賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

2008-07-05から1日間の記事一覧

カソリが選ぶ「ニッポン郷土料理」(8)中部編(その1)

114、ゼンマイ煮モン(新潟) 雪国・越後の中でもより雪の深い魚沼地方の山菜の味は格別だ。そのなかでもゼンマイは“山菜の王様”的存在。ゼンマイ料理の代表といえば“ゼンマイ煮モン(ゼンマイの煮物)”だ。まずはアク抜きして天日で乾燥させたゼンマイを…

日本列島岬めぐり:第2回 野島崎(のじまざき・千葉県)

(共同通信配信、1990年) 房総半島最南端の野島崎には館山から入っていった。 南房州の玄関口、JR内房線の館山駅前にはフェニックスやカナリーヤシが空を突き、いかにも「黒潮の国・安房」を感じさせた。 東京湾の出口に突き出た岬の洲崎に立ち寄った…

日本列島岬めぐり:第1回 富津岬(ふっつみさき・千葉県)

(共同通信配信、1990年) 千葉県南西部の富津岬の付け根が富津である。 富津の街中に入っていくと、民宿の看板をあちこちで見かけ、魚のにおいが鼻をつく。海水浴場がすぐ近くにあるので、地元の子供たちは真っ黒に日に焼け、「海の子」そのもの。都会…

カソリが選んだ「ニッポン郷土料理」(7)関西編(その2)

93、サバずし(京都) 京都人は昔から祭りや祝い事があるたびに、サバずしをつくってきた。そのサバというのは、若狭でとれたサバで、京都から若狭に通じる街道は「鯖街道」といわれるほどだ。日本海の浜でひと塩されたサバが峠を越えて京都に着くころには…