賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2008-08-05から1日間の記事一覧

甲武国境の山村・西原に「食」を訪ねて(その23)

(『あるくみるきく』1986年10月号 所収) サトイモの詩 まずはサトイモの詩である。 西原で栽培されているイモ類はサトイモ、ジャガイモ、サツマイモ、それとナガイモだが、サトイモの重要度が群を抜いている。ここでは単にイモといえばサトイモを指…

甲武国境の山村、西原に「食」を訪ねて(その22)

(『あるくみるきく』1986年10月号 所収) 芋の詩(うた) 西原・下城の脇坂芳野さんは「雑穀の詩」だけではなく、次のような「芋の詩」もつくっている。 芋には長い ひげがある むしって桶で こすられて でっかい鍋に しお味で ひじろに掛かかる おか…

甲武国境の山村、西原に「食」を訪ねて(その21)

(『あるくみるきく』1986年10月号 所収) 西原のソバ 西原では年2回、ソバをつくっている。 4月に種を播き7月に収穫する「ナツソバ」と、8月から9月にかけて種を播き10月から11月にかけて収穫する「アキソバ」がある。 ナツソバは粒がとがっ…

甲武国境の山村、西原に「食」を訪ねて(その20)

(『あるくみるきく』1986年10月号 所収) シコクビエ(その3) シコクビエで興味深いのは、その栽培の過程で、イネと同じように移植することだ。 シコクビエの栽培法は次のようなものである。 4月から5月にかけて、表面をならした苗床に種を播き、…

甲武国境の山村、西原に「食」を訪ねて(その19)

(『あるくみるきく』1986年10月号 所収) シコクビエ(その2) 私が初めてシコクビエの饅頭を口にしたのは、下城の降矢静夫さんのお宅であった。 降矢さんは雑穀の味が忘れられないので、何としても種を保存しておきたいので、ということで毎年、雑…

カソリの峠越え・2007年 (Crossing Ridges in Japan)

この年に越えた峠は159峠 初めての峠は20峠 山伏峠(埼玉)1月10日・4 1577 杉ノ峠(埼玉)1月11日 中山峠(群馬)1月12日・5 入山峠(群馬・長野)1月13日・8 車坂峠(長野・群馬)1月13日・5 野尻坂(長野)1月18日・13 …

シルクロード横断:第35回 サマルカンド→トルクメナバード

2006年9月21日9時30分、ウズベキスタンのサマルカンドを出発。 前夜は激しい下痢に見舞われ、けっこう辛い旅立ちとなった。中国の天津を出発して以来、初めての下痢。カソリの「鉄の胃袋」もダウン…といったところだ。下痢にやられながらも、街道…