2010台湾一周(28)墾丁→瑞穂(その4)
6月21日(月)晴
台湾東海岸の大渓に着くと、小さな町の入口にある大渓小学校を訪問。全校生徒の出迎えを受けた。校長先生や先生方にも暖かく迎えられた。生徒のみなさんには綺麗な花で飾った冠を頭につけてもらった。そんな生徒のみなさんたちとの記念撮影がはじまった。
うれしいことに掲示板には、「鉄人賀曽利さん歓迎!」の手書きの大きなポスターが貼られていた。それを描いてくれた女子生徒とは2ショットの記念撮影。
このエリアは昨年(2009年)の台風で大きな被害を受けたところ。小学校は見た目には元どおりになっているかのようだった。
台鈴からの文房具用品やスズキのグッズが大渓小学校に送られ、そのあとは全校生徒、校長先生や先生方、台鈴のみなさんたちの記念撮影。そして今回の「台湾一周」でのクライマックスシーンといってもいいような、大渓小学校でのイベントがはじまった。
大渓小学校の生徒は全員が台湾の先住民、パイワン族。
山地民の彼らと接していると、1976年にこの地方を訪れたときのことが、なつかしく思い出されてくるのだった。
そのときはパイワン族とルカイ族の村を訪ねたのだが、とくに石造りのパイワン族の家が印象に残っている。
石を積み上げた壁柱、大きな一枚石の壁板、石で葺いた屋根と、まさに「石の家」だった。
外は猛暑といってもいいような暑さだが、「石の家」に入ると、ひんやりとして涼しかった。
そこは粟をつくる村で、粟餅をいただき、粟酒をふるまわれた。粟を貯蔵する高床式の4本足の倉も見せてもらった。
粟は3月中旬に種をまき、7月の中旬に収穫し、8月15日には村をあげて盛大な粟祭りをするという。粟餅と粟酒は間近に迫った粟祭り用のもの。
あれから30数年、今でも石の家や粟の栽培が残っているのだろうか…。
大渓小学校のパイワン族の生徒のみなさんを見ていると、そんなことを考えてみるのだった。
大渓小学校に到着
大渓小学校の生徒たちのお出迎え!
大渓小学校の生徒たちと記念撮影
「鉄人賀曽利さん歓迎!」のポスターが貼られている
「鉄人賀曽利さん歓迎!」を描いてくれた女子生徒と
大渓小学校の全校生徒と校長先生や先生方、台鈴のみなさんとの記念撮影