賀曽利隆 STILL ON THE ROAD !

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。

「南米・アンデス縦断」(58)

 マゼラン海峡入口のブルネス要塞からプンタ・アレナスに戻ると、プンタ・アレナス港のフェリー乗場へ。それほど待つこともなくフエゴ島のボルベニール港行きのフェリーがやってきた。接岸すると乗客が先に降り、つづいて車が降りる。いよいよ乗船開始。まずは我々のバイクが乗船。そのあと車が乗り込む。乗船するとすぐさま甲板に上がった。

  17時、定刻通りの出港。穏やかなマゼラン海峡を行く。プンタ・アレナスの町並みは遠ざかり、前方のフエゴ島の島影が次第にはっきりとしてくる。平坦なフエゴ島なので、島というよりも、大陸が横たわっているかのような見える。フエゴ島の面積は47990平方キロ。北海道には及ばないものの、九州よりもはるかに大きい。島の西側がチリ領で、東側がアルゼンチン領になっている。その南側に我々の目指す南緯55度の世界最南の町ウシュアイアがある。

 マゼラン海峡は荒れることもなく、天気が崩れることもなく、プンタ・アレナス港を出てから2時間30分後の20時、フエゴ島のポルベニール港に到着。フェリーを下船し、相棒のDR-Z400Sでフエゴ島を一歩、走り出す瞬間の気分はもう最高だ。

 宿は港に近い「ホテル・エスパネ」。夕食はホテルのレストランで。ワインを飲みながらライスの添えられたビーフステーキを食べた。

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プンタ・アレナス港のフェリー乗場

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フエゴ島に渡るフェリーがやってきた

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フェリーに我々のバイクを積み込む

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ただいまマゼラン海峡を横断中!

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フエゴ島のポルベニール港に到着

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夕食のビーフステーキ