「鵜ノ子岬→尻屋崎2012」(24)
国道45号で釜石へ。
町の入口にある「釜石大観音」(拝観料500円)を見に行く。ここは震災直後から営業している。展望台からは釜石湾を一望。湾口の防波堤は見るも無惨に破壊されている。
この湾口防波堤は1200億円もの巨費を投じて2009年に完成。ギネスにも認定された世界最大水深63メートルの防波堤は完成後、わずか2年で全壊したのだ。
釜石駅前から釜石の中心街を走り抜けて釜石港へ。地盤が沈下した影響で釜石港周辺はかなりの地域が浸水したままだ。
そんな釜石港の堤防を突き破って3000トン級の大型貨物船、パナマ船籍の中国船「アジアシンフォニー」が乗り上げた。各地の乗り上げ船は今回の大津波を象徴しているが、その中にあって最大の大物、釜石港の「アジアシンフォニー」は2011年10月、日本最大級のクレーン船によって吊り上げられ、海に戻された。
しかし釜石港の現状は復興にはほど遠いもので、閉鎖された港内にV-ストロームでは入れなかった。
白亜の釜石観音
破壊された釜石湾の湾口防波堤が見える
釜石の中心街を行く
浸水した釜石港
2011年6月12日の釜石
2011年6月12日の釜石港