賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

秘湯めぐりの峠越え(57)谷峠編(石川・福井)

 (金沢→勝山693キロ・取材日2000年7月6日)

 出発点は北陸の古都、金沢。そこから国道157号で谷峠に向かった。

 スズキDJEBEL250GPSバージョンを走らせ、その間では鶴来温泉を第1湯目に、白山麓の白山温泉まで8湯の温泉に入った。

 秘湯の岩間温泉にも足を延ばした。ここは断崖上の道が大崩落し、3年近くも休業していた。まだ温泉に入れるような状態ではなかったが、一軒宿「山崎旅館」のご主人がせっせと温泉宿再開に向けて宿の手入れをしていた。営業が再開されたら、ぜひとも入りにいこう。

 石川・福井県境の谷峠のトンネルを抜け、福井県側の勝山市に入ると、恐竜の像が建っていた。今、勝山は恐竜ブームで沸いている。昭和63年に谷峠下の北谷で恐竜の歯の化石が発見されてからというもの、恐竜の骨や足跡などの化石が続々と発見されている。勝山は“恐竜王国”なのだ。

 福井県側の杉山温泉、勝山温泉の2湯に入り、勝山の中心街に出た。

■谷峠編で入った温泉一覧■

1、鶴来温泉「さわだ旅館」(入浴料500円)石の湯船。無色透明の肌にやわらかな湯

2、めおと岩温泉(入浴料250円)ガラス張りの明るい大浴場。地元民の憩いの場

3、白山杉の子温泉(入浴料300円)湯が太いパイプから勢いよく流れ出ている

4、大門温泉「大門温泉センター」大浴場からの眺めがすごくいい。手取川の谷間の風景

5、中宮温泉「山田旅館」(入浴料500円)緑がかった湯の色。風情のある木の湯船

6、白山一里野温泉「温泉センター天領」(入浴料700円)大岩を組んだ露天風呂

7、白峰温泉「総湯」2つの湯船。ひとつは深め。豪快に湯の流れ落ちる打たせ湯がいい

8、白山温泉「永井旅館」すぐ前には白山の「一ノ瀬ビジターセンター」がある

9、杉山温泉「杉山鉱泉」国道から3キロほど山中に入ったところにある。谷峠の秘湯

10、勝山温泉「温泉センター水芭蕉」大浴場の湯につかり、大広間でゴロ寝。食堂あり