「鵜ノ子岬→尻屋崎2012」(30)
大津波に襲われて全滅した田老の町跡の端から端まで歩き、10時に田老駅に戻ってきた。わずか2時間だが、この間に気温は上がり、路面の雪は溶け、アイスバーンもシャーベット状になっていた。
「それ、行け!」
と、気合を入れて田老の駅前を出発。
スズキV-ストロームを走らせ、国道45号で宮古に向かっていく。
「進むも地獄、戻るも地獄」
とはまさにこのことで、いくら路面の雪が溶けてきたとはいえ、宮古までの国道45号にはかなりの雪が積もっていた。
日影に入るとパリンパリンツルンツルンのアイスバーン。その間はいったん路肩に出、後続車が途切れたところで足を着きながら低速で走った。田老から宮古までは15キロでしかないのに、そのわずか15キロ間を1時間かけて走った。
宮古に到着すると宮古漁港をまわり、国道45号で山田へと南下する。
ありがたいことに宮古を過ぎると路面の雪は消え、難所のブナ峠も路面にはまったく雪がなかった。ということで宮古が大きな境になっていた。
山田に到着すると山田漁港で波静かな山田湾を眺め、かつての町の中心街に入っていく。JR山田線(運休中)の陸中山田駅に行き、ホーム上にV-ストロームを止めた。そして駅近くで営業を再開した「いっぷく食堂」で「焼き魚定食」(800円)を食べた。
田老駅前を出発
宮古漁港
宮古の国道45号
山田漁港
JR山田線の陸中山田駅
ここは山田の中心街
営業を再開した「いっぷく食堂」
「焼き魚定食」を食べる