット駅

1756、モスクワ発北京行きの列車

モスクワ発北京行きの列車

1757、タイシェット駅前の蒸気機関車

タイシェット駅前の蒸気機関車

管理人コメント:

さっさと挿さないから刺されるんですよ。。。おっと!(撤収!)