賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

ユーラシア大陸横断(9)タイシェット→クラスノヤルスク

 (『ツーリングGO!GO!』2002年11月号 所収)

2002年7月13日(土)晴午後雷雨 タイシェット→クラスノヤルスク 409キロ

 8時、ピロシキ&紅茶の朝食。

 9時、出発。M53でクラスノヤルスクに向かう。

 カンスクで給油。地元の人たちのの給油を見ていると、満タンにすることはほとんどない。5リッターとか10リッター、入れている。それもオクタン価80ぐらいのガソリンを入れる。

 草原でのピクニッックランチ。パン&サディーンの缶詰、それとトマト&キューリ。

 タイシェットから400キロ余りを走ってクラスノヤルスクに着いたのは17時30分。クラスノヤルスクは人口100万人を超える大都市。高層の「クラスノヤルスクホテル」に泊まる。ホテル前の広場には噴水。市民の憩いの場になっている。コカコーラとペプシコーラの大きな看板。シアターもある。若い女性たちはスケスケルック。下着が透けて見える。というよりも誇示しているかのよう。

 夕食はホテル近くのレストラン。ライス、サーモン、ハム、ソーセージの夕食。デザートはケーキ。飲み物は紅茶。ロシアでは紅茶がよく飲まれる。

 夕食後、エニセイ川の川沿いの道を歩く。

 北極海に流れ出るシベリアの大河、エニセイ川は全長4130キロ。クラスノヤルクは北極海から3000キロ近くの内陸なのに、エニセイ川の川幅は1キロ以上もある。堂々とした大河の風格だ。

 大河というのは夢をかきたてるもの。またいつの日か、シベリアにやってきて、エニセイ川の川船を乗り継いで、シベリアの奥地まで旅してみたい、と「シベリア大河紀行」への想いを馳せた。

1764、シベリアの町。柵内のジャガイモ畑には白い花が咲いている

シベリアの町。柵内のジャガイモ畑には白い花が咲いている

1766、シベリアの原野は花の季節

シベリアの原野は花の季節

1767、国道を離れてのダートラン

国道を離れてのダートラン

1765、クラスノヤルスクの町並み

クラスノヤルスクの町並み